概要
DM23-EX1『大感謝祭 ビクトリーBEST』にて登場した《「必勝」の頂カイザー「刃鬼」》の派生カード。
《カイザー「刃鬼」》の頭上に《超絶奇跡 鬼羅丸》が騎乗している。
冠詞の「勝利」は「ビクトリー」と読み、「~の頂」を冠詞に持つゼニスの中では唯一横文字が用いられている。
カード効果
レアリティ | VIC |
---|---|
コスト | 水/火/自然(11) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | レッド・コマンド・ドラゴン/ジャイアント・ハンター/ゼニス |
パワー | 17000 |
能力 | シンパシー:ハンター・クリーチャー(自分のハンター・クリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただしコストは0以下にはならない) |
ジャストダイバー | |
T・ブレイカー | |
このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、ハンター・W・メクレイド10する。(ハンター・W・メクレイド10:自分の山札の上から6枚を見る。その中から、コスト10以下のハンターを2枚まで、コストを支払わずに使う。残りを好きな順序で山札の下に置く) | |
相手のシールドが5つ以上あれば、このクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。 |
シンパシー能力により、初代《カイザー「刃鬼」》と比較していくらか早期召喚がしやすくなっている。
また、《カイザー「刃鬼」》の代名詞とも言える踏み倒し能力が、召喚時だけではなく攻撃時にも発動するようになったことで、より攻撃的な性能になっている。
ハンターの初動には《青銅のバンビシカット》や《ヤッタレ・ピッピー》が存在し、それらから2→4→6の順に繋がり、大幅にリソースを稼げるハンターである《流星のガイアッシュ・カイザー》や《鬼の育成者モエル》等の存在は大きい。
特に《ガイアッシュ・カイザー》とは相性抜群。効果と種族を合わせて5コスト軽減でき、5マナ以上貯まっている状態で相手のターンの終わりに踏み倒すことが出来れば、即座にこのカードへ繋げられる。また、相手クリーチャーの攻撃を制限する能力も持っているので、素出ししても繋ぎとして一定以上の働きをしてくれる。
一方で、シンパシー能力を狙って小型ハンターを入れすぎるとメクレイドの出力が落ちる可能性があり、2023年現在では対小型クリーチャー用の全体除去が充実していることで、初動クリーチャーが中盤まで生き残らない場合も多い。あくまで補助として割り切って、従来の《「刃鬼」》と同じように《ガイアッシュ・カイザー》および、マナ加速が付いた大型ツインパクトで脇を固める構築が無難と言える。
無色ゼニスではなくなったことでエターナル・Ωが削除されているが、代わりにジャストダイバーによるアンタッチャブルを獲得しており、次の自分のターンの初めまでではあるが場持ちの良さが向上している。
相手のシールドが5つ以上あればスピードアタッカー化する能力も持つ。《禁断竜王Vol-Val-8》や《Disノメノン》でも知られている通り、ジャストダイバーとスピードアタッカーおよびアタックトリガーの相性は極めて良い。ただし、相手のシールドが4つ以下になると自前のスピードアタッカーは失われるため、ジャストダイバーを活かしたダイレクトアタック要員には不向き。
仮にスピードアタッカー化の条件を満たせずともジャストダイバーでターンを凌ぐことが可能。また、召喚して出した時にもハンター・W・メクレイド10が発動するので一定の活躍はしてくれる。この時に《永遠のリュウセイ・カイザー》等のスピードアタッカー付与を持つクリーチャーを引き当てることが出来れば、上述の弱点も含めてカバー可能である点も大きい。
多色クリーチャーである点を活かし、事前に出しておいた《ガイアッシュ・カイザー》を《蒼き団長ドギラゴン剣》に革命チェンジさせてスピードタッカーを付与してやるのも良いだろう。
このカード最大の目玉と言えるのが、上述にもあるハンター・W・メクレイド10。ゼニスお馴染みの召喚時に発動するのは勿論のこと、攻撃時にも発動するので、《紅に染まりし者「王牙」》等の召喚以外の踏み倒しで出してもリターンを失い難い。
もし召喚で出せれば、アタックトリガーと合わせて最大12枚山札を捲った上で、コスト10以下のハンターを4体まで踏み倒すことが出来る。メクレイドの性質上、ハンターを種族に持っていればクリーチャー以外のカードも使うことが出来るが、ツインパクト呪文の場合は呪文側の種族にハンターが含まれなければ踏み倒しの対象外となる。2023年現在、種族にハンターを持つ呪文は存在していない。
主な欠点はW・メクレイドがハンターの1枚積みと相性が良くないこと。
初代《カイザー「刃鬼」》は、自分の手札、墓地とマナゾーンの公開ゾーンから踏み倒し先を選べるため、仕込みとガチンコ・ジャッジの勝利数さえ確保すれば、《勝利宣言 鬼丸「覇」》や《ボルバルザーク・エクス》等の殿堂カードから、《超神龍バイラス・カースド》のような銀の弾丸要員まで広く使いこなせた。
こちらの《刃鬼》は山札の上から見た6枚に狙ったカードがあることを多少祈る必要がある。これ自体は使いたいカードを多投することで解決はするが、そうすると手札事故が付きまとうことになる。手札交換やデッキ圧縮など、キーカードを山札の中へ返す工夫も必要だろう。
メクレイド全般に言えることだが、初代と比べると、より種族デッキに向いたカードと言える。
余談
冠詞の《「勝利」の頂》は《「勝利」の頂バトル・ザ・クライマックス》と被っている。あちらはそのまま「しょうり」と読むことで差別化されている。
マナ色が刃鬼の幼体である《ガイアール・ベイビー》と同じであり、《鬼無双カイザー「勝」》,《国士無双カイザー「勝×喝」》,《カイザー「刃鬼」》とパワーアップを繰り返した果てに、原点に立ち戻ったとも受け取れる。