Disnyの映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の登場人物。
概要
褐色の肌と妖艶な雰囲気を纏う、ブードゥー教の女司祭。
ジャック・スパロウとは、短い間だが男女の関係であったこともあり、ジャックの運命を導くキーアイテムである北を指さないコンパスの元の持ち主。
陽気で知的な女性であり、常に大らかな態度を崩さない。一方で人目につかないところで思慮に耽る一面もある。
死者を甦らせるほどの力を有しており、劇中では「七人の海賊長」の一人であるバルボッサを甦らせ、デイヴィ・ジョーンズと戦うための布石を打つ手助けをした。
秘密
その正体は海賊達の手によって封印された海の精霊カリプソである。
かつてカリプソは肉体を持たない存在であったが、海の支配を求める「七人の海賊」によって人間の肉体に押し込められ、以来カリプソは「魔女ティア・ダルマ」として、カリブ海の孤島で隠遁していた。
以来、海賊に対して並々ならぬ憎悪を募らせており、封印の解除と海賊への復讐の機会を窺っていた。
だが、その裏でデイヴィ・ジョーンズとは恋仲であり、ジョーンズがフライング・ダッチマン号の責務を放棄し、魔性に堕ちた彼を忘れらずにいた。
彼女を封印から解き放つには、七人の海賊長が持つ「メダル(正確にはメダルとも言い得ない古びた記念品)」を集めて焼き捨て、彼女に「愛の言葉」を囁きかける必要がある。
活躍
2作目「デッドマンズ・チェスト」にて初登場。
ジョーンズに追われるジャックと、彼に巻き込まれた一同に助け船を出し、デイヴィ・ジョーンズへの逆襲を支援する。
また彼女の隠れ家は、本作の拠点として利用された。
3作目「ワールド・エンド」にも登場。
本作でジョーンズとの隠された関係が明かされ、陰でジョーンズと逢瀬していた。
だがバルボッサによってカリプソであることを見抜かれ、ジョーンズとの決戦で、封印を解く対価として味方に付くよう強要される。
この機会を待っていたディアは、解放されると同時にその場に集まった海賊同盟の面々を呪おうとするが、直前にウィルが「カリプソの居場所を教えた犯人はデイヴィ・ジョーンズだ」という真相を明かし、それを知ったカリプソは失望と共に海に大嵐と大渦を呼び寄せて消え去った。
ゲーム『キングダムハーツ3』ではワールド「ザ・カリビアン」にて登場。
ソラ、ドナルド、グーフィーの3人にデイヴィ・ジョーンズについて教えた他、この3人が別の世界からやって来た事を見抜いているかのような口ぶりを見せた。
また、ジョーンズの話を聞いてもなお恐れる様子を見せなかったソラの事を気に入り、ある方法を使ってソラ達をサポートする事になる。