エイジャの赤石とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第2部「戦闘潮流」に登場するアイテムである。
なお『エイジャ』とは【Aja】と綴り、アメリカの音楽バンドスティーリー・ダンのアルバム『彩(エイジャ/Aja)』に由来し、また『Aja』とはアジア【Asia】のことである。
概要
2部におけるキーアイテム。
ルビーのように紅い宝石。
大変希少な宝石で、滅多に発見されることはないという。
その内部に入った光は何億回という回数を石の中で反射し続け、最終的はレーザービームのように一直線の光となって射出される。その威力は、不純物の多いクズ石でさえランプの灯り程度の光で柱の男・エシディシの右手を貫通せしめるほど。
その中でも、ローマ帝国時代に発見された純度の高い大きな石「スーパーエイジャ」というものがある。
これは2部のラスボスであるカーズが探し求め、波紋使いたちが代々守り継いできた秘宝であり、普通の赤石とは比べ物にならない力を秘めており、モーターボートの後部を打ち破るほどの光線を放つことができる。
スーパーエイジャを巡る物語
カーズは自らを「究極生命体」にするための石仮面を完成させるためにこれをを求めている。
普通の石仮面の骨針では、自分の頭蓋骨を貫通するには弱いと感じエイジャの赤石に目を付けるも、自分が発見した赤石では小さかったために思った出力が出なかった。そこでヨーロッパで発見されたというスーパーエイジャの存在を知ってローマに飛んで波紋使いたちと激戦を繰り広げるも、そこでワムウ・エシディシとともに眠りの時を迎えてしまう。
これ以降、赤石の存在を知った波紋使いはローマから石を持ち出し、波紋使いたちの間で代々秘密裏にその管理を引き継いでいった。ジョセフの時代には豪華な宝石のペンダントに装わせてリサリサが所持していた。
ジョセフはこのスーパーエイジャの破壊を進言するも、波紋使いたちの伝承で「赤石が無ければ柱の男たちには勝てない」と語られていたため断念することとなる。
最終的にカーズの手に渡り、カーズを究極生命体へと変貌させる。
だが、イタリア・ヴォルカノ島での最終決戦でジョセフが生命の危機に瀕した際に、ジョースター一族伝来の直感に従って波紋攻撃を仕掛けてきたカーズに回収した赤石をかざすと、カーズの波紋を増幅させて火山爆発を誘発させる。
赤石が「波紋増幅装置」だと気付いたジョセフは、これを利用してカーズを火山の噴火で宇宙空間まで吹き飛ばして勝利。その際、ジョセフも噴火に巻き込まれて飛ばされ、赤石も行方知れずとなった。
関連イラスト
関連タグ
新難題「エイジャの赤石」
なお、弾幕STG『東方Project』シリーズのキャラクター蓬莱山輝夜が『東方文花帖』で『新難題「エイジャの赤石」』というスペルカードを使用してくる。
放射状のレーザーと時期狙いの連結した赤い大玉を繰り出す弾幕で、明らかに上記「エイジャの赤石」が元ネタであろうと思われる。
……まぁ、東方自体が「パンの枚数」だの時間停止だのと、割とジョジョネタがよく出るのでこれもその一環と思われる。