華麗なるバレー部の軌跡
アニメ『けいおん!!』(第2期)では軽音部内だけでなくクラス行事などの描写も多く、それに合わせて3年2組という1クラスの世界観が細部まで設定された。クラスは全員で38名おり、原作より登場する軽音部メンバーの3年生4人と真鍋和はもちろん、この5人を除いた残り33名にも全員分のデザイン、名前が設定されていたのである。(→詳しくは「けいおん!!3年2組」の項を参照)
33名のクラスメイトはいわゆるモブキャラに分類されるが、その中でも瀧エリには第1話にて最も早くセリフが与えられ、一部で話題となった。このとき受け答えをしていたのが、となりに座っていた佐藤アカネである。以降も様々なクラスメイト達が個性豊かな姿を見せる中、特にバレー部員である瀧エリ、佐藤アカネの二人には出演機会が多く、ファンも増え始めた。
一方で、佐伯三花、中西とし美、和嶋まきの3人も修学旅行での描写などから仲良しグループと目されていたが、第25話においてこの5人が一緒に軽音部の新入生勧誘ビデオに出演。エアバレーを披露しバレー部を宣伝したことから、本来は5人まとめて一つのグループである可能性が高まった。この時はまだ確定ではなかったのだが、更に第26話、卒業アルバムの部活別写真にはっきりバレー部として映り、全員がバレー部員だったことが判明した。
アニメ内で軽音部以外の部活動やその部員がはっきりと描写された例は他に少なく、クラスメイトの中でもバレー部5人は多少優遇を受けていると見る向きもある。
ちなみにTVシリーズ終了後に公開された『映画けいおん!』にも出演。ハワイへの卒業旅行を企画していることが語られ、それを聞いた軽音部の5人が同じく卒業旅行を決意したことにより物語の起点となる重要な役割を果たした。映画のBDおよびDVDに収録されたスタッフコメンタリーの中では山田尚子監督から「(バレー部は)女子力が高い」と評された他、キャストコメンタリーでもキャストの面々による「かわいい」とのコメントが残されている。
なお、2012年8月開催のコミックマーケット82にて先行販売された公式設定資料集において、これまで不明だったとし美、まきの設定が初めて明らかとなった他、バレー部全体として「明るくてほんとにフツーの女の子グループ」「心は広い」「ライト層」との記述が確認された。他にも「サバサバ、意外に男勝り」「結束力がある」「元気にしゃべる」「みんなのりがいい」と評されており、本編での描写を合わせてみても、彼女達の仲の良さ、絆の固さを窺い知ることができるだろう。
二次創作の広がり
アニメ第2期から映画にかけて所々で印象深い登場をした彼女達だが、軽音部と同じ5人というキリの良さや、キャラ立ちのはっきりした揃い方からpixiv内でもまとめて描かれることが多く、軽音部とは違った独自の人気も広がっている。
タグの使い方
バレー部員が数人〜全員揃っているときに本タグを付けることを推奨する。
基本的に1人の場合は個人名タグのみ付け、バレー部ユニフォームなどバレー部に関連している場合を除き本タグは用いないことが望ましい。
また、瀧エリと佐藤アカネがペアで描かれる絵には専用の「アカエリ」タグが用意されているので、そちらも参照のこと。
劇中に登場したバレー部員一覧
外見以外の特徴は、公式設定のもの。詳細は各キャラクターページを参照。
- 佐伯三花 - ピンクのツインテールと、左右の前髪を止めた赤いヘアピンが特徴。サバけた性格で、ポジションはセッター。
- 佐藤アカネ - 青みがかった黒髪で、大人びた顔立ちが特徴。美容師を目指している。ポジションはレフト。
- 瀧エリ - 茶髪のサイドテール、明るい表情が特徴。意外に男勝り、仏像にハマっているとのこと。ポジションはライト。
- 中西とし美 - 緑がかった髪色のボブカットとやや太めの眉毛が特徴。劇中では台詞がなかったものの、後に発売された資料集により設定が明らかとなった。それによると大らかな性格で、ポジションはセンターとのこと。
- 和嶋まき - 栗色でお団子頭風の髪型に、おっとりとした雰囲気が特徴。こちらもとし美と同じく台詞がなかったが資料集にて初めて設定が公開されており、おとなしい性格でかわいいもの好きとのこと。他、ポジションはリベロであり、劇中での描写を見る限り5人の中では一番身長が低い。
※イラスト左から和嶋まき、佐藤アカネ、瀧エリ、中西とし美、佐伯三花。
卒業アルバムによると3年生はこの5人で全てのようであるが、劇中では他に後輩と思しき部員の描写も確認できる。