魔法少女まどか☆マギカの登場人物、暁美ほむらと佐倉杏子のカップリング。
ほむらの過去や、語感の関係でほむあんタグが用いられることが多い。
杏ほむの記事にも二人の関係について別の角度から記述している。
概要
作中での関係は、「ワルプルギスの夜」を倒すために結んだ協力者同士。
その後は共に行動するシーンが多い。
第6話において、ほむらの側から杏子に共闘を持ちかけ、杏子もそれを承諾。
が、「美樹さやかには手を出さない」という約束を破り杏子がさやかに戦闘を吹っかけ、ほむらが直前に阻止。一触即発になるほむらとさやかだが……。
第7話では、結界の中に入ったさやかとまどかを二人で見守っていた。
第8話では、ほむらの家で「ワルプルギスの夜」への作戦会議を行う。
その後、自暴自棄となったさやかと接触したほむらが彼女の殺害を試み、今度は杏子がそれを阻止するという6話とは真逆の構図が起こる。
第9話にて、Oktavia Von Seckendorffの結界から共に脱出(その際、時間停止能力のリスクを杏子に明かす形となった)。
その後、再び魔女の結界に杏子と共に入ったまどかを助けるため、ほむらが駆けつけるが、既に杏子は致命傷を負っており……。
二人が組んだのはあくまで利害の一致によるもので、その間に友情などは存在しなかったが、
冷徹を装うほむらが、まどか以外にはっきりと感情を動かされた様子を見せた相手が杏子であり、
また杏子の側も、ほむらの「守りたいものを守るためだけに戦う」という行動を肯定してまどかを託すなど、お互い通じ合うものがあったようだ。
ドライな関係であったり、主流カプではないため、他カプ(ほむまど、杏さや、杏マミなど)前提である事が多いのも特徴と言える。
ただし、原作でも他カップリング前提でなくとも成り立ち得るものであるため、純粋なほむあんを望む声も少なくはない。
尚、叛逆の物語以降はむしろ前提側に回ることも予測されている。
もう少し深い話
第10話のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい
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ご存知の通り、暁美ほむらは時間遡行者である。それは、本編の時点でほむらが既に彼女の「本質」を知っているという事を意味している。
つまり、ほむらが言う「魔法少女には、貴女みたいな子が相応しい」理由は、杏子の利己主義的な部分ではなく、その裏に隠された精神的な強さこそを真に評価していたのではないか……
なお、本編においてほむらが「名前で呼んだ相手」は彼女の一番大切な人を除けば杏子ただ一人だけである。
そして、本編中ほむらが杏子の前でまどかの名前を呼んだのは改編直後の一度のみであり、会話に於いては本編、the Different Story、フェアウェルストーリー内で一貫して話題にすら出していない。 険悪ムードの中唐突にまどかの名前を出してさらに空気を悪くしていたマミやさやかの時との差が見受けられる。
魔法少女まどか☆マギカ ポータブル
PSP版のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい
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そして、PSP版ではほむらルートにおいて、杏子との共闘シナリオが描かれた。
条件は巴マミが死亡しており、美樹さやかが未契約である事。
この場合に杏子と常に会っていれば、杏子との共闘シナリオが成立する。
ワルプルギスの夜と戦うのは割に合わないとほむらの交渉をつっぱねる杏子。
そんな中で何度もほむらと会う内にほむらに守りたいものがある事に杏子は気づく。
杏子は既に守るべき家族も敬愛すべき巴マミも失ってしまった。
しかし、ほむらにはまだ守りたいもの、鹿目まどかが存在し、ほむらはまどかを守ろうと必死になっている。
そのほむらの姿に嘗ての自分を杏子は想起し……
ワルプルギスの夜の襲来する日、結局ひとりなのねと寂しそうに呟きほむらは一人で死地に赴く。
そこに現れる杏子、利にならないから戦わないのではなかったのと驚くほむら。
ほむらじゃない、鹿目まどかを守るために戦ってやると杏子は不敵に笑い、そして二人で決戦へ…
見事、ワルプルギスの夜を撃破し、ほむらは遂にまどかを守る事に成功する。
杏子はそれを見届けた後、友達になれたのにと…引き止めるほむらとまどかを背に楽しかったよと告げ、見滝原を去る。
そして、流れるスタッフロール、背景はかつて杏子が幸せに過ごしたひだまりの教会。
色々な意味で味わい深いエンディングである。
また、杏子ルートにおいて魔女化した杏子と戦うことになる。
詳しくはほむオフェ
the Differnt Story
本編と同じくほむらと杏子はワルプルギスの夜に向けて共同戦線を組んでいる。
死地に赴く杏子を、ほむらは止めようとするが本編9話同様柵を張られてしまう。
(本編のものはほむらを想ってのことでもあるが、今回は完全に自分の戦いのためである)
また、杏子亡き後、マミを説得する際、杏子の話をしている。
マミの脱落を防ぐのが主であるが、本編でキュゥべえに杏子の行動が無駄でなかったか問いただした時の様に、杏子の死を無駄にしない目的もあったと思われる。
また、中巻カバー裏ではまどかのノートにて二人一緒に描かれており、
下巻カバー裏では二人で黒服サングラスでタッグを組んでいる。
叛逆の物語
劇場版のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい
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予告編にて杏子は美滝原中学の制服を着て、スマートフォンを持っている。
このことから改編後世界において杏子はマミと別れないだけでなく、家族を亡くしていない可能性がある。
また10話の姿と思わしきほむらと杏子が話しているカット、そして「あたしをからかってるって様子でもねぇよな、あんたマジなんだな」というセリフからも新たな燃料投下が期待されていた。
実際に公開された映画の中では、ほむら達が囚われた結界の中で、脱出のために行動を共にする場面が多く見られた。
(このあたりの供述は杏ほむの方に詳しい記述あり)
自らの生死を賭けた実験の直前、ほむらが最後に会話をしたのも杏子であり、想像の余地の膨らむ映画であったと言えるだろう。
ちなみに先述の「杏子との会話では一貫してまどかの話をしない」ことであるが、これは杏子の記憶を確かめるための質問によって破られているが、後にも先にもこの一回のみである。
もっとも結界の中での杏子の立ち位置は、ほむら曰く「現実とは大きくかけ離れている」とのことであり、彼女が最初に声をかけたのは、そうした理由からだった。
尚、存在自体が違和感の塊であるものなども存在した為、そこには他にも信用度などの話も絡んで来るだろう。
(これに関して、脚本の虚淵玄は「杏子はリアリストで、話が通じると思った」と述べている)
結界を作り出した人物は、自身の「理想の世界」を構築する上で、彼女の扱いに相当難儀したようであり、杏子の家族については半ば投げたような形となっている。
ほむら魔女化後、カウントダウンラストで非常に切ないカットがあった。 詳しくはリリ杏
二次創作において
基本的に原作補完物、IF物が多いため原作準拠のキャラクターや設定のものが他より多い。
しかしながら、カップリング物として描く以上本編の描写を膨らませることはあり、
ほむらが杏子相手に皮肉や冗談を言ったり、杏子が「自分と似たタイプの魔法少女なら」と本編以上にほむらに歩み寄る等が見受けられる。
ほむらが杏子に衣食住やループでため込んだグリーフシードを提供するという条件で同居、共闘するというパターンが多く見受けられる。
その場合、自覚のないカップル、もしくはお互いにヘタレなカップルとなる場合が多い。
最もほむらがまどか以外にも矛先が向かうタイプの変態ほむらさんである場合はその限りではない。
メガほむあん
公式には叛逆の物語での接触のみ。
物販で「まどか、マミ」「さやか、通常ほむら」に続いてこの二人のグッズが同時に発売されることはある程度だろうか。
しかし、暴力団事務所などから武器を「盗んでいる」こと、シャルロッテ相手に「翻弄するような戦い方」をしていることより、過去のループで杏子に師事を仰いでいたとする説もある。
さらに、マミがまどか達を勧誘することなどからの消去法とも取れるが、先述の「名前を呼んだ」ことなどから、やはり本編やthe different storyの時より深く付き合い、信頼を寄せるに至った過去のループが存在する可能性も十分にある。
その考察、妄想の結晶と呼べるのがメガほむあんである。
二周目、三周目の補完の形を取るものの他、杏子の最期が三周目では確定してるため、四周目以降もしばらくは同じメガほむの状態で居たというIFの物も多く見受けられる。
三周目のさやか魔女化やマミによる無理心中などにより三周目ラストではほむらの心は半ば折られてしまっていたが、ほむらは元より杏子が正解とする「自分の(確固たる願いの)為に戦う魔法少女」であることなどから相性は良いと思われる。
余談
ドライな関係、戦友チックな関係、キャラ元来の渋い側面、他カプ前提等の要因から「ホモくさい」「BLくさい」などと言われることも決して少なくない。
また「その中から覗く女らしさが余計に際立つ」などの声もある。
そのことから3人組で女役を入れるのも一興かもしれない。
一定数、言う人がいる為書いておくが、あまり言い過ぎると不快に思う人も居るので留意されたし。
別名「保護者コンビ」あるいは「未亡人コンビ」とも。
未亡人コンビという呼称は杏子の亡くした人物はマミ、ほむらの亡くした人物は過去ループのまどかを指している一方、保護者コンビと言う呼称はそれぞれさやか、現在のまどかの保護者であるという意味合いである。
あくまでも守ろうとしたことが重要なので、実際は保護できていないのは言わないお約束である。
メタ的な話をすると、新房昭之監督は、杏子を「出崎統アニメ的なキャラクター」として捉えている。
新房監督は出崎アニメに対し、「あしたのジョーでの力石徹などのように、常にアウトローなキャラクターがいて、主人公を導いている」とコメントしており、
杏子のほむらに対する(ひいてはさやかに対しても?)相棒体質は、こうしたところから生じたものであると言われている。
関連イラスト
関連タグ
• 暁美ほむら
↓表記/相手→ | 鹿目まどか | 佐倉杏子 | 巴マミ | 美樹さやか |
---|---|---|---|---|
自分が攻め | ほむまど(黒騎士と桃髪姫) | ほむあん(ほむ杏) | ほむマミ | ほむさや |
自分が受け | まどほむ(わたしの、最高の友達) | 杏ほむ | マミほむ | さやほむ |
↓表記/相手→ | 暁美ほむら | 百江なぎさ | キュゥべえ | 鹿目タツヤ |
自分が攻め | ほむ×ほむ | ほむなぎ | ほむQ | ‐ |
自分が受け | (ほむ×ほむ) | なぎほむ | ‐ | タツほむ |
• 佐倉杏子
↓表記/相手→ | 美樹さやか | 暁美ほむら | 鹿目まどか | 巴マミ | 百江なぎさ |
---|---|---|---|---|---|
自分が攻め | 杏さや(紅騎士と蒼髪姫) | 杏ほむ | 杏まど(藍と悠木が勝つストーリー) | 杏マミ | 杏なぎ |
自分が受け | さや杏 | ほむあん | まどあん | マミあん | なぎ杏 |
↓表記/相手→ | 千歳ゆま | 上条恭介 | 志筑仁美 | Charlotte | 鹿目タツヤ |
自分が攻め | 杏ゆま | きょうきょう | 杏仁 | 杏シャル | ‐ |
自分が受け | ‐ | (きょうきょう) | ‐ | ‐ | タツ杏 |
• 三人組
4話以降の魔法少女組として美樹さやかを含めるパターン、
PSP版杏子ルートなどに見られる鹿目まどかを含めるパターンのイラストも存在するが、タグが存在しない。
外部リンク
他のカプスレより考察寄りである。 改編後ネタの際、マミが入ることも多い。