「何としてもアクシズの足を止める！」
CV:安達忍
人物像
地球連邦軍独立部隊「ロンド・ベル」所属のモビルスーツパイロット。階級は中尉。
同部隊のMS部隊隊長アムロ・レイの部下であり、同隊に於いてはアムロに次ぐ実力を持つ。
同じくロンド・ベルの一員であり、ラー・カイラム級機動戦艦ラー・カイラムで整備士を務めているアストナージ・メドッソとは恋仲。
第2次ネオ・ジオン抗争の際、ジェガンに乗り新生ネオ・ジオン軍との戦闘行動に従事した。新生ネオ・ジオン軍の女性パイロットであるレズン・シュナイダーとはライバル関係。
アムロがリ・ガズィからνガンダムへと乗り換えてからは、適任者としてリ・ガズィへ乗り換えている。
新生ネオ・ジオン軍のアクシズ落としを阻止するべく奮闘するが、ギュネイ・ガスの乗るヤクト・ドーガ（小説版「ベルトーチカ・チルドレン」ではサイコ・ドーガ）に捕捉され、機体を拿捕された上でアムロに対する人質に使われてしまう。
アムロは彼女を救う為にνガンダムのフィン・ファンネルを含む武装を解除するが、ギュネイの放つ敵意（あるいは殺意）に過剰に反応したフィン・ファンネルが反撃を行ってしまい、これに逆上したギュネイのヤクト・ドーガに握り潰されて戦死した。
アクシズ落とし阻止の為の出撃前、アストナージとサラダを一緒に食べる約束をしていたが、その約束は果たされる事はなく、この件についてはアムロ自身も自責の念を抱いている。
村上としや版「逆襲のシャア」では最後までジェガンに搭乗し地球に落下するアクシズを阻止するために命を落としたという形になっている。
北爪宏幸による漫画作品「機動戦士ΖガンダムDefine」ではエゥーゴ所属のモビルスーツパイロット候補生として登場する。
ケーラの実力について
アニメ作品での登場が『逆襲のシャア』のみでレズン共々に実力が測りづらい、もしくはゲーム作品などの他メディアでは実力を低めに扱われることもある。
しかし、ここ十数年でロンド・ベルと言う部隊の実態が再認識されたり、同部隊の一員や交戦相手の実力の再評価によって変わりつつある。
まず、ロンド・ベルと言う部隊の再認識だが構成員はブライトの呼びかけでアムロを含めて「グリプス戦役および第一次ネオ・ジオン抗争でエゥーゴやカラバに属していた者」である。さらに、配備されているジェガンは地球連邦政府による軍縮の流れで配備が進まず、議員の伝手があるロンド・ベル以外の部隊では隊長機のみであり、現場はほとんどがジムⅢで構成されている。
そんなロンド・ベル隊員のジェガンが、劇中ではギュネイのヤクト・ドーガに片手間に落とされている雑魚キャラとして描かれている。このギュネイの実力も「アムロとシャアに比べて格下」と言うことで低く見られていたが、ギュネイが「グリプス戦役から生き残ってきた歴戦の相手を片手間に落とす化け物」であることを裏付けている（そもそも、逆襲のシャアのモブ隊員は敵味方問わず外伝のサブ主人公くらいはある）。
ケーラの実力は『外伝系で主人公並み、あるいはラスボスを務められる者の中でもトップクラス』『アムロのリ・ガズィを任される実力はアムロ自身が認めている』『低く見られるのはアムロやシャア、強化人間のギュネイとの比較』と言うことが決定的になっている。
なお、ロンド・ベルでアムロに次ぐ実力と言う設定は放映当時から変わらずあるものので、設定が変わったのではなく「設定の説得力が無かった」と言う方が正確だろうか。この点は、ギュネイの実力も同様といえる。
さらに、『機動戦士ガンダムUC』におけるロンド・ベルの僚艦クラップ級に編成されている「名無しのスタークジェガンパイロット」のような実力者が登場しており、それはつまり旗艦カイラム級に編成されているケーラたち一同は彼らよりもさらに実力は上と言う事実が補強されることになる。この補強は、『逆襲のシャア』もしくは以降の作品の外伝でロンド・ベルが出る度に強固になる。
