概要
主人公かずみもその一員である魔法少女の集団「プレイアデス聖団」の一員。ニコ共々裏の事情を知っていると思われる発言が多く、どことなく怪しい描写が多い人物。単行本のおまけページでは作画担当の天杉氏の分身としてはっちゃけている。
ちなみに2巻以降は現実逃避している。おいたわしや…
恋愛小説が好きでクールな印象の眼鏡っ娘。短めの銀髪で目の色はワインレッド。左目の下に泣きぼくろがある。言動はどこか男ぽく、父親に直されたが自分の事をボクと言って時期があるらしく、いまでも時々言いたくなる。
変身すると衣装が乗馬服とベレー帽になり、かけていた眼鏡がモノクル(片眼鏡)になる。なお、下半身は白タイツ。誰だはいてないとか言ったのは。
ちなみに普段の立ち振る舞いから読者からはリーダーと思われていたが、実は彼女がリーダーと言われているシーンは一箇所もない。それもそのはず、聖団は円卓の騎士なのでリーダーは存在していない。つまりサキさんはリーダーなどではないのだ。
彼女の”願い事”
ソウルジェムに込められた願いは「妹が残したスズランが永遠に咲き続けること」。スズランの植木鉢をもって「スズランたくさん咲かせて結婚式のブーケにする」と語る妹の美幸に「どんな男を連れてきても私が認めん!」と、姉馬鹿全開の発言をしたが、美幸も「じゃあサキちゃんのお嫁さんになる!」と返したのでどっちもどっちである。もっとも、この時はまだ幼い時だったので本気だったとは言い難い。
とても微笑ましい光景だが次のページでは、詳しい状況は不明だが数年後、横転したトラックの事故に巻き込まれ、血を流しながら名前を何度も呼びながらガラスの破片で喉を貫かれて横たわる美幸に手を伸ばすサキさんという普通にハードなシーンである。これが浅海サキの絶望。妹を失ったショックから、古代の海の魔女に漬け込まれ。海香たちともども飛び降り自殺しようとしたところを和紗ミチルに助けられる。その後、魔法少女を知り、ジュゥべえと(ただしキュゥべえの可能性もあり)契約した。なお、美幸がサキさんをサキちゃんと呼んでいたため、願いで美幸のことを妹とはっきり口にしたため驚いた人がいた。
ソウルジェムの色は緑、シンボルマークは葉っぱ、位置は左手の甲。
戦闘スタイル
武器は伸縮自在の乗馬鞭。調教用の鞭にもなる。間違ってもその状態の時のサキに四つんばいの魔女を踏んでくれなんて言ってはいけない。固有魔法は生命活動さえ操れる電撃。この電撃は雷のように落とすことができ、これでユウリ様が連れていたコルノ・フォルテ(牛)を牽制しり、御崎邸から「アンジェリカ ベア」までかずみとともに海香やカオルが追うことのできない速度で移動した。いや、させられた。
身のこなしもなかなかのもので、かずみ、ニコと双樹あやせとの交戦中に不意を打ってあやせが二人に投げつけたイーブルナッツを乱入がてらにキャッチして見せて、さきの超速能力でイービルナッツの入った箱を奪った。
また合体魔法エピソーディオ・インクローチョをみらいとともに使い、雷撃のくまを召喚している。
キャラクター
初登場は1巻収録の3話。御崎海香、牧カオルが魔女にさらわれ途方にくれるかずみの前に若葉みらい、神那ニコ、宇佐木里美とともに脈絡もな…颯爽と現れた。かずみに対するあやしい言動などで黒幕や、その後見事な指揮で聖団のリーダー。などと勘違いされる。だがユウリ様に吹っ飛ばされた挙句脳天ぶち抜かれ、かずみを助けようと突撃するもシールドでまたも吹っ飛ばされ、あまつさえ少女らしからぬ「ぎゃああああああああああ゙」という悲鳴をあげるわ、顔芸を披露するわ、かずみに聖団にまつわる事実を明かすシーンで覚悟を決めた仲間に気圧されるシーン等から親しみを込めて「サキさん(笑)」「サキダイン」とも呼ばれていた。もっとも、似たような醜態をさらした挙句、かずみに忘れ去られたどっかの誰かよりはマシだろう。
幼少期はみらいと同じボクっ子だが父親に厳しく改めさせられる。いまでも無性に『ボク』と言いたくなる時がある。それゆえ、「トモダチがいない理由は『ボク』を使うために周囲から気持ち悪いと言われ、そんな自分を変」と言うみらいに「そんなことを思う方が変だ」と言い「昔の自分を見ているようで嬉しくなる」「同い年なのに、それこそ変だな」と語る。
みらいが何故サキにあそこまで慕うのかがよくわかるシーンだが、「サキさんとみらいが同い年」という衝撃の事実が判明するシーンでもある。
ここから重要なネタバレを含みます
恩人である和紗ミチルのことは妹のようにかわいがっており、彼女がグランマの形見であるピアスをなくした時には父親に頼んで同じものを探してきてもらう(その光景にみらいは嫉妬していたが)
おそらく亡き妹の面影をミチルに見ていたのだろう。
それゆえ、心無き殺戮者と化したとはいえ、同じ顔をしたミチルのクローン(かずみシリーズ)も殺すことが出来ずに他のメンバーに内緒で隠していた。
だが里美にはバレており、「ファンタズマ・ビスビーリオ」で操られてナイフでかずみを殺しかけが、全力で拒否してナイフを自分の膝に刺してかずみを殺すことは回避したもの、別の命令でかずみを里美とかずみシリーズが待つ「アンジェリカ ベアーズ」に雨の中、膝にケガをしているのにも関わらず、連れて来させられてしまい、そのまま気絶する。
気だついた時にはかずみが里美の死体を滅多打ちにするという酷い光景だった。
友達を殺したこと、自身が魔法で作られた偽者であるという事実にショックを受けていたかずみにみらいを振り切って駆け寄って「君は悪くない」と言って落ち着かせようとするのだが、あろうことか「君は悪くないんだ、ミチル」言ってしまい、かずみは聖団の前から逃げ出すこととなる。
その後、魔女化したかずみの自分を殺せという言葉についにかずみを殺す覚悟を決める。
「繰り返す。何度でも繰り返す。本当のミチルを取り戻すその時まで私は、かずみたちを殺し続ける。そしてその罪を身に心に刻み続ける!!」
しかしトドメを刺す寸前で、魔女化が聖団のために自ら犠牲になろうというかずみの芝居であることを見抜いたカオルにとめられる。
様々なことの間に挟まれ、苦悩するサキの目の前でみらいがかずみをぶった切ってしまう。これを切っ掛けにサキのソウルジェムは限界を迎えたところに、かずみを偽者とすり替えておいたニコが駄目押しで押し込んだカクシアジにより魔女化が進行。
絶叫しながらも「生命活動さえ操る電撃イル・フラース」でなんとか耐えるも、結局は魔女・あすなろの昴と化し、自分を最後まで抱きしめていたみらいを食い殺し、カンナのコネクトで操られる。
魔女になってもいいところなしのサキさんだったが、最後の最後でかずみのためにカンナにコントロールを振り切り、キュゥべえにとって興味深いことを行う。その行動に海香とカオル、そして読者が涙した。
余談
かずみ☆マギカ3巻の本編の最後。超重たいシーンのすぐ隣のページで、すっごく楽しげな猫耳SM姿の里美と一緒に涙を浮かべた猫耳猫尻尾をつけたサキさんの姿が拝めたりするのでファン必見。