概要
比那名居天子のオカルトアタック。
- HAARP(ハープ)
「High Frequency Active Auroral Research Program」の略称。日本語では「高周波活性オーロラ調査プログラム」。
このプログラムの目的は「地球の電離層の特性と挙動の基礎研究」。
アラスカ大学とアメリカ軍(海軍、空軍など)の共同研究として開始された。
HAARP研究施設は米国アラスカ州にある。元々は米国空軍が主体として研究所を運営していた。
施設の老朽化等の理由から一時廃止も検討されたが、2015年8月より米空軍からアラスカ大学フェアバンクス校に施設が移管され運用が続けられている。*1
この研究所には「電離層ヒーター」とも呼ばれる超高性能な高周波送信機があり、これを電離層に向けて照射することで電離層の状態をモニタリング(観察)することができる。
電離層
電離層とは大気圏の高度約50~500kmあたりをさす。この領域では、原子や分子が紫外線やX線などにより「電離」(イオン化)している。
つまり、「原子や分子が電離している大気領域」を「電離層」と定義している。
電離層の状態は刻一刻と変化しているが、通常ではその状態を観察するのが難しく電離層の研究はなかなか進まなかった。HAARPはそれを打開するために計画された。
一部で主張される懸念
電離層に高周波を照射した時の「電波通信への影響」、「地球環境への影響」、「人体への影響」これらの懸念を主張する者がいる。
しかし、これらの影響が科学的に確認された事例はない。
都市伝説
アメリカ軍が初期から関与していたことから、「気象兵器」「地震兵器」ではないかとの都市伝説がある。
具体的には、HAARPは「意図的に天気を操作することで損害を与えられる兵器」「意図的に地震を起こせる兵器」であるとするもの。
「世界各地で起きた気象災害や地震災害はこの兵器(HAARP)で起こされたものだ」とする陰謀論を主張する者がいる。
これら以外にも「人間をマインドコントロールする機械」「HAARPの放射した電磁波の影響で周辺に生息するカリブー(トナカイの一種)が真後ろに歩くようになった」等の都市伝説もある。