概要
1.いじること。多く、名詞の下に付いて接尾語的に用いる。「庭弄り」「車弄り」等。
2.他人をもてあそんだり、困らせたりすること。
(大辞泉より)
この項目では2の用法について、詳細に述べていく。
「いじめ」との境目は?
「いじり」と「いじめ」は時として、同じなのか違うのか議論の対象になりやすい。いじりの意味は上述の通りだが、一方の「いじめ」の定義はというと、
「肉体的、精神的に自分より弱いものを、暴力や嫌がらせ等によって苦しめること。特に、1980年代後半ごろから陰湿化した校内暴力をさすことが多い」とある。
いじめは絶対ダメでも、「いじり」と言うと、「愛があるから許されるもの」「仲間内でじゃれあっているもの」という軽い響きになりがちである。
しかし実際には、いじっている側は悪意は無かったとしても、いじられた側は「表面上は(その場の雰囲気を崩さないために)楽しそうに繕っているだけで、内心は苦しい思いをしている」事がある。
事実、口で本音を伝えられなかったり、言っても聞き入れられなかったりしたことで、自殺に追い込まれた事件も存在するのである。
つまり、いじりもいじめと紙一重になりうるのである。