ストーリー
「この学院に在籍する、僕の『娘』を護って欲しい」
世界を股にかけた企業グループである尽星コーポレーション。
その創業者一族の娘として生まれた
風早織女――その身辺を密かに護衛する。
それが、主人公・結城密に言い渡された職務だった。
密は、孤児となった際に現当主、風早幸敬によって保護された子ども。
その腹心である結城大輔に預けられ、その養子として育てられた。
いつか織女のために、陰に陽向に働く――そのための存在として。
だから、覚悟は出来ていた。ただ問題は、これから向かう聖セラール女学院は男子禁制の嬢さま学校だということで……。
――しかし、密は知らなかった。
それが、自分の人生を変えていくほどの大きな転機になるのだということを…
概要
おとボク3はキャラメルBOXから発売されたアダルトゲームで処女はお姉さまに恋してるシリーズの第三作目である。
舞台が今までの聖應女学院ではなく聖セラール女学院へと変わり、『エルダー』に関しても聖應女学院での完全なる象徴としての『一番上のお姉さま(エルダー・シスター)』ではなく 聖セラール女学院では実質的な生徒会である『紅鶸奉仕会』においての議会の決定権のみを持つ奉仕会のトップ『照星(エルダー・スターズ)』となっており 照星は東方の三博士になぞらえて三名と規定されている。
また今回は前作キャラがおとボク1のヒロインの一人だった十条紫苑が主人公である密のクラスの担任教師として登場するだけであり、彼女以外の前作キャラは名前すら登場しない状態である。
ちなみに密以外にも密の兄貴分にあたる人物が女装して『女性教師』として潜入しているが、残念ながら腐女子の方々が喜びそうなホモォ…な展開は(本編では)絶対に、ない……
メディアミックス
小説
2020年6月12日にパラダイム出版のぷちぱら文庫からメインライターの嵩夜あや氏が正樹美玲衣をメインヒロインに据えた小説版を執筆、のり太氏が表紙・挿し絵で発売された。(ただし今まで嵩夜あや氏が全年齢向け作品として発表したファミ通文庫の『櫻の園のエトワール』やGA文庫のおとボク2小説版と違い、今作は18禁小説になるので購入には注意。)
OVA
2021年7月2日に公式ホームページにてアニメ化が発表、9月3日にティザーサイトが公開、正体バレを含むプロローグ、織女ヒロインルート、美玲衣ヒロインルートの3パートとなった全年齢版OVAとして2022年1月28日に発売された。
また更に今回はおとボクシリーズとしては初のアダルトアニメ化も発表され、2022年に織女ヒロインの上巻が6月24日、美玲衣ヒロインの下巻が8月26日に発売されることも公表された。
なおOVA版のキャストに関しては全年齢版・アダルト版共に一部のキャラを除いてゲーム版のキャストがそのまま続投をすることになる。
2022年11月現在、全年齢版OVAがdアニメ及びニコニコ動画等で有料で公式配信されている。
登場キャラ
メインキャラ
本作の主人公であり性別は当然男性。
ただそのあふれ出る母性や完璧なまでの料理の腕前などから『密ママ』やら『完璧な奥様(マダム・パーフェクション)』やら色々な呼び名で呼ばれている。
ちなみにボディーガ-ドとして鍛えられた為 武術の腕も確かで本職にはかなわないものの銃や刃物を持った相手でも隙をついて制圧する事も可能である。
照星選挙の投票により照星第一位『薔薇の宮』を襲名することになる。
本作のメインヒロインの一人。
世界を股にかけた企業グループであり、聖セラール女学院のオーナーでもある『尽星コーポレーション』の創業者一族の現当主、風早幸敬の一人娘であり学院内では『姫』と呼ばれている存在。
帝王学を仕込まれてる事もあり やや高飛車な言動をとる事もあり『高嶺の花』のように見られる事もあって本当の意味で心の許せる友人に出会う事が少なかったが、密と出会う事で変わっていくことになる。
照星選挙の投票により照星第二位『百合の宮』を襲名することになる。
ちなみに彼女の名前の呼びは「おりひめ」だがそのまま「おりひめ」と入力すると「織姫」になるので彼女の名前を漢字入力するのなら「しょくじょ」と入力すれば出てくる。
本作のメインヒロインの一人。
著名な個人投資家の父親を持ち、その仕事の不安定さと、強気で傲慢な性格に嫌気を感じ、美玲衣自身は堅実な人生を渇望している。
その家庭環境から生まれたハングリー精神から、織女にライバル心を燃やしている。
成績に於いては二年間万年次席に甘んじており、密が編入してきた時点では密と読書の会話で仲が良かったが、密の正体(男性バレではなく優秀な成績で編入した転校生である事)と密が織女の友人になったことを知り密の事もライバル視するようになる。
照星選挙の投票により照星第三位『鈴蘭の宮』を襲名することになる。
密の潜入任務の同僚で、こちらは一年前から学院に編入して任務に入っている。
無口で毒舌家だが辣腕で、たびたび密のピンチを救う。
同僚として振る舞っているが、その行動には密に窺い知れない部分が存在する。
密には意識して冷たく振る舞っている部分があるのだが、密のマイペースに調子を狂わされることもたびたびあり、そんな時は密に対して姉のように振る舞うことも。
昨年度は奉仕会に会計として所属しており、学院の状況を良く把握している。
寮の後輩で密の世話係担当。田舎の中小企業経営者の娘で、OGである母親に勧められて一年生の時に編入した。
自分に自信がなく甘えん坊だが芯はそれなりにしっかりとしている。
ちょっとぽやっとしているが頑張り屋で、かいがいしく密の世話を焼こうとするが、それが結果的に密のピンチを招くことも多い。
学院ではクラスメイトたちの育ちの良さに驚いてやや萎縮気味だが、密との出逢いによって、少しずつ前向きさを獲得していく。
どこか儚げなふわふわとした雰囲気をまとった美少女。
通称「ヴィオラの君」。
将来を嘱望されるヴァイオリニストの卵だったが、荷練習によるものか、ストレスによるものなのか、局所性ジストニアを発症して手が思うように動かせなくなり、療養もかねて一年生時から音楽科のない聖セラールに転入している。
独自の感性をもっていて、あまり会話のかみ合う相手がいない。
とある出来事で密たちと出逢い、それが茉理の停滞していた時間を動かし始めることに。
迫水姉妹(迫水すみれ・CV:白月かなめ、迫水あやめ・CV:逢真井もこ)
キミリア寮生でもあり、奉仕会にも所属する双子の姉妹で、すみれが姉であやめが妹。
すみれは寮では寮監督生を務めている。
とある会社社長の娘であったが、中学生の頃に両親が事故死。
現在は、かつて共同経営者であったその会社の新社長が私縁から後見人となり、実家の資産を処分して、姉妹は寮住まいをしている。
姉・すみれはその経験からたくましさがあり、妹・あやめはその姉を溺愛しており 精神の方はやや未熟で、わがまま盛りなところがある。
互いに「すみちゃん」「あやちゃん」と呼び合っている。
サブキャラクター
キミリア館寮生であり、昨年の生徒会長。背が低い。
引き籠もり気味の性格をしており、デジタルアナログ問わずのゲーム好きでコンピュータおたくでもある。
家庭環境に問題があり、実はこの歳で既に自立している。
親からくすねた金で資産運用をして、自立資金を稼いだ後に盗んだ金をこっそりと返却している。
厄介ごとは嫌いだがトラブルは好き、という面倒な性格をしており、
口は達者だが人にはあまり心を開いていない。
境遇の近い月子を可愛がっており、卒業したら月子を引き取る心積もりでいるようだ。
キミリア館寮生、一年。美海の寮内での妹。
寮内でもっとも背が高い。
父親のDVがひどく、中学生時代に児童相談所送りになり、以降この寮で奨学制度を受けて生活している。
姉がわりになってくれている美海を慕っており、妹というよりも子分的存在となっている。
学院教師。密たちの担任。
念願かなって国語教師となったおとボク1のヒロイン。
普段は物腰も柔らかくにこにこしているが、ここぞという時には舌鋒鋭く生徒を指導する。
何も知らない無関係な先生の筈なのだが、勘が鋭く、睦月や密たちの行動に疑念を抱いたり、鋭く斬り込んでくることも。
(それに関しては前例があるので仕方がないことではあるが………)
学院教師。
実は女装した仮面教師で、密にとっては先輩の同僚であり、護衛技術の師でもある。
今回の任務にあたっての直接の上司であり、秘密裏に密たちのバックアップを行う。
普段は淑女らしい振る舞いを見せるが、男に戻るとややキザ目、だが腕っ節が強く頭も切れる。
密にとっては頼りになる兄貴分である。
何度も言うが腐女子の方々が喜びそうな密とのホモォ…な展開は(本編では)絶対に、ない……
関連タグ
外部リンク
アダルトアニメ版OVA製品情報サイト(18禁作品の為閲覧に注意)