概要
魔法少女まどか☆マギカの登場人物、暁美ほむらと美樹さやかのカップリング。
本編ではどの時間軸でも終止対立していたため、カップリングとしては成立が難しくなっている。それ故か、かえって名称は統一されていない。→青ほむ、さやほむなど
(マイナー志向の人が好む為、呼称が統一されていればそれなりの数になる……かもしれない)
関係性がほぼ補完に頼るものであったため、他のCPに比べリバの棲み分けがなされている。
だが、劇場版新編「叛逆の物語」で思わぬ燃料が投下されることになる。(詳しくは下記を参照)
アニメ本編において
本編で対立する場面ばかり描かれているせいか、最も扱いの難しい組み合わせとなっているように思える。
一応、ほむらがさやかを助け(ようとし)た場面(6話や8話)も、
さやかがほむらを(結果的に)助けた場面(下記参照)もあるのだが・・・。
しかし、扱いが難しいということは逆に妄想のしがいがあるということでもある。
むしろ本編において「多くの時間軸で対立していた」2人であり、そういう目線で見れば非常に優秀なカップリングである。
「ほむらがまどか以外の魔法少女と和解して仲良くしてほしい」といった希望(願望)と夢を持つ視聴者もおり、それを表現しようとして生み出されているのかもしれない。
最近は増加傾向にあり、「喧嘩するほど仲がいい」もしくは「よく喧嘩するということは、言い変えればそれだけ相手を意識している」というような描写をされる事が多い。
こちらの表記ではほむらが攻めのため「暴走するさやかに冷たくツッコミを言い放つほむら」という構図が多い。
また、2人とも鹿目まどかと仲が良いという共通点があるため、「まどかをほむらとさやかで取り合う」といった構図も見られる。
まどか自身は、ほむらに「さやかちゃんと仲良くしてあげてほしい」と持ちかけており、両者が仲良くすることを望んでいる様子。
10話において
ループ三周目ででほむらは銃器による戦闘スタイルを確立するのだが、これは爆弾による不意打ちは近接戦闘タイプとは絶望的に合わない事(脚本の虚淵氏曰く「爆弾アイルーをオトモにしてしまった双剣使い」)をさやかに指摘されたためである。
また、まどかがほむらに手渡したグリーフシードがオクタヴィア=さやかのものであると推定されている。つまり、さやかのグリーフシードが結果的にほむらの魔女化を防いだということになる。
メディア展開
本編では描かれなかったが、(ほむらにとっての)最初の出会いでは友好的であったことが後のドラマCD「メモリーズオブユー」で判明している。
魔法少女になる以前のほむら(1周目)とさやかの出会いが描かれており、長期の入院生活で勉強に追いつけず落ち込んでいたほむらを心配したさやかがノートを手渡す場面が描写された。本編とは真逆とも言える友好的な間柄であり、それだけに魔法少女に関わったことによる悲劇が強調されることとなった。
また、スピンオフ「魔法少女おりこ☆マギカ」やドラマCD「サニーデイライフ」では、ほむらがまどかと仲良くしている事からさやかとほむらの交流もあり、さやかは「ほむら」と呼び捨てで呼ぶなどの側面を見せている事から決して仲良くなれないわけではないようだ。
何気に「さやかがほむらを友達として認識してるであろう時間軸」では、さやかが魔法少女にならなかったり(「メモリーズオブユー(=10話1周目)」「おりこ」)そもそも5人+キュゥべぇで仲よさそうだったり(「サニーデイライフ」)と、さやかの環境が安定してる傾向にある。
魔法少女まどか☆マギカ ポータブルにおいて
基本的には本編同様で対立関係になることが多いのだが
ほむらルートではさやかの命運がまどかにも大きな影響を与えてしまうため、ほむらはさやかの運命を変えるべく積極的に行動を起こしていく。さやかはお荷物であり、そこに介入しないかぎりどうにもならないためである。
当初は執拗に関わってくるほむらに不信感を抱くが、契約せずに済んだ場合はさやかの方からまどかと一緒にほむらをお茶に誘うなど友好的である。
さらにこの席でのほむらのアドバイスで、さやかは恭介への告白を決意する。
番外編でも、かなり破天荒な方法でさやかの告白を成功させており、さやかが恭介と付き合う展開では何かしらほむらが関わっていることになる。
また、このゲームで興味深いのはさやかのほむらに対しての呼び方で、契約した場合は他メディアと同様「ほむら」と呼び捨てで呼ぶのだが、契約しなかった場合は一貫して「暁美さん」と呼んでいる。
ダンジョンパートでは交代時や応援時に仲間に呼びかけるセリフがある。
例えばさやかからまどかに交代する場合「頼んだよまどか」と言う台詞が出るのだが
さやか→ほむらの組み合わせだけは 何故か名前を呼ばない。
ほむら→さやかにはきちんと「美樹さやか」(メガネ時は「美樹さん」)と呼びかけるのだが、さやか側からほむらに対して名前で呼びかける事はない。
(まどかの「ほむらの呼び名」が全てのルートで常に「ほむらちゃん」なのに対して、さやかの「ほむらへの呼称」は「ほむら」だったり「転校生」だったりと、各ルートごとにばらばらである為、システム上特定の「呼称」を入れてのセリフは難しかったのだろうと推測される)
叛逆の物語において
円環の理に導かれ、その一部となっていたさやかは、「叛逆の物語」において、百江なぎさと共にアルティメットまどかの補佐役として、ほむらの救済のために現世に戻る。
アニメ本編では決定的に相容れない者同士だった両者だが、ほむらのループについて知ったさやかは、ようやく彼女の心情や苦悩を理解し、歩み寄る姿勢を取っている。
そのまま和解し終わるかと思いきや、ほむらは終盤にて悪魔ほむらへと覚醒。
世界の秩序を乱し、再度の改編を行ったことによって、再びさやかの怒りを買うことになってしまう。
その後、再改編された世界にて、断片的ながら以前の世界の記憶を引き継いださやかは、ほむらを止めることを固く誓った。ちなみに、さやかにとって円環の理の仲間にあたる百江なぎさには、そうした様子は見られていない。
その一方、ほむらの改編のおかげで再び人間としての人生を取り戻すことができたともいえる状況になっている。実際、恭介や仁美に再び出会うことが出来たことを「幸せ」と感じているようで、ほむらの行為に対する評価が複雑なものになっている可能性もある。
本編での対立は、両者のすれ違いが主な原因であったが、再改編後の世界におけるさやかとほむらは、お互いが最大の理解者と言えるにもかかわらず対立するという、まさに宿敵と呼べる関係となったのだった。ほむらが神に叛逆した悪魔(海外では堕天使ルシファーに掛けてHomuciferとあだ名される)ならば、神の補佐役であるさやかは天使のような立ち位置になる、と解釈する向きもある(この場合の悪魔は「神の意志に逆らう者」、天使は「神の意志を実行する者」というのが主な意味)。
また、ルシファーはサタンやサマエルと同一存在と見なされることもあるのだが、偶然にもサマエルを討伐したという伝承で知られる天使・ミカエルは、しばしばさやかのように剣を携えた姿で描かれている。
そんなさやかに対してほむらは、「あの子に嫌われるから」と但し書きはついてるが「普段は仲良くしましょう」と発言している。
ちなみにほむら視点で見た場合、見滝原結界の中でのさやかの印象は、相変わらずよろしくはない。
円環の理の一部となり、更なる力を得ていたさやかに対しても、ほむらは「貴方はもっと不器用な子だったはず」とコメントしている(本編・三周目・the_different_storyの少なくとも3回は魔法少女として契約した挙句に魔女化している以上、その認識も仕方ないのかもしれないが)。
また、キュゥべえが真相を話した時にも、さやかとなぎさが何者であるかということには触れていなかったため、結界内でのほむらは、さやかの正体を知りもしていなかった可能性が高い。
こうした「よく分からない存在」であったためか、パワーアップした姿を目の当たりにしながらも、魔女となった自分を介錯してくれる人間として挙げられることはなかった。
二次創作において
「叛逆の物語」の影響で、徐々に人気を上げてきている。
中の人つながりで戦場ヶ原ひたぎ化したほむらに対しさやかが突っ込みを入れるもの
誤解を解きさやかを後輩として育てるもの、改編後でループがなくなったことで「二度と会えない」ということに気づくものなど様々である。
また男くさいと言われるほむらと、ノンケのさやかの組み合わせであるにもかかわらず、見映えの所為もあってか、NLっぽさや友情っぽさなどよりガチレズっぽさが漂うものとなることもある。
中の人ネタ
関連タグ
百合 ケンカップル 夢の構図 どうしてこうならなかった if
オクリリィ ※叛逆の物語のネタバレ含む
• 暁美ほむら
↓表記/相手→ | 鹿目まどか | 佐倉杏子 | 巴マミ | 美樹さやか |
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自分が攻め | ほむまど(黒騎士と桃髪姫) | ほむあん(ほむ杏) | ほむマミ | ほむさや |
自分が受け | まどほむ(わたしの、最高の友達) | 杏ほむ | マミほむ | さやほむ |
↓表記/相手→ | 暁美ほむら | 百江なぎさ | キュゥべえ | 鹿目タツヤ |
自分が攻め | ほむ×ほむ | ほむなぎ | ほむQ | ‐ |
自分が受け | (ほむ×ほむ) | なぎほむ | ‐ | タツほむ |
• 美樹さやか