ゲーム概要
澪(MIO)より発売された「あさき、ゆめみし」に始まる和風伝奇アドベンチャー乙女ゲームシリーズ。
2008年7月25日に「あさき、ゆめみし」が発売。
同作にルートやスチルを追加したPSP移植版が2011年4月28日クインロゼより発売された。
2012年10月26日続編となるPCゲーム「倭人異聞録~あさき、ゆめみし~」が発売された。
2013年8月30日にファンディスクとなる「あさき、ゆめみし-ひととせ-」が発売された。
「倭人異聞録~あさき、ゆめみし~」ではシナリオ担当がエッジワークス(森田彩莉、彩原優実、伊原 恵、狐塚冬里、田中あお、ゆずみやともめ)だが、「あさき、ゆめみし-ひととせ-」では化野(旧名義アダシノネコ)氏に戻った。
ゲームシステム
文章を読み進めていくアドベンチャーパートと、マップ内を移動するマップパートに分かれている。
ストーリー
高校二年生の夏、わたしは依頼でとある田舎町に向かうことになった。
四方を山に囲まれた人と妖の楽園。
記憶にない、けれど懐かしい場所――伊那砂郷。
そこでわたしは大切な人とこの夏を共に過ごす。
わたしと一緒に郷に来た相棒の妖、【祇王】
依頼を紹介してくれた、ちょっと怪しい情報屋の【東雲さん】
血の繋がらない従兄妹で2年ぶりに再会した、【愁ちゃん】
仇を追う、少し寂しい瞳をした退魔師の後輩、【高虎くん】
そして、初めて逢ったはずなのに、なぜか懐かしい人、【薙羽哉さん】
簡単なはずの依頼は、謎の妖の出現によって一変する。
敵対する妖たち。
夜毎起きる怪異。
わたしを誘う夢。
思い出したくない。
けど、思い出さなければならない赤い結末。
あの細い月が満ちた時、わたしはどんな終を見るのだろう。
――運命の夏がはじまる――
澪(MIO)公式サイトより
登場キャラクター
・伊織沙耶(主人公)
咒符(じゅふ)を使う退魔師兼女子高生。17歳。
組織に属さないフリーランスの退魔師で相棒の妖・祇王と共に依頼を受けて活動している。
幼い頃、家族を亡くし、祖母と親交のあった伊織家に引き取られ、愁一郎とは兄妹同然に育った。
伊那砂郷(いなさごう)の郷長で主人公の依頼主。18歳。
ちょっと短気で口が悪い。
退魔師ではないが、現身・幽体問わず妖を斬る力を持っている。
普段の生活から郷長の業務まで後見人にまかせっきりで、無自覚に依存している。
主人公には不思議な懐かしさを抱いており、戸惑いながらも惹かれていく。
3年前に主人公に助けられて以来、共に退魔の依頼をこなしてきた相棒の妖。
幼い見た目に似合わず老獪な喋り方をし、暇があればいつも本を読んでいる。
真面目で律儀な性格で、お兄さんぶって主人公に接するが周囲からは祇王の方が弟のように思われているのが不満。
東雲の家に住んでいるが性格的にそりが合わず、一方的に祇王が東雲を嫌っている。
昔、愁一郎の護法童子に師事し、術などを習っていた。
主人公の血の繋がらない従兄で凄腕の退魔師。29歳。
焔の術と護法童子を使役する童子遣い。寡黙で愛想がない為、誤解を受けやすい。
主人公と同じ家で暮らしていたが2年前、突然家を出て行き、それ以来連絡も途絶えていた。
郷で再会して以来、主人公のことを以前のように可愛がり、甘やかすがどこか一歩引いた態度で接している。
退魔師としては有能だが私生活はかなりだらしがない。
主人公と同じ学校に通う後輩。15歳。
互いに面識はなく、郷で初めて出会った二刀流の剣士。
礼儀正しく、口調も丁寧だがどこか冷めた印象を与える。
愁一郎と同じ組織に属する退魔師だが、命令に背いて伊那砂郷へ潜入し、兄の仇を追っている。
郷で起きた怪異をきっかけに主人公と知り合い、慕うようになる。
二十代半ばに見える年齢不詳の情報屋さん。
愁一郎の知り合いで、何かと主人公の面倒をみてくれている。
人をからかうことが好きで、ふざけたことを言っては怒られて、悦に入るちょっと変わった性質の持ち主。
のんびりとキセルをふかし、傍観者を気取っているが、全てを見透かしたような言動をしたり、戦う力もないのに夜の郷を徘徊したりとちょっと怪しい行動をとる。
人、妖問わず知り合いが多い。
薙羽哉に仕える従者。
薙羽哉の仕事の補佐(というよりも仕事の大半)を行いつつ、八重垣邸の炊事洗濯掃除などの家事一切を受け持っている。いつ休んでいるのか不思議な人。
料理は玄人はだしの腕前。
愁一郎の使役する、伊織家に代々伝わる護法童子。
愁一郎との仲は主従関係というよりも、出来の悪い弟(愁一郎)と真面目な兄(虚空)という関係。
主人公のことを可愛がり、愁一郎の嫁にしたいと企んでいる。
また祇王に術の手ほどきをしており、師弟関係にある。
見た目に反し、大食漢な食道楽。
郷で唯一の喫茶店「きゃふぇ・まだら」を経営する猫又姉妹。
姉のまだらはにゃーにゃー賑やかな猫又で
お金(小銭)と美少年が好き。
物怖じしない性格で常にハイテンション。
妹のぶちはクールで不思議系な猫又。
お金(札束)と美少年が好き。
礼儀正しい性格だが姉のまだらに対しては容赦がない。
郷でも評判の仲良し姉妹だが好きな美少年の系統は正反対である。
郷長である薙羽哉とも仲が良い。(薙羽哉は否定)
郷に現れた謎の妖。
艶やかな衣装をまとい、主人公を導くような発言をする。
郷に現れた妖のひとり。
愛らしい姿で残酷な物言いをする。
赤い蛇の群れを自分の眷属として引き連れており、それらを使役して戦う。
一度見えた際に祇王に破れており、それ以来祇王に対し、過剰なほど、敵意を露にする。
夕暮れ時、その姿を見たという話もあり。
郷に現れた妖のひとり。
嘲けた言葉で語り、隠す気のない殺気を纏った外法の剣士。
壱人を追って愁一郎と高虎は伊那砂郷へやってきた。
敵対する主人公を惑わすような言動をし、翻弄する。
壱人と共に伊那砂郷に現れた妖。
外見よりも精神はさらに幼く、わがままで凶暴。
主人公に対しては敵愾心を剥き出しに接する。
お手製の人形に霊魂を込めた人工の妖を従え、主人公たちと敵対する。
・太夫
アヤと行動を共にする人間。
寡黙でその真意は見えない。
・風鬼 CV.白石稔、 水鬼 CV.甲斐田裕子、 金鬼 CV.永田依子
郷に現れた、異能を持つ鬼の兄妹。
壱人や他の妖に従っているが影では主人公や高虎を助けたりと、本心から従っているわけではない。
兄妹仲は良いが、妹たちに兄への尊敬の気持ちはほぼない。
澪(MIO)公式サイトより