みなさま、宴もたけなわでございますが、ここで本日の概要を始めさせていただきます。
間違えて選んでも連れて帰らなきゃ
沢山のそっくりな物の中、本物の恋人を見つけ出す事を試みる少女の悪夢の歌。
間違えたその人が死ぬまで君のもの
正確なタイトルは「第5の夢・そっくり人形展覧会」
では、楽曲をご説明いたします。歌が終わるまでにお読みください。
収録アルバムは『お昼寝宮・お散歩宮』
『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』にはROLLY氏とのコラボ&セルフカバー版が収録されている。
オリジナル版の収録アルバム『お昼寝宮・お散歩宮』は谷山氏の同名の小説が元となっており、第5の夢とは夢の世界を巡るこの作品において、5番目の夢という意味である。
作中に登場する施設の名前でありテーマ曲となっている。
アップテンポで可愛い曲調なのだが、
そっくりだけど違う 違うけど平気
なぜ なぜ 平気なの?
そっくりだから
と、毒気タップリの悪夢の歌である。
このアルバムの前半(レコードA面)は小説の世界観を元にした寸劇仕立てになっており、谷山氏は主人公の少女・ネムコを演じている。
ネムコは夢の世界でタイトル通りに恋人そっくりな人形たちの並び立つそっくり人形展覧会において、その中から、本物を見つけ出すアトラクション「本物は誰でショー」に参加することを強いられる。
アトラクション中に流れるのがこの歌であり、終わるまでに見つけ出す事、例え間違えて選んだとしても連れて帰らねばならず、死ぬまで自分のものになるというのがルールである。
その人形たちは、みな口々に我こそは本物だと告げるが、ネムコは自信を持って選ぶことができない。
何故なら
だ〜って、みんなおんなじじゃない!
歌が終わる間際、ネムコはついに選択をするが……
アトラクションの司会進行を務める男性を演じるのは天気予報士の木原実氏。
なお、ベストアルバム「白と黒」とDVD「うたのえほん」ではアトラクション開始直前の80秒近くのイントロ部分が省略されている。