概要
孤独のグルメの原型となった「夜行」を始めとして、1980年代に漫画誌ガロを中心に発表された作品を集めたもの。
扶桑社文庫版でのCMコピーは「サブカルの大古典、ここに復活!」。
タイトルは当初シナリオ担当の久住氏がル・カレの「寒い国から来たスパイ」のパロディで『シブイ国から来た男』にする気だったが、泉氏が「これまでに見たことがないマンガなのに、何かのパロディなんて絶対おかしい」という理由でこうなった。
※上記文庫版書き下ろしの座談会より。
レ・ミゼラブルのああ、無情を小学生がタイトルだけ聞いてイメージした『ARM JOE』や、プロレス狂いなお父さんを描いた『プロレスの鬼』など、独特な雰囲気の作品ばかり。
ちなみに、スキヤキが出てくるのは『最後の晩餐』のみ。加えてこの話は「スキヤキを美味しく食べようとする話」ではなく「食い意地が張っていない都会的な男ぶりながらも、とにかく肉を多く食おうとした結果白眼視される」という哀しい記憶だったりする。
焼き肉の方がいい、スキヤキより早く肉が焼けるから
焼き肉の方がいい、自分の肉は自分で焼けばいいから
焼き肉の方がいい、肉のほかに面倒臭い具が少ないから
カットされた作品
単行本初版ではウルトラマンが主人公のシリーズ短編が三本載っていたが、二版以降では削除された。そのせいで連作「THE APARTMENT HOUSE」第一話のラスト「あ、ケムール人!」というセリフが次と繋がらなくなっている。