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ヘクター・バルボッサの編集履歴

2025-01-12 23:10:05 バージョン

ヘクター・バルボッサ

へくたーばるぼっさ

 ヘクター・バルボッサとは、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの登場人物である。

演:ジェフリー・ラッシュ

吹き替え:壤晴彦


概要

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの主人公ジャック・スパロウのライバル的存在の海賊。伝説の海賊の一人であり、カスピ海海賊王とされる。

ジャックとはシリーズを通して敵対し、時には共闘する関係。常にペットであるのジャック・ザ・モンキーを肩につれている。


残虐にして狡猾、恐れを知らない大胆さに経験を併せ持つジャック以上に海賊らしい海賊。

芝居がかった大仰な言い回しを好み、人前では思慮深い紳士的な態度を取るが、グズな部下への扱いは荒く略奪、破壊が生きがいで悪知恵も働くという典型的な悪党。


一方で茶目っ気も忘れず、状況次第では素人やかつて殺しあった相手であろうが、迷わず手を組む柔軟さも持ち合わせており、ちゃらんぽらんなジャックよりリーダー及び戦闘者としての技量にも秀でている。


何より、シリーズにはジャック含めた奇人変人や思慮が浅く後先考えずに動きがちな若者も多く、更に部下の海賊たちは頭の中まで筋肉が詰まっている荒くれ者ばかりという状態のため、場当たりな行動で場を引っ掻き回しては混沌を呼ぶ彼らと比較すれば、(あくまで相対的にだが)作中屈指の常識人と化している事もしばしば。


このように現実主義者であるため、ジャックから転身を咎められた時も「勝つ側について何が悪い?」(ただしこれは転身した演技であった)と言い返しているが、あくまで最優先は"海賊"としてのプライドであり、ペケットに下ることを表明したサオ・フェンには「海賊が負ける側か…」と呆れていた。


好物は青リンゴとカスピ海産のキャビア。特に前者は口にしているシーンが多く、第一作で元の身体に戻った時の悲願もリンゴを腹一杯味わうことであった。

その独特の魅力を持つキャラクターから、ジャックとはファンの人気さえも二分している存在である。



各章の動き

  • 『呪われた海賊たち』

元はジャックに雇われブラック・パール号で一等航海士を務めていたが、反乱を起こし、彼からパール号を奪って自決用の拳銃一丁と共に無人島へ置き去りにするという屈辱を味わわせた。

そして裏切りの理由でもあるアステカの金貨を見つけて独り占めし、湯水の如く使い呆けたが、他の船員共々その金貨の呪いにかかって生の喜びを感じられぬ異形の不死者となってしまう。


その後は呪いを解くべく、ばら撒いてしまった金貨を手段を選ばず回収する10年間を過ごし、ある晩ジャックも流れ着いていたポート・ロイヤルを、最後の金貨を求め襲撃。

提督の娘・エリザベスを"取引の結果"として浚い、助けに来たジャックやウィルも返り討ちにして再度無人島に置き去りにするが、彼に唆された海軍と全面戦争をする事に。

最終的に呪いすら利用したジャックの機転によって、自らの不死が解けると同時に、因縁の拳銃で撃ち殺され斃れた。



「教えてくれ。俺の船はどうなった?」


2年後、デイヴィ・ジョーンズに敗北し、船の墓場に幽閉されたジャックを救う為の船長役としてティア・ダルマの魔術により復活。

ラストシ-ンに登場し、ウィル達や初見の視聴者を驚かせた。

因みにこのシーン、バルボッサの登場は他の俳優には一切告知されていなかったため(アナマリアという1作目にも出演した女海賊が登場すると聞かされていた)、バルボッサが登場した際、演者達は素で驚いたとか。


冒頭でエリザベスと共にシンガポールの大海賊、サオ・フェンの元を訪れ、海賊長評議会の招集とデイヴィ・ジョーンズ・ロッカーに囚われていたジャックの救出を主張。

その後ウィルやエリザベス等と世界の果てから黄泉の世界へ乗り込み(この時に乗組員達と共に2度目の死を迎える)、ブラックパール号やジャックと共に現世へと帰還する。ちなみに船長としての主導権を巡ってジャックと子供の喧嘩そのものな小競り合いを繰り返す一幕も。


その後海賊側のリーダー格として一同を率いるまとめ役となり、海賊評議会を招集。ディヴィ・ジョーンズへの対抗策としてカリプソの開放を主張(どちらかと言えば勝利のためではなく、カリプソとの「蘇生する代わりに自分を解放させる事、できなければ再び死人に逆戻り」という劇中でも二人しか知らない契約による死の恐怖が行動に大きく影響していた)して恩を売る作戦を実行するも、神であるカリプソには仁義など関係なく、解放された彼女は故郷の言葉で海賊を罵倒した後、無数の蟹に姿を変えて海に消えてしまい、あえなく作戦は失敗。カリプソの加護もなく数百隻はいようかという夥しい数の艦隊と、フライングダッチマン号という最強の敵を相手にしなければならない絶望的な状況を前に、他の船員と同様に戦意喪失していたがエリザベスの演説による鼓舞で船員達と共に戦意を取り戻す。

その後はフライング・ダッチマンとの最終決戦にて、激闘の最中にウィルとエリザベスの結婚の立ち合いを頼まれて快く了承。この時の全員が死闘を繰り広げながら結婚式を上げるというロマンチックかつ熱い展開は必見である。ちなみにこの際バルボッサは一人で複数人を相手取りながらも見事に立会人を勤めて見せた。

そして主人公達と共に最後まで戦い抜き、ジョーンズ及びベケットを滅ぼす事に成功。終戦後、ウィルが待つ浜辺に向かうエリザベスを「ターナー夫人」と呼び、先の結婚での立会の件も含めて、彼女から感謝の言葉を述べられた。


最終決戦の後、再びジャックを出し抜いてギブスともども港に置き去りにし、パール号の船長に返り咲いたが、その事に罪悪感を抱いた一部の船員達からの懇願を受け、伝説の海図で次の目的地である「生命の泉」の場所を見せて気を紛らわせようとするも、海図はジャックによって肝心の部分がまんまと切り抜かれていた。


16年の間で最悪の海賊・黒ひげによる"海賊の矜持"に反しまくった襲撃を受けてパール号も部下達も失い(何人かは生き延びたらしい)、更にバルボッサ自身も黒ひげの持つ魔剣による船を操る能力によりロープで拘束された際に、脱出するために自ら縛られた片足を斬り落として義足となってしまった(ちなみに義足の中にちゃっかりラム酒を仕込んでおり、これを見たジャックから羨ましがられていた)。

その後、凶悪な犯罪者であった筈のバルボッサがどういう訳か英国王に私掠海賊として仕え、似合わない貴族スタイルに変貌し、ジャックやギブスはあまりの変わりように驚愕していた。


捕らえられたジャックと共に生命の泉捜索命令を受け、一個師団を率いて出奔する。 途中、スペイン軍と邂逅し怖気づく乗組員を言葉巧みに鼓舞するシーンは彼のカリスマ性がよく表れており、環境が変わっても船長としての技量や度胸は健在であった。

泉のある島に着いてからはスペイン軍に捕らわれた際に共に捕らわれたジャックから、「イギリス王に取り入ったのも似合わない貴族スタイルも全ては黒ひげへの復習の為」だと看破され、上記のパール号を失った経緯を打ち明ける。利害が一致した事で義足に仕込んだ酒を飲み交わして一旦は因縁のジャックとも和解した。

終盤にて生命の泉で怨敵である黒ひげと交戦し、義足であった事から苦戦を強いられたが、乱入してきたスペイン軍に気を取られた黒ひげの隙を突いて、準備していた毒剣で黒ひげを刺して重傷を負わせ復讐を果たした。

最終的に黒ひげはジャックの策略によって死亡し、バルボッサは彼の船と魔剣を手に入れて更にトレードマークであった帽子(パール号襲撃の際に奪われていた)を船員から手渡され改めて海賊として再起し、トルトゥーガに進路を取ったのだった。



「俺の宝だ」


10隻の艦隊を率いる大海賊の首領として活動しており、金銀財宝の山に囲まれた優雅な生活をしていた。

しかし、復活したサラザールによっての自身の海賊として地位が危うくなることを悟り、「ポセイドンの槍」を手に入れ彼を倒すべく、ジャックと共闘しパール号を復活させる。


その道中、ジャックと同行していた女性カリーナ自身の実娘であることを知り、激しい動揺と彼女への愛情を覚える。その後、「ポセイドンの墓」のカリーナたちを救出すべく錨に乗って海底へ赴き、その最中彼女に実の父であることを伝える。執念で追いかけてくるサラザールから娘を守るため、最期は優しい笑みを浮かべ、カリーナに上記のセリフを言い残し、サラザールを道連れに海底に落ちていった。


ジャック「海賊は辛いな、ヘクター」


シリーズを通して計3回死んだバルボッサ。一度目は悪の海賊として、二度目は頼れる船長として、そして三度目は娘を守る父親としての姿で海に消えたのだった。









関連項目

映画 パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウ


カリーナ・スミス:実娘

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