Ⅸ(スターレイル)
いっくす
「眠る無相者は誰かに目を向けたりしない。其は姿形を持たず、意思も無い……「虚無」は平等にすべての人を包み込む。」
「ただ、一部の人々は其の影の下でより遠くへ行き、より多くの「無」に染まる……それだけだ。」
崩壊:スターレイルに登場する全宇宙の最上位存在である星神の一柱。「虚無」の運命を司る。
謎に包まれた存在で、その姿は幾重もの霧に包まれている。ゲーム上は黒いスライムのように不定形で目と思しき部分だけが分かる存在。他の星神と一切交流せず、数多の宇宙の本質は虚無であり、存在の意味がないと信じている。
その性質上、自ら行動することは決して無いとされ、「ただ、そこにあるもの」として、あまねく人々と共にありつつ、それに何の影響も意味も無いという、正しく「概念としての神」に最も近い星神。
故にヘルタは「変だし神秘的だがあまりにも解りやすい星神」と評している。
その為、現状判明している唯一自分の「使令」を持たない星神であり、そもそも使令を擁する必要も一切ない。
黄泉の場合は特殊であり、他神の使令を凌駕する虚無の力を持つにもかかわらず使令ではないという、本人も自覚するほど胡乱な存在。メインストーリー内のアベンチュリンとの対話でも、自分が使令であることを否定している。
過去、「壊滅」の派閥である「アナイアレイトギャング」によってIXの暗殺計画が持ち上がったことがある。彼らは「愉悦」のアッハの力を借りて暗殺を遂行しようとしたが、当然のごとく行方不明となった(生き残りがいるのかは不明)。
なお、アッハが力を貸したのはアナイアレイトギャングの考えに(成功の可能性があったかは別として)愉悦を感じたからである。
「混沌医師」
Ⅸは一見何に対しても興味関心を持たないようにも見えるが、「存在は虚無である」という考えに至った者に無作為の視線を与えることがある。これを受けた者は「自滅者」になるか、「混沌医師」になる。
Ⅸの関連派閥は星神との関係が少々変わっており、単純に信仰と庇護の関係にあるわけでは無い。「混沌医師」は、IXの視線への反発心から世界を救うという信念に目覚め、「存在は虚無ではない」と証明し、IXを解放することを(実質人間に不可能であるとは理解しつつも)目的としている。
「第IX機関」
規模も目的も、そもそも実在するかさえ定かではない組織。
「自滅者」
「虚無」IXの影に不用意に足を踏み入れ、存在の意味を失った人々。どの世界でも誕生する可能性があり、肉体、認識、記憶などが、自滅の旅の中で徐々に消えていく定めにある。
その性質故に自滅者同士の繋がりは皆無と言ってよく、派閥よりも「現象」に近い。しかし、一部の自滅者はその運命に抗い、「混沌医師」と合流したり、果てはⅨを討つことで「虚無」の呪いを根本から断とうとしている。