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シュツルム・ディアスの編集履歴

2024-10-23 18:55:54 バージョン

シュツルム・ディアス

しゅつるむでぃあす

シュツルム・ディアスは、TVアニメ『機動戦士ガンダムZZ』に登場するモビルスーツ(MS)。

機体データ

型式番号RMS-099B(RMS-099RS)
所属
開発アナハイム・エレクトロニクス
生産形態量産機
全高25.5m
頭頂高18.0m
本体重量32.5t
全備重量61.3t
出力1,920kW
推力105,000kg
センサー有効半径11,500m
装甲材質ガンダリウム合金
固定武装
  • バルカン・ファランクス
  • ビーム・サーベル
  • ビーム・ピストル×2
  • ビーム・カノン×2
  • 多目的ランチャー×2
携行武装

概要

アナハイム・エレクトロニクス社製の士官用量産型モビルスーツ(MS)。

型式番号RMS-099B


エゥーゴの高級量産機リック・ディアスの突撃型(火力強化型)であり、エースパイロットであるクワトロ・バジーナ専用機として開発が進められていた。この時点ではRMS-099RSと言う型式番号が当てられていた。結果的にクワトロには百式が与えられた為、彼が本機に搭乗する機会は無くなっている。

それに伴って開発コンセプトが見直されることになり、リック・ディアスに搭乗するエゥーゴのパイロットの中から選抜されたエース部隊への配備を目指す形で量産化される事となった。


本機は、機体装甲の変更(リアスカートの大型化、膝部を始めとする装甲形状の変更など)に加え、背部の「ランダム・バインダー(ブースター・バインダー)」を新型の複合モジュール「グライ・バインダー」へと換装している。

この新型バインダーは、新たにジェネレーターを内蔵させる事により、高出力のビーム・カノンを搭載したもので、スラスター系統も出力の強化のためにベクタード・スラスターとプロペラント・タンクを搭載し、最高速度は原型機の1.5~2.5倍にまで向上している。

一方で、多機能化のために色々な機能を詰め込んだ影響で、本来の役割であるAMBAC可動肢としての機能は低下したため、運動性・機動性・近接戦闘能力はリック・ディアスと比べるとやや不得手となってしまっている。そのためか、中立コロニーであるサイド6の防衛部隊では原型機のリック・ディアスが配備されている事もある。

一応だが、背部をランダム・バインダーに換装すれば元のリック・ディアスの能力を取り戻せるように設計はされている。


頭部の形状が一般機と指揮官機では異なる。一般機はリック・ディアスと同型であり、指揮官機はモノアイにかかる「ひさし」がファランクスカバーに設けられている。『ΖΖ』劇中でも「ひさし」があるのは指揮官機の頭部のみで、他はリック・ディアスの頭部になっている。この頭部の差異は、公式配信のMS動画図鑑においても確認する事ができる(※後述の関連動画を参照)。


量産体制が整ってきた頃の本機に大きな転機が訪れた。第一次ネオ・ジオン抗争時には、エゥーゴからネオ・ジオンへ鞍替えした元ジオン系軍人によって、あるいはアナハイム・エレクトロニクスによる裏取引によって機体が小惑星アクシズへともたらされる事になる。特に、本機を運用したサトウ大尉率いる部隊は元ジオン共和国軍では「隠れジオン派(隠れザビ派)」と呼ばれる反連邦派閥であり、ネオ・ジオンへの合流を決行した彼らは、エゥーゴのエース部隊へ配備予定であった本機でサイド3から出撃している。サトウ大尉率いるシュツルム・ディアス隊の機体はすべて「エゥーゴへ配備予定の物が奪取されたもの」とされているが「部隊規模のMS数機が武装とともに横流しされる」ことはかなり異常なのだが、先述のとおりネオ・ジオンとの裏取引でAEが盗ませたと見るのが自然と言える(このような裏取引をAEは過去にも未来にもやらかしている)。

この経緯の影響か、ネオ・ジオン軍を始めとするジオン系残党の機体として使われている印象が強い。


武装

基本装備はリック・ディアスと共通。


ビーム・カノン

複合モジュール「グライ・バインダー」に内蔵されたビーム砲。出力4.2MW。


ネーベランチャー

多発式ロケット砲。本機に合わせて新たに用意されたとされるが、詳細は不明。


ビーム・サーベル

エゥーゴ用モビルスーツの標準白兵戦用装備。同型のものをネモ百式も装備している。

なお、本機はリアスカートの変更に伴いライトレーザーラックが無くなっているので、不使用時の装備箇所は不明となっている。


ビーム・ライフル

ゲルググのビーム・ライフル。漫画『機動戦士ガンダムF90FF』にてエゥーゴ残党の「エグム」所属機が使用。一年戦争の時代の装備だが、ネオ・ジオンではリゲルグの一般機用の装備として運用されていた事もある。


ハイパー・バズーカ

連邦軍制式採用の大型ロケットランチャー。こちらもエゥーゴ残党の「エグム」所属機が使用。


劇中での活躍

TVアニメ版『機動戦士ガンダムΖΖ』では「隠れジオン派」と呼ばれるサトウ大尉率いるネオ・ジオン軍の機体として初登場した。サイド3のジオン共和国軍から離脱してネオ・ジオン軍に合流した彼らは、シュツルム・ディアス隊として部隊が再編成されて巡洋艦エンドラIIに編入されている。

新生ネオ・ジオン軍でもスポンサーから提供された機体が使用されており、シャア専用ディジェの随伴機としてダントン・ハイレッグがクレイ・バズーカ2丁持ちの本機を使用している。


一方では、小説版『機動戦士ガンダムΖΖ』にてエゥーゴ側で活動しているアムロ・レイが搭乗し、ダブリンにおけるプルツーが操るサイコガンダムMk-Ⅱとの戦闘に参戦している。

それに加えてエゥーゴ、カラバ、地球連邦軍、ジオン共和国軍と幅広く運用されていることも多くの媒体で描写されている。漫画『機動戦士ガンダムUC episode EX2「獅子の帰還」』では、ジオン共和国軍の沿岸警備隊隊長の機体として、僚機である2機のハイザック・カスタムと共に運用されている。


宇宙世紀0116年、地球圏におけるオールズモビルの一派『レガシィ』に呼応して蜂起したエゥーゴ残党『エグム』では部隊規模の運用がされており、一般機も登場している。

エグムはFF隊を足止めするために交戦、そしてシャア・ダイクンの理想のために、中破し戦闘不能になった機体も含め、特攻同然に決死の攻撃を敢行。ネモと共にズタボロの本機が文字通り死兵となって抗う様は、多くの読者の涙腺を破壊した。


立体物

当初は、リック・ディアスの生みの親である永野護が1/144のプラモデルをベースに改造した作例が最初だったが、2009年HGUCにて発売された。


HGUC初期の製品であるリック・ディアスの金型流用製品であるが故に可動範囲は不十分ではあるが、その関係で一般機と指揮官機の選択式になっている。

マーキングシールには前述の複雑な背景ゆえか、ネオ・ジオンやエゥーゴだけでなく連邦やアムロ・レイの物も付いている。


関連動画

(サムネイルは一般機)


小話

TV放送版のアニメ『機動戦士Ζガンダム』制作当時、永野氏がクワトロ専用機としてデザインしていたものだったが氏曰く『画稿の提出を忘れてしまった』とのことである。

その後、永野氏による模型作例がムック『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に掲載される形で日の目を見た。


そして、月日が流れ『ガンダムΖΖ』にて明貴美加氏によるクリンナップが行われて登場を果たす。が、所有している勢力がエゥーゴではなくネオ・ジオンになっている。

この処置にはちゃんとした理由があり、モノアイMS=ジオンという視聴者にもわかりやすい配慮がなされたためであった。


関連項目

機動戦士ガンダムΖΖ

リック・ディアス

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