顛末
これは『再生の物語』。
ジャイロの遺体と共に船に乗船したジョニィは、出港前の海風に吹かれながらSBRレースを思い返していた。自らと結託した者達、敵対した者達、そしてジャイロ。
旅の間、ジョニィはいつも『祈り』続けていた。その最後、ジョニィはまた1つの『祈り』を捧げる。
「 『祈って』おこうかな……… 」
「 航海の無事を……… 」
「 この大西洋を渡って家に帰ろう……… 」
右手に握った鉄球を見つめ、微笑みながら、ジョニィ・ジョースターはそう呟いた。
概要
第7部最終話「幸福の行方」でのジョニィ・ジョースターのセリフ。
作者の荒木先生は第7部のキャラクターについて、単行本折り返しで「みんな『家』に帰りたがっている」とコメントしていた。また、ジョニィと対比して描かれている第1部主人公のジョナサン・ジョースターは、船上でディオ・ブランドーの急襲をうけ、彼と共に海へ沈んだ。本セリフは、これらを踏まえた非常に感慨深いセリフとなっている。