概要
第8期ブースターパック「ABYSS RISING」で登場したモンスター群。属するモンスターは全て水属性で統一されている。人魚がモチーフとなっており、「水精鱗(マーメイル)」という名前も「マーメイド」と「スケイル(鱗)」を掛けあわせたものと思われる。
また「メイル」には転じて「鎧」の意味もあり、イラストのモンスターは皆、鱗がヨロイの様な姿になっているのも特徴。専用装備カード「アビスケール」はまさしく人魚用のヨロイの形状をしており、彼らの強化装甲のような姿となっている。
一部のモンスターはワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』の第1幕(序夜)『ラインの黄金』が元ネタとなっており、サポートカードである「アビスコール」ではその一場面が元とされるイラストが描かれている。
特徴
効果モンスターは大体以下の3種類に別れる。
- 「自身が墓地に送られた(捨てられた)場合発動」するレベル3/水族の女性型モンスター
- 「手札の水属性モンスターを1体捨てて発動」するレベル4/魚族の男性型モンスター
- 「手札のモンスターを墓地に捨てて特殊召喚」できるレベル7/海竜族または水族の魚人モンスター
基本的に1をコストとして2や3の効果を使うことで、それぞれの効果を有効に使うことができる仕組みとなっている。
ただし、(海外産を除く)下級モンスター全てに「同名カードの効果は1ターンに1度しか使用できない」制約がついているので、そのターンにどのモンスターの効果を使ったかを覚えておかないといけない。
サポートカードにはカードの効果を無効にできる専用装備魔法や、破壊されることでメリットが得られる罠カードなどトリッキーなものが多い。
同時期に登場した「海皇」とはコンセプトが似ており相性も良く、「海皇水精鱗」としてよく組み合わせて使われている。
背景
「ガガガ学園出張版」にて、水精鱗と海皇、および炎王について触れられている。
それによると、もともと水精鱗は高い武力を擁しながら戦闘を好まず、海底の「忘却の都 レミューリア」にて静かに暮らしていたようだ。
しかし大規模な海底地殻変動によって都が浮上、住処を喪う。
その頃、あくなき支配欲を糧に炎王に侵攻を掛けるも膠着状態に陥っていた「海皇」軍は、住処の喪失により行き場を失っていた水精鱗に目をつけ、その秘宝を奪うことで水精鱗を侵攻の配下とする。
こうして、海の「海皇水精鱗」軍と陸の「炎王」軍との戦闘が勃発したのである。
「水精鱗」と名のついたモンスター一覧
モンスター名 | 種族 | 名前の由来 | 外見の特徴 |
---|---|---|---|
水精鱗-アビスリンデ | 水 | ラインの乙女「ヴォークリンデ」※ | ? |
水精鱗-アビスグンデ | 水 | ラインの乙女「ヴェルグンデ」※ | クマノミ |
水精鱗-アビスヒルデ | 水 | ラインの乙女「フロースヒルデ」※ | エビ |
水精鱗-アビスディーネ | 水 | 水の精霊「ウンディーネ」 | クリオネ |
水精鱗-オーケアビス | 水 | 泉や森の精霊「オーケアニス」 | トビウオ |
水精鱗-アビスタージ | 魚 | チョウザメ(sturgeon) | |
水精鱗-アビスパイク | 魚 | パイク(カワカマス属の魚:pike) | |
水精鱗-アビスラング | 魚 | ハイギョ(lungfish) | |
水精鱗-アビスノーズ | 魚 | エレファントノーズフィッシュ | |
水精鱗-アビスマンダー | 魚 | サンショウウオ(salamander) | |
水精鱗-メガロアビス | 海竜 | 絶滅したサメの一種「メガロドン」 | |
水精鱗-リードアビス | 海竜 | 絶滅した巨大魚「リードシクティス・プロブレマティカス」 | |
水精鱗-ディニクアビス | 水 | 絶滅した古代魚「ダンクルオステウス」の科名「ディニクティス」 | |
水精鱗-サルフアビス | 水 | 現存する最大の動物種シロナガスクジラの英語での異称「sulphur bottom(硫黄色の腹)」 | クジラ |
水精鱗-ガイオアビス | 水 | ポセイドンの別名「エンシノガイオス」 | 海皇龍ポセイドラ |
水精鱗-アビストリーテ | 海竜 | ポセイドンの妃「アムピトリーテー」 | イルカ |
※ワーグナー「ラインの黄金」より
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