概要
「どろろ」の主人公の一人、百鬼丸のイメージとして「兄貴」「男らしい」という印象を持つファンは多い(旧アニメ世代ではそれが顕著である)。原作ではよく盗みをしたり品行のよろしくないどろろに対して叱り飛ばすシーンが多く、14歳という年齢の割に達観したしっかり者の印象があるせいか新アニメ前のメディアミックスでは原作の年齢よりも上の年齢にする設定が多かった。(子どもであるどろろとの対比を明確にするためであろう)
しかしそんなしっかり者の面が強い百鬼丸でも14歳。思春期真っ盛りの年齢であり原作でも年相応に思い悩んだりする繊細な面や、体を取り戻した時は無邪気に喜び笑うなど可愛らしい面も多く描かれている。上記のイメージのせいかあまり意識されないがそもそも原作漫画の百鬼丸のビジュアルも太眉が凛々しいものの、母親である縫の方に似た可愛らしい容姿である。
原作のかわゆい百鬼丸一覧
・赤ちゃん時代から旅に出るまで養父の寿海を「パパ」と呼ぶ
・妖怪を倒して腕を取り戻した時には戻ってきた腕にキスをする
・琵琶法師の剣の凄まじい腕前に思わず「弟子にしてください」と頭を下げる
・五体不満足の自分に対して「オレには何もない」と年相応に泣き言を言う
・目を取り戻して初めて見たどろろに「案外かわいいな」と言う
・離れ離れになった末、どろろへの愛着が湧いた気持ちを独白し「お〜い、どろろ〜俺は寂しいぞ〜」と無情岬で一人歩きながら叫ぶ
2019年アニメ版では…
これまでの原作およびメディアミックスとは違ってかなりリアル寄りの設定になっており、意志の疎通など一切できない人間味が薄いキャラクターとなっている。原作と異なり寿海と別れるまで外の世界を知らずある意味箱入り息子状態で旅に出たせいか常識に疎くマイペースな行動が多い。
(その様子を見た一部の視聴者からはネコチャン扱いされることも)
そのため処世に長けたどろろが百鬼丸の行動に振り回されるという原作とは真逆の関係性になっている。
2019年版のかわゆい百鬼丸一覧
・川で獲った魚を刀に刺したまま生で食らいつこうとする(2話)
・差し出された焼き魚にビックリして後ずさる(2話)
・妖怪退治を金にしようと提案するどろろに手を引かれるまま歩く(2話)
・落ち込んだどろろを励ます?ために頬を触ってコミュニケーションをとる(2話)
・神経が戻ってきた後火の熱さに好奇心から焚き火を踏んでしまい火傷しかけて驚く(3話)
・聴覚を取り戻し苦しむ中どろろに耳を覆うため布をリボン巻きされる(5話・下記項目参照)
・みおに歌を歌って欲しいと唇を指差す(5話)
・自分の声すら煩いらしく眉を潜めて耳に指で栓をする(6話)
・母親が子どもに世話するようにどろろに飯を口に詰め込まれるまま餌付けされる(6話)
リボン丸
5話にて聴覚が戻ってきたせいで音のある状況のギャップに苦しむ百鬼丸から耳を塞ぐためにどろろが頭に布を巻くが、それがリボンを巻いているように見えることから一部のファンからはこう呼ばれている。(実際どろろが笑いを堪えるシーンが入るので、女性がする格好だとわかってやっている模様)
余談
(好みの分かれる)実写映画では、普段クールな百鬼丸が声を取り戻した際原作の例に漏れず純粋に笑い喜ぶシーンが挿入され、どろろと共に雨の中喜び転げ回る微笑ましいシーンがあるので気になったファンは是非視聴してほしい。