概要
記事名の通り、乗機はスタークジェガン。
設定上の名前もない所謂モブキャラであるが、第1話冒頭にて極めて印象深い活躍をしたことで強烈な印象を残している。また、この活躍によりロンド・ベル隊はモブの隊員も高い練度を持つ事が示されている。
劇中での活躍
袖付きの偽装輸送船ガランシェールの追撃中に出撃したクシャトリヤと交戦する。
僚機であるジェガンD型2機があっという間にファンネルによって撃墜されたのに対し、このパイロットは機体の性能や武装をフルに活かした対オールレンジ攻撃戦術を披露して格闘戦に持ち込み、短い時間ではあるが互角に渡り合った。
この時、
- バズーカによる散弾の飽和攻撃でファンネルの動きを牽制しつつ、拡散ミサイルを織り交ぜて攻撃する
- クシャトリヤが攻撃を避けて近付いてきている最中、コンソールを即座に修正し、撃ち尽くしたバズーカを投棄してミサイルポッドをパージ。この後の行動のためにできるだけ機体を軽量化する。
- また、この時のモニター表示はクシャトリヤが放った子機を部分的にファンネル・ビットと断定しているが、際火器管制システムが多量のファンネルを追い切れず殆どに「Unknown(識別不能)」を返しておりロックオンシステムが誤作動している(機体と認識してロックオンが反応してしまっている)がコンソールを弄った後は全て「Funnel bit」と表示されるため「全部ファンネル」と即座に分類し直し、その後全てUnknownに再設定、全てマニュアル化変更(コンソールを仕舞うとき一度ファンネル分類した部分が全てUnknownに変化している)する早技を見せている。(コンソールがUnknown→Funnel bit→(一部のみ)Unknownと変動し識別装置が混乱しているうえ、迎撃機動や回避機動をとってしまう=脚が止まるのを嫌った故)
- 残ったファンネルによる攻撃を受けるが、コックピットを追加装甲でカバー(この時代、装甲材の改良によってファンネルでMSを撃墜するにはピンポイントで急所を撃ち抜きでもしない限り何発も当てる必要がある)しつつ突撃、ファンネルが使いにくくなる格闘戦に持ち込む。
- 最初の斬り合いで機体のパワー差を察し、鍔迫り合い時に機体を回転させて力をズラし、押されないように対応する。更にクシャトリヤが大量のスラスターで補っているとはいえ重MSで、ジェガンは小回りの利く機動性重視のMSであることから、何度も方向の急転換をさせて振り回す一撃離脱戦法を繰り返す
- 月を背にする巧妙な位置取りで遠近錯覚を利用しつつ、自機が太陽を背にした所で目くらましとし、コックピットを潰すべくビームサーベルで刺突を仕掛ける
などなど、相当な熟練パイロットであることを窺わせる描写を見せた。
しかし、クシャトリヤの両肩に搭載されたバインダー内蔵のスラスターの噴射をぶつけ、相手の速度を落としながら自分は距離を取るという奇策で突撃を防がれ失速、その隙にビームサーベルによってコックピットごと真っ二つにされて撃墜され死亡した。
両断された機体からの残留思念から、「袖付きめ…」と言い残している。
HGスタークジェガンの説明書によると、第二次ネオジオン戦争でアムロが駆るνガンダムを目撃し、放たれたフィン・ファンネルによるオールレンジ攻撃のパターンを見たことで、以後対オールレンジ攻撃戦術を構築していたらしい。
なお先に撃墜されたジェガンD型のパイロットも、撃墜こそされたが反応は出来ているため、対NT訓練等は受けてないにしろそれなりに戦い抜いたパイロットであることが分かる。
あの時は機体の自動回避システムが多角的なファンネルに対処仕切れなかった(というよりスタークジェガンのコンソールと同じ状態になっていたと考えるとファンネル迎撃プログラムや回避プログラムが動作して足が止まってしまったところを、Unknown識別されておりファンネルと認識されていないファンネルに対処できなかった)ために、殆どかわせずに撃破されたらしい。スタークジェガンのパイロットは上記の通りそれを視認して即コンソールを弄って機動をマニュアル化し対応している
このパイロットとマリーダとの激闘は第1話冒頭で起こったもので、強化人間の乗るニュータイプ専用機に善戦する一般兵、またいかにもワンオフ機とやりあう量産型の隊長仕様という熱いシチュエーションもあり同話の印象的な戦闘として視聴者に強く印象付けられる事となった。