概要
2012年2月18日から(一時期小説家になろうにて連載していた時期があったが、二次創作禁止となった為、pixivに転載した)、pixivユーザーはじめアキラによって投稿されているのび太のBIOHAZARDの三次創作小説である。2013年5月10日に完結しており、その後裏話や設定、後日談等が投稿されている。小説の他にもイメージイラストやイメージソングも投稿されている。
本作は一応、新訳のび太のBIOHAZARDをベースとしているが、G版やGⅡの要素も含まれている。大まかなストーリーの変更はないが、映画版BIOHAZARDの要素が含まれている場面もある。
のびハザ小説はギャグ要素が前面に押し出された形の作品が多かったが、作者の「キャラクターの一人一人を丁寧に書き切りたい」という方針により、本作はシリアス要素が特に強く(しかし、コメディー要素も多分に含まれている)、キャラクターの心情や戦闘シーン、ストーリー等にウェイトが置かれている。最大の特徴はイナズマイレブンのクロスオーバー作品である事で、しかも作者の独自世界観で描かれた小説「この背中に、白い翼は無いとしても。」の続編という設定である。また、うみねこのなく頃に、ファイナルファンタジー等の設定も含まれている。
登場キャラクター一覧
生存者
本作の主人公。ススキヶ原に在住する小学生。夏休み中、ドラえもんに無人島へ連れて行って貰ったが、ススキヶ原にてバイオハザードに巻き込まれてしまう。
本作のメインヒロイン。のび太のクラスメイトで、心優しい性格の持ち主。のび太とは相思相愛で運命共同体であり、互いに欠かせない存在となっている。
本作の準主人公。不良染みた外見の男子高校生だが、冷静沈着で面倒見が良い兄気質の青年。サバイバルナイフを主体とした白兵戦を得意としている。なお、原作での名前は翁蛾健治である。
本作の準ヒロイン。テニス部に所属している女子中学生。お淑やかな外見とは裏腹に、勇ましい性格である。
のび太の同級生で、骨川財閥の御曹司。嫌味かつ毒舌だが、友達思いな性格。資料室でのび太に助けられ、以降は放送室のモニターを通じてのび太達をサポートする。
通称、ジャイアン。のび太達の同級生で、ガキ大将。粗暴な態度が見られるが、スネ夫同様友達思いな性格。序盤は金属バットによる接近戦のみだったが、中盤から安雄が所持していたロケットランチャーを武器に戦う。
のび太達が通う小学校の一年生。両親を亡くし、立ち竦んでいた所を健治に助けられ、彼に懐いた。順応性が高く、足が速い。
ススキヶ原の町内会長で医者。妻と娘が死んだショックで、傲岸不遜な態度を取っていたが、のび太や健治達の生きようとする姿勢に心動かされ、彼らを脱出させる為に尽力する。
ミステリアスな雰囲気を持つ少年。冷静沈着な性格だが、他力本願気味な聖奈達を叱咤する等、軍人気質な面がある。
派手な長髪と焼けた肌が特徴の青年。明るくノリがいい性格で、生存者達のムードメーカー。銃を3丁持っていた事から、のび太達にも不審がられていた。
中性的な外見をした少年。明るくことわざ好きな性格。聖奈には親戚と思われており、探されているが……。
その他の生存者
帽子を被った少年。臆病な性格で、T-ウィルスに感染してアンデッド化する事を人一倍恐れている。バイオゲラスに襲われ、重傷を負った状態で聖奈に発見される。
肥満体型の少年。出木杉と共に行動していたが、静香にそっくりな少女に出木杉の正体を煽られ、疑心暗鬼となり彼を銃撃する。
のび太達の担任教師。生存者数名と教室に立て籠もっている。原作では名前は先生英一郎と設定されているが、名前を呼ばれる描写は無い。
武の妹。バイオハザードに巻き込まれてからも、兄譲りの気丈な精神で、生きる希望を持ち続けた。しかし、兄と悲業の再会を果たす。
- 大迫燐
アンブレラ社の研究員。ロッカーに隠れていた所をのび太達に助けられる。のび太達にアンブレラ社の実態を教え、抗ウィルス剤のデータを渡す。
その他
- 仮面の少年
謎の少年。仮面を被っていて、顔を窺い知ることは出来ない。のび太に憎悪を抱いている。
のび太を矯正する為に未来からやって来たロボット。ススキヶ原のバイオハザードでは行方不明になっているが…。
のび太達の同級生。クラス一の秀才で、冷静沈着な性格。はる夫と共に行動していたが……。
- 二ノ宮蘭子
突如としてアンブレラ社に接触し、幹部まで登り詰めた謎の女性。ススキヶ原のバイオハザードでその影をちらつかせる…。
登場クリーチャー
アンデッド系統
T-ウィルスに感染した人間の成れの果て。最も本能的な欲求である「食欲」に突き動かされ、生き残っている人々を次々と襲う。映画版同様、子供のアンデッドが登場する他、傭兵のアンデッドも登場する。
- タミフルゾンビ
通称、奇行種アンデッド。T-ウィルスの暴走により、奇怪な動作を繰り返すようになった感染者の総称。
- クリムゾンヘッド
アンデッドの変異体。アンデッドよりも俊敏な動作で襲い掛かって来る。
- ゾンビ犬/ケルベロス
T-ウィルスに感染し、アンデッド化した犬。生前同様の俊敏な動作で襲い掛かって来る他、集団で行動する事も可能。
- レイヴン
T-ウィルスに汚染された食物を食べて、二次感染した烏。銃声にも怯まず襲い掛かって来る。原作での名称はクロウ。
B.O.W.系統
人体に直接T-ウィルスを注入した結果、変貌したB.O.W.。全身の筋肉組織が剥き出しになったような風貌をしており、舌は鞭のように長くなり、爪も鋭く変異した。視覚は退化しており、聴覚を頼りに襲い掛かって来る。
ハンターα型
人間の受精卵に爬虫類などの遺伝子を組み込んで開発されたB.O.W.。知能を持ち、仲間で連携を取ったり、簡単な命令を理解する事が出来る。強靭なパワーに加え、鋭い爪で襲い掛かって来る。また、原作とは違い、爪に猛毒を持っている。
ハンターβ型
ハンターα型の亜種。α型よりも瞬発力が増している。
ハンターγ型
両生類の受精卵に人間の遺伝子を組み込んだ結果、開発された別系統ハンター。視覚は退化しているが、リッカー同様聴覚を頼りに攻撃してくる。
- ブレインディモス
T-ウィルスに感染したノミやダニが巨大化したもの。中距離から強酸を吐き出して攻撃してくる。
- フローズヴィニルト(量産型)
オリジナルのフローズヴィニルトのデータを元に、量産性重視で開発されたB.O.W.。ほぼ姿は同じであるが、再生力や知能はオリジナルに劣る。
- キメラ
人間の受精卵にハエの遺伝子を組み込み、人間の女性に出産させるという狂気的な方法で開発されたB.O.W.。天井からの奇襲攻撃を仕掛けて来る。
強化型T-ウィルス系統
- バイオゲラス
カメレオンにT-ウィルスを投与して改造を施した結果、開発されたB.O.W.。実験の結果、人一人を丸呑みできる程の巨体を手に入れた他、毒も持っている。カメレオン同様、周囲の景色に溶け込む事が出来、貫通力のある舌を用いたステルス攻撃を得意としている。アルコールが好物。
- フローズヴィニルト
人間の受精卵にゴリラの遺伝子を組み込んだ結果、開発されたB.O.W.。ハンター並の知能を持ち、連携を取る事が可能。強靭な腕力や脚力、腕には鋭い爪を持つ等、ハンターに類似した点が多い。本作では廃旅館の大広間にて三体登場する。
通称、追跡者。人間の成人男性をベースに、寄生生物ネメシス(原作とは違い、アメーバ状のB.O.W.)を寄生させた結果、開発されたB.O.W.。原作とは異なり、素体にタイラントが使われておらず、武器もサブマシンガンに変更されている。動きは鈍重だが、サブマシンガンを扱う事の出来る知能を有し、巨体に見合う強靭な腕力も持つ。原作や実写映画版よりもコストが低いのか、量産されている。
- ブラックタイガー
T-ウィルスに感染したクモの更なる変異体。体色はどす黒くなり、体躯も数倍に巨大化した。毒を持つ他にも、粘着性の高い糸を吐く能力も持つ。アンブレラ社の地下施設へと続く坑道の内部を徘徊し、アンブレラ社の人間以外を抹殺する。
- ティンダロス
T-ウィルスに感染した雌犬が出産した個体。三つ首の姿はまさしく地獄の番犬ケルベロスであり、体躯もゾンビ犬の比較にならない程に巨大化した。
―アリゲーター
T-ウィルスに感染したワニ。T-ウィルスの影響で巨大化すると共に、凶暴化している。アンブレラ社の地下施設で管理されていたが、バイオハザードに伴って下水道に出てきた。
- サスペンデッド
リッカーの亜種。人間の面影を完全には失っていないが、リッカー同様の長い舌を持つ。護衛のB.O.W.を二体引き連れる習性を持つ。
- トレヴァーβ
リサ・トレヴァーの複製として開発されたB.O.W.。囚人のような容姿をしており、手枷を付けた両腕で殴り掛かって来る。行動原理として、ある人物を探している。
- ポスタル
T-ウィルスに感染したコウモリの集合体。他のB.O.W.を引き連れる能力を持つ。獲物を見つけると分裂して襲い掛かって来る。戦闘能力は非常に高いが、戦闘能力よりもウィルスの拡散性を重視して開発されたB.O.W.。本編に直接は登場していない。
T-ウィルスの完全適合者に近い例として開発された人型B.O.W.。ハンターとは比べ物にならない程の強靭なパワーと鋭い爪で襲い掛かって来る。本作に登場する個体はT-002型である。
ファンタジー系統
ウーズ
赤いスライムのような姿の魔物。全身が強酸で構成されており、触れる物全てを溶かしてしまう。弱点は冷気。
炎の魔人のような姿をした召喚獣。強力な物理攻撃であるメテオ・ストライクを使う事が出来る。