- アジア、ヨーロッパ、アフリカ等に分布していると言われる野生の犬科の動物。小動物を食べる。古代エジプトでは「アヌビス神」の頭がジャッカルだと言われている。以下項目の名前の由来。
- 許斐剛作の漫画『テニスの王子様』の登場人物。→ジャッカル桑原
- 原哲夫・武論尊作の漫画『北斗の拳』の登場人物。本項で解説。
概要
“きさまらなん度もいっただろう、長生きしたくば自分より強い男とは戦わないことだとな・・・”
『北斗の拳』に登場する無法者集団のボス。
(TVアニメ版ではKING配下の傭兵隊のリーダー、旧劇場版ではジャギの部下)
ハイエナのような狡猾な悪党で、自らを「神をも欺くことができる」と称している。自分より強い人間とは戦わないことを信条とし、ケンシロウと関わる事も極力避けていた。
バットの養母・トヨとその子供たちの暮らす村にて、ケンシロウの力により水が出たことを知り、彼が充分に村から離れたのを確認し、村を襲撃する。その際、銃で抵抗してきたトヨを殺すが、バイクのエンジンの音を察知し戻ってきたケンシロウの怒りを買い執拗に付け狙われることになる。(村からだいぶ離れたはずだが、ケンシロウの耳は常人以上に優れていた)
その際に一味の幹部であり彼の右腕のフォックスを見捨て、囮にして逃げようとした。その時に部下から「フォックスはあなたの右腕では!?」と問われたのに対して答えた「俺の右腕はここにある」という台詞は有名である。しかし、調子に乗ってこのような台詞を言ったために、ケンシロウに追い詰められた際には部下たちに反旗を翻される。
最後の切り札として、大犯罪者・悪魔の化身(デビルリバース)を牢獄から解放するとともに得意の口車で丸め込み、彼に己が実の兄だと信じ込ませる。追ってきたケンシロウにそのままデビルをけしかけるが結局倒されてしまい、痛みを訴える彼に掴まれて身体の自由を失う。
最期は所持していたダイナマイトに火を付けられ、木っ端微塵に吹き飛んだ。断末魔は「あっあ~、あ~、あ~、あろ!!」。
戦法
両腕に剣のような刃を仕込ませており、不意打ちのような感じで使用している。腕力が相当なものらしく、言いつけを守らなかった部下二人の頭を押し潰したり、片腕が折れた状態で牢獄の門番を真っ二つに切り裂いたりしている。
また、大量のダイナマイトを常に所持しており、アニメ版ではこのダイナマイトを用いた拳法「南斗爆殺拳」の使い手を自称していた。しかし、ケンシロウに「火薬に頼って何が拳法だ」と正論すぎるツッコミを入れられている。(もしかしたら勝手に南斗聖拳の一派を名乗っているだけかもしれない。)
ケンシロウのツッコミ通り、あまりにも拳法から逸脱した闘いっぷりから、ネット上では南斗人間砲弾や南斗列車砲と並び、アニメオリジナルのトンデモ拳法として有名。
DD北斗の拳におけるジャッカル
核戦争で崩壊しなかった世界のジャッカル。
アニメ版第2話に登場。ちなみに、劇中では一度も「ジャッカル」という名前では呼ばれていない。
深夜に北斗三兄弟が店番をするコンビニ「リュウリュウケン」に現れた酔っ払いという設定だった。
酔いを覚ますために水を買おうとするが、冷蔵庫に籠っていたラオウに仰天して逃亡。
その後飲み直して1人歩いていたが、そこへラオウにぶっ飛ばされたでかいババアが飛んできて……。
このように、本作では北斗三兄弟の奇行に振り回される被害者としての側面が強く、原作のような卑劣な悪漢としては描かれていない。ただ、「大きいもの」との相性が悪いという点は共通するか。
関連タグ
担当声優
加藤正之(テレビアニメ版)
大竹宏(劇場版)
江川央生(PSゲーム)
浜田太一(DD北斗の拳)