魔法少女まどか☆マギカの登場人物、暁美ほむらと佐倉杏子のカップリング。
ほむらの過去や、語感の関係でほむあんタグを用いられることが多い。
杏ほむの記事にも二人の関係について別の角度から記述している。
概要
テレビアニメでは「ワルプルギスの夜」を倒すために協力した。この関係は解消されることなく続き、共に行動する場面も多い。
なお、本編においてほむらが「名前で呼んだ相手」は彼女の戦いの目的の人物を除けば杏子ただ一人だけである。
各話解説
ネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい
第6話
「な……どこかで会ったか?」
ほむらが杏子とさやかの戦闘を中断させた際、逆上したさやかがほむらへ襲い掛かって倒される。その瞬間、杏子はまどかを戦闘の渦中から隔離していた結界を解いている。そもそものこの結界に関してはまどあんを参照。 上記のセリフは杏子が名乗ってもいないにもかかわらず、ほむらに名指しで自分のことを知っているようなことを言われたことへの反応。
「食うかい?」
その後ほむらは杏子へ近づき、協力を求める。この時杏子がほむらへRocky(ポッキーもどき)を差し出した。このシーンは初期のほむあん創作の大きな基盤となっていた。
ほむらはワルプルギスの夜を倒した後街を去ると明言したが、この背景には第11話で明かされた、彼女がワルプルギスの夜が来る頃までしか自力で生き残り難いという事情があるのかもしれない(杏ほむに詳しく記述)。
第7話
「そんな理由で、貴方が獲物を譲るなんてね」
杏子とほむらが夜、塔の上で影の魔女の結界の中のまどかとさやかを見守る場面があり、ほむらが杏子のことをよく知っていると仄めかすような発言をした。
第8話
「もうちったぁ、手の内見せてくれても良いんじゃない?」
杏子とほむらの作戦会議が描かれ協力関係を直接描写された。杏子はほむらにもう少し距離を縮めるよう要求したものの、キュゥべえの邪魔が入ったため有耶無耶にされてしまった。
またさやかの態度に逆上して、杏子との打ち合わせに反して手にかけようとしたほむらを杏子が拘束して止めた。
第9話
「もちろん違うわ。貴方もね」
杏子とほむらはさやかの遺体を結界から搬出したが、その思惑はそれぞれまったく違った。
杏子はただ、まどかと遺体と対面させるだけで何も語らず弔う雰囲気を作り上げていた。 一方のほむらはさやかの遺体をみせしめにまどかへ契約を諦めるよう迫り、その態度が杏子を激怒させる。その時に胸倉を掴まれた際にほむらは哀しげな表情を見せているが、その後自分たちは人間ではないと言い放ち去っていく。
「まあ要するにそういう仲なのさ」
前話にてほむらとの距離を詰めようとしたことを加味すると、これは妥協の末の言葉であり、その口ぶりは少し寂しげなものであり、まどかもこれに関しては今ひとつ飲み込めていない反応をしていた。
「杏子……!貴方……」
魔女の結界にまどかを連れ込んだという杏子の告白を聞いたにもかかわらず、ほむらが杏子を愚か者扱いする描写や敵意を持つ描写はなく、むしろ杏子自身から強制され、もはや助かる見込がみなく、杏子に自信の目的の為に戦うべきであることを諭されるまで死別を決意できなかった。
「その子を頼む」
杏子の失敗で墜死しかけたまどかを受け止めたほむらに対してのセリフ。
「ただひとつ、守りたいものを最後まで守り通せばいい」
ほむらを置いてまどかと二人でさやかの結界に向かうなど、袂を分かったように思った方もいるであろう展開であったが、実際には二人の共闘関係はこの時まで破棄されてはいなかった。 そればかりか杏子はほむらの本質をある程度見抜いており、自分の最後の僅かな希望を託す意図もあったのか、ほむらの背中を押す形となっている。
「足手まといを連れたまま戦わない主義だろ?いいんだよ、それが正解さ」 「行きな。コイツはアタシが引き受ける」
杏子がオクタヴィアに自爆を仕掛ける動機の説明となっているセリフ。ほむらとの協力関係の上で説明されている。
「……杏子」
その後、結界を脱出したほむらはぽつりと名前を呼ぶ。「杏子……」と引きずるわけでも、「杏……子……」と泣いたりするわけでもないニュアンスな辺りが特徴的なシーンであった。
次のシーンは、ほむらの家でのキュゥべえとの会話であったが、劇伴は無く、今まで杏子がかつて居た向かいのテーブルに今はほむら一人という寂しさが強調されていた。
劇場版の第9話相当の部分ではその場面が長くなり、舞台は壊れた石像などがある赤い空の墓場に移され、新しく「I miss you」というタイトルの曲がBGMとなった。
「なら、どうしてあの子を止めなかったの」
キュゥべぇへ杏子の犠牲が犬死にではなかったかと問いかけるものの、キュゥべぇは言うなれば「犬死に」と言い放ち、まどかを契約へ追い込む為杏子を死ぬように仕向けたと言う。とは言え、あくまでも杏子の問いかけに対しての答えで誘導しただけではあるが。それに対してほむらは険しい声色で「やらせはしない」と返した。
尚、叛逆の物語特典である2時間総集編は、墓場のシーンに際してなぜか、元はキュゥべぇがやってきたところで入る、ほむらがシャフ度で振り向くカットが、杏子が犬死にであったとキュゥべぇが答えた後に挟み込まれており、ほむらが露骨に動揺している印象を受けるものになっている。
第10話
「まさかあんた、ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?」
ほむらは上記のセリフに対して否定はしているものの、グルという表現が使われていることもある上に、ほむらの戦闘スタイルの変革はこの後の話である為、実際のところ不明ではある。
第11話
「杏子の援護も本当は必要なかったの、ただ彼女の顔を立ててあげただけ」
まどかはちょうど第4話でマミを失った彼女にほむらが寄り添ったの同じように、ほむらの許を訪れる。まどかは、ほむらは友達ではないという杏子の発言をそのままの意味では信じなかったようである。
この時の会話でほむらは、杏子のことを佐倉杏子と呼んでいたが、会話が進むにつれ、感情が昂ってしまったのか、会話内で杏子呼びをしてしまい、恐らくこれが原因でまどかに強がりを看破されている。尚この時にはまどかから目を逸らし、髪をかきわけようとしている(が空ぶる)。
「ほむらちゃんと二人で戦うんだって。ずっとここで準備してたのね」
ずっと二人で準備していた、という意味なのか、ほむらが準備を進めていたことだけを言っているかは断定できないがまどかのほむらと杏子のイメージがわかる貴重な場面。
劇場版の後篇でのこの場面では、杏子のテーマと呼んでも差し支えないBGMのAnima malaが使用された。(一応梶浦由記は杏子のテーマは前後編までの曲には、存在していなかったと言うが、ファンの間では実質の杏子のテーマとして扱われている)
第12話
まどかによる改変後の世界は、ほむらが盾による時間制限も無く、マミや杏子と共に居れる世界であったようだ。
叛逆の物語
劇場版のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい
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予告編にて杏子は見滝原中学の制服を着て、スマートフォンを持っている。このことから改編後世界において杏子はマミと別れないだけでなく、家族を亡くしていない可能性が推定された。
また10話の姿と思しきほむらと杏子が話しているカット、そして「あたしをからかってるって様子でもねぇよな、あんたマジなんだな」というセリフからも新たな燃料投下が期待されていた。
後篇のDVD収録の予告編では上映版と違う、涼しげで簡素な雰囲気に描かれたほむあんシーンが含まれている。
実際に公開された映画の中では、ほむら達が囚われた結界の中で、脱出のために行動を共にする場面が多く見られた。
(このあたりの供述は杏ほむの方に詳しい記述あり)
ほむらが自分のソウルジェムを本物か確認する前、最後に会話をしたのも杏子であり、想像の余地の膨らむ映画であったと言えるだろう。
ちなみに先述の「杏子との会話では一貫してまどかの話をしない」ことであるが、これは杏子の記憶を確かめるための質問によって破られているが、後にも先にもこの一回のみである。
もっとも結界の中での杏子の立ち位置は、ほむら曰く「現実とは大きくかけ離れている」とのことであり、彼女が最初に声をかけたのは、そうした理由からだった。
尚、存在自体が違和感の塊であるものなども存在した為、そこには他にも信用度などの話も絡んで来るだろう。 これに関し脚本の虚淵玄曰く「杏子はリアリストで、話が通じると思った」と述べている
結界を作り出した人物は、自身の「理想の世界」を構築する上で、彼女の扱いに相当難儀したようであり、杏子の家族については半ば投げたような形となっている。
ほむら魔女化後、カウントダウンラストで非常に切ない印象のカットがあった。 詳しくはリリ杏
その他
本編中ほむらが杏子の前でまどかの名前を呼んだのは改編直後の一度のみであり、会話に於いては本編、the Different Story、フェアウェルストーリー内で一貫して話題にすら出していない。 険悪ムードの中唐突にまどかの名前を出してさらに空気を悪くしていたマミやさやかの時との差が見受けられる。
魔法少女まどか☆マギカ ポータブル
PSP版のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい
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PSP版ではほむらルートにおいて、杏子との共闘シナリオが描かれた。
条件は巴マミが死亡しており、美樹さやかが未契約である事。
この場合に杏子と常に会っていれば、杏子との共闘シナリオが成立する。
ワルプルギスの夜と戦うのは割に合わないとほむらの交渉をつっぱねる杏子。
そんな中で何度もほむらと会うたびほむらに守りたいものがある事に杏子は気づく。
杏子はすでに守るべき家族も敬愛すべき巴マミも失ってしまった。
しかし、ほむらにはまだ守りたいもの、鹿目まどかが存在し、ほむらはまどかを守ろうと必死になっている。
そのほむらの姿に嘗ての自分を杏子は想起し……
ワルプルギスの夜の襲来する日、結局ひとりなのねと寂しそうに呟きほむらは一人で死地に赴く。
そこに現れる杏子、利にならないから戦わないのではなかったのと驚くほむら。
ほむらじゃない、鹿目まどかを守るために戦ってやると杏子は不敵に笑い、そして二人で決戦へ…
見事、ワルプルギスの夜を撃破し、ほむらは遂にまどかを守る事に成功する。
杏子はそれを見届けた後、友達になれたのにと…引き止めるほむらとまどかを背に楽しかったよと告げ、見滝原を去る。
そして、流れるスタッフロール、背景はかつて杏子が幸せに過ごしたひだまりの教会。
色々な意味で味わい深いエンディングである。
また、杏子ルートにおいては、本編に似ているようで似ていないストーリーにおいて、魔女化した杏子と戦うことになる。
詳しくはほむオフェ
the Different Story
本編と同じくほむらと杏子はワルプルギスの夜に向けて共同戦線を組んでいる。
死地に赴く杏子を、ほむらは止めようとするが本編9話同様柵型結界を張られてしまう。
(本編のものはほむらを想ってのことでもあるが、今回は完全に自分の戦いのためである)
また、杏子亡き後、マミを説得する際、杏子の話をしている。
マミの脱落を防ぐのが主であるが、本編でキュゥべえに杏子の行動が無駄でなかったか問いただした時の様に、杏子の死を無駄にしない目的もあったと思われる。
また、そのマミの脱落を防ぎたいというのも、戦力的な問題以上に、杏子に向けたものと同系統の感情を向けていることが、感情的になっていることから見てとれる。
この作品のエンディングでマミが「魔女のいない世界」を理想としたことから、生存組の安定性を示し、改編後の世界が、ほむらがまどかを、杏子がさやかを失った、哀しい世界とは限らないという見方を強めた。
また、中巻カバー裏ではまどかのノートにて二人一緒に描かれており、
下巻カバー裏では二人で黒服サングラスのタッグを組んでいる。
SLOT魔法少女まどか☆マギカ
全体的にカプ要素が多い作品ではないが、原作の関係性の延長線上の演出が多いためか、マミの家に二人して押しかけていたりと何気に一緒に居たりする。
ビッグボーナス突入時の、テレビアニメ番組でいうところのアイキャッチにあたるようなシーンで、ほむらは杏子に手を引かれ入ってくる形となる。 この時の表情は素が出ているタイプのものであるが、まぎれもなくメガほむとは違いクーほむとしてのものであり、本編でところどころ杏子に対して素を見せていたものの延長線と言えよう。
また、人魚の魔女戦ではメガほむを降り注ぐ車輪から庇っている。
マギアレコード
ほむらはメガネバージョンが事前登録とショップから、杏子は恒常ガチャで入手できる(ただし確率1%の最高レアなので、各種ピックアップか確定ガチャで臨むべし)。
ストーリー上、明確なほむあん要素は少ない。このゲームに置いてメインストーリーを担当するのはメガほむなので、本編で見受けられたリアリスト同士のコンビはイベント以外では見る機会が乏しい。
ただし、戦闘面ではよく見かける。期間限定ガチャで参戦したクーほむは、杏子同様の攻撃偏重ブラストゴリラであり、コネクト効果もブラスト強化となっている。クーほむは恒常でないため、完凸が難しくメモリアによる補強がないと防御面で不安要素が残るが、杏子のコネクトにはブラスト強化に加えてダメージカット効果がある。大量の雑魚を相手取る周回や長期戦が予想されるボス戦などではかなり安定した組み合わせとして重宝されている。
メガほむあん
公式には叛逆の物語での接触のみ。
物販で「まどか、マミ」「さやか、通常ほむら」に続いてこの二人のグッズが同時に発売されることはある程度だろうか。
最近では、まさかのクーほむあんに先駆けて版権絵(画・中村直人)が描かれるという事態が起き、その絵などを使ったメガほむあんグッズが続々と登場している。
関連イラスト
関連タグ
• 暁美ほむら
↓表記/相手→ | 鹿目まどか | 佐倉杏子 | 巴マミ | 美樹さやか |
---|---|---|---|---|
自分が攻め | ほむまど(黒騎士と桃髪姫) | ほむあん(ほむ杏) | ほむマミ | ほむさや |
自分が受け | まどほむ(わたしの、最高の友達) | 杏ほむ | マミほむ | さやほむ |
↓表記/相手→ | 暁美ほむら | 百江なぎさ | キュゥべえ | 鹿目タツヤ |
自分が攻め | ほむ×ほむ | ほむなぎ | ほむQ | ‐ |
自分が受け | (ほむ×ほむ) | なぎほむ | ‐ | タツほむ |
• 佐倉杏子
↓表記/相手→ | 美樹さやか | 暁美ほむら | 鹿目まどか | 巴マミ | 百江なぎさ |
---|---|---|---|---|---|
自分が攻め | 杏さや(紅騎士と蒼髪姫) | 杏ほむ | 杏まど(藍と悠木が勝つストーリー) | 杏マミ | 杏なぎ |
自分が受け | さや杏 | ほむあん | まどあん | マミあん | なぎ杏 |
↓表記/相手→ | 千歳ゆま | 上条恭介 | 志筑仁美 | Charlotte | 鹿目タツヤ |
自分が攻め | 杏ゆま | きょうきょう | 杏仁 | 杏シャル | ‐ |
自分が受け | ‐ | (きょうきょう) | ‐ | ‐ | タツ杏 |
• 三人組