カリーナ・スミス
かりーなすみす
「パイレーツ・オブ・カリビアン最後の海賊」に登場したキャラクター。
時計学に精通した黒いウェーブヘアーが特徴の20代半ばの女性。
幼い頃に顔も覚えていない父親から渡された『ガリレオ・ガリレイの日記』を基に伝説と謳われた秘宝「ポセイドンの槍」を探すとともに自身の父親の行方を探している。
詳細は不明だが、大英帝国海軍から魔女扱いされており、命を狙われている。
時計学を履修しているだけあって非常に頭脳明晰で、クロノメーター(懐中時計)を利用した海上での現在地の特定をしたり、日記に記載されていた情報からアインシュタインばりの数式を壁に書き込んで真実に辿り着こうとするなど出自が出自なだけあって知識欲には非常に貪欲。
序盤で出会った青年ヘンリー・ターナーとは「ポセイドンの槍を見つけ出す」という共通の目的から手を組むが、何かと青いヘンリーに対して突き放しながらも萎え切らない想いを抱いている。
その正体はヘクター・バルボッサの実の娘。
昔、マーガレット・スミスという女性と恋に落ちたバルボッサは彼女との間に子供を儲ける。
だが程なくしてマーガレットは死亡。ならず者ではあったが人として・父としての情を持ち合わせていたバルボッサは赤ん坊の娘を自分と同じ道に進ませまいと孤児院の前に置くことを決意し、少しでもその後の生活で苦労することがないよう表紙にルビーが付いていた『ガリレオ・ガリレイの日記』を添えたのだった。
物語の中盤、バルボッサに捕まる形で彼の船に乗り、舵取りを任された際にバルボッサが彼女の持っていた日記に気付く。そこから彼女の名前の由来が北の空で一番輝く星から付けられたことを知ったことで彼の知るところとなった。
槍捜索の最中、とうとうサラザールに見つかり他のクルー共々窮地に陥る。だがすんでのところで槍が封印されている島を発見。そこで槍の星座を描く4つのルビーの塊のうち1つが輝きを失っていることに気づく。
最初こそなぜ他と同じように輝いていないのかわからなかったが、バルボッサが差し出したガリレオ・ガリレイの日記に付いていたルビーが塊の一部であるという事実に気づき元の位置に戻すことでついにポセイドンの墓場を開くことに成功。
後を付けて来ていたサラザール達の猛攻に会うも、ジャック達の活躍によってポセイドンの槍が破壊され、海の呪いが解かれると同時に槍の魔力で開かれていたポセイドンの墓場が閉じ始める。
ギブス達のブラックパール号から錨を下ろしての救出作業の最中、手を滑らせて落下してしまった彼女をバルボッサが掴む。その時、彼の右手に日記と同じ槍の星座のタトゥーが掘られているのを見たことでついに父親を知ることとなった。
だがその父親は娘を守るために道連れにする形でサラザールを倒し、深き海の中へと命を落としていった。
救出後、冒険の中で愛を育んだヘンリーに「ミス・スミス」と呼ばれた際に「バルボッサ。私の名前はカリーナ・バルボッサよ。」と訂正し、彼と結ばれたのだった。
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PotC5に心揺さぶられ、数は少ないですが短歌を作ったので投稿。 林檎船長と星への愛をこめて。 以下は死亡フラグへし折りたくて考えたねつ造親子物語。長い。 林檎親子が幸せに暮らす時空が見たいし、カリーナとヘンリーが幼馴染だったら可愛いし、ということで例えばマーガレットさんが亡くなる時期を大幅に遅らせカリーナが九歳くらいまで生きてたとします。 カリーナが生意気ざかりに母親が亡くなりヘクターはカリーナを孤児院に預けようとしますが預けられた先をすぐ抜け出して黒真珠号にもぐりこんでしまいます。 さすがに子供を海賊船に乗せられないしだからと言ってまた孤児院に預けて抜け出されて行方不明になったら目も当てられないし悩んだ末、エリザベスを尋ねることにします。 尋ねてきたヘクターにびっくりするエリザベス。 「どうしてここが?」 「君たちがどの方角へ向かったかは覚えていた。あとはそうだな。知っているかね? 船乗りの間ではこの辺りで夕暮れ時、緑の光とともに幽霊船が現れるともっぱらの噂だ。あとはロンドン訛りの美しい未亡人が暮らしている港町を探してここまでたどり着いたというわけだ」 「あなたなら海賊船の船長じゃなくて海軍でも商船でも出世できたと思うわ」 「貧民街の小僧にまっとうな出世などあるものか」 「それで? なんの御用かしら」 「この子を預かってもらいたい」 コートの影、ヘクターにしがみつく女の子にびっくりするエリザベス。 「まさか誘拐…?」 「俺の娘だ」 「え?!」 「母親が死んでしまってな。孤児院に預けようと思ったが」 「いや! お父様と一緒に行く! 私も海賊になる!」 「カリーナ、お前のような子供を海賊船に乗せられるものか」 「やだ!」 駄々をこねるカリーナ。困り果てるヘクター。助け船をだすエリザベス。 「こんにちは。カリーナ、お父様を困らせるものじゃないわ。私もお父様と離れなければならないときがあったの。その時とても淋しかった。だからあなたの気持ちも分かる。でもね、あなたのお父様はあなたを捨てようとしているわけじゃない。今のあなたの小さな体ではお父様の航海についていくことはできない。お父様はあなたのことを考えて離れようとしているの」 「でも、でも」 「約束してもらったらどう? あなたが立派なレディになったら、お父様に迎えに来てもらうって」 「エリザベス!」 「約束するべきよ、バルボッサ。生きている限り、家族が再会できない道理はないのだから」 「…、いいだろう。カリーナ、お前が一人前の大人になったら必ず一度、会いにこよう」 「約束よ…」 「ターナー夫人の言うことをよく聞きくんだ」 「はい」 必要な時に売れ、とダ・ヴィンチの日記をエリザベスに預けるヘクター。 立ち去るヘクター。 カリーナとターナー親子の三人暮らし。 呪い研究に忙しいヘンリーと、一人前の大人になる=父に預けられた日記を解読することだから天文学者になりたいカリーナは科学と呪いということで仲があまり良くなかった。 ある夜、ヘンリーが一人で家を抜け出すのを見とがめたカリーナはヘンリーと一緒にボートに乗って沖へでた。 足に重りをつけて海に沈んだヘンリーにパニックを起こすカリーナだったが、海底から浮上してきた幽霊船にもっと驚くことになる。 幽霊船はヘンリーを残し潜っていってしまったがカリーナは超自然的な事象を否定することはなくなり、日記の内容をヘンリーと共有。 お互いの目的が同じポセイドンの槍ということが分かり、協力して研究するようになる。 それから数年後、ヘクターが尋ねてくるが、彼は右足を失っていた。 エリザベスに英国海軍宛に紹介状を書いてほしいという。 なぜ? 父が亡くなってずいぶん経つから意味はないと思う、というエリザベスに、 黒真珠号と右足を失った経緯を説明するヘクター。復讐の足掛かりにロンドンへ行くという。 意味はなくとも全く何もつてがないよりはマシだという。無理だというなら勝手にスワン家の名前を使うだけだ、と。 悩むエリザベス。乱入するカリーナ。 「私もロンドンへ行くわ! お父様、また私を置いていくつもりね!」 「まだ一人前じゃないだろう」 「えぇ! 一人前になるためにロンドンへ行くの! 天文学の勉強をして日記を解読するのよ。私はお父様に認められ、ヘンリーのお父様は助かる。ウィンウィンだわ」 「日記? なんのことだ。俺は一人前の女になれと」 「そうよ! 一人前になってお父様の航海の手伝いをすることが私の夢。星を読んで、世界中の海を旅するの」 ついでに乱入するヘンリー。 「キャプテン、彼女は言い出したら聞きませんよ。幼馴染の僕が言うんだから間違いない。僕も連れて行ってください。船乗りになっ、父を救うためにポセイドンの槍を探したいんです」 「ちょっと待て」 「いずれ僕が船乗りになることは母も承知しています。どんな辛い航海も耐えてみせます」 「そうね、変な船に乗ってしまうより英国海軍の船に乗る方がマシかもしれないわね。キャプテンバルボッサ、二人をよろしくお願いしますね? そうすれば元ポートロイヤル総督の父が生前、腕前を認めた船乗りだって紹介状を書きますから」 しぶしぶ了承するバルボッサ。 ロンドン~。 はじめは子供二人のお守りはごめんだと思っていたヘクターだったが、ヘンリーはしごいて鍛えつつ、カリーナは学問がやりたいなんて変わった娘だと思いつつ内心ほだされる。 私掠船船長として頭角を示すとともに、宮廷に取り入るための社交界とのやり取りもカリーナが分担してくれて、俺の娘なら当然だな、と思ってたり。 ヘンリーは一人前の船乗りにしてやりたいし、カリーナはいい縁談があればと親っぽいことを考えていたところで、ジャックがロンドンに現れたとの報告を受け、復讐の期は熟したと判断する。 せめてカリーナはロンドンに残そうと思っていたのに、ヘンリーがカリーナにチクって二人とも生命の泉探しに無理やり参加することに。 「この日のために星図を読めるようになったのよ。お父様、私が目的地まで連れて行ってあげる」 海軍の部下にスペインよりも早くたどり着くための案内人と偽って、カリーナ、ギブス、ヘンリーでトリオを組ませる。 実際、海図を覚えていたギブスと、その情報をもとに正確な緯度と航路を割り出したカリーナ、海の伝説の知識があって、ポン・セ・デ・レオンの船や聖杯の情報を知っていたヘンリーのおかげでジャック達に追いつくことに成功したヘクター。 見事、生命の泉で復讐を遂げる。 カリーナは一人前と認められたわ、と喜んだがバルボッサは娘を海賊船に乗せる気はなく立ち寄った港町でヘンリーと二人、下されてしまう。 「お父様のバカ! こうなったらお父様の力を借りずにポセイドンの槍をみつけるわ!」 「うん、じゃぁ、ジャック・スパロウ船長を探そう」 ということでカリブ海を二人で探し回ることに。 とある港で、魔の三角海域から脱出し、海の処刑人サラザールの伝言を持った海賊を助けることになる…。 これ以降は5の内容を周到しつつ、なんとかヘクターの死亡フラグをへし折りたいなぁと思ってるんでどなたか書いてくださいませんかねぇ…? 碇を登ってきた皿を林檎親子で蹴落とせばいいんじゃないかな…?136文字pixiv小説作品そして彼は伝説になる
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