にしき表彰台
にしきひょうしょうだい
にしきがお(ゲームがバグってキャラクターの表示がおかしくなった顔)コンテスト2014に投稿されたにしきがお。
対象となったキャラクターは、FC『銀河英雄伝説』のラインハルトとキルヒアイス。チートオンで所謂「にしきフィルター」がかかり、ドットで描かれた2人の人物が背景を除いてたったの3色の箱みたいなものになってしまった。その見た目の良さやインパクトから「にしき表彰台」と呼ばれるようになった。
この作品は第2グループを勝ち抜き、さらに最終投票でもダントツの1位を獲得し、2014年度の大賞(優勝)となるのであった。にしきがおの概念を根底から覆すという意外性が評価された結果である。
なお、この作品が表示された瞬間、しばらくの間ちんもくかい状態となった。視聴者からも「ATARIショック」とコメントされるあたり、相当なインパクトだったのだろう。
ファミコンの画像素材は基本8×8ドット単位で処理しており、一つの素材あたり「3色+透過」の4色の情報を持っている。
当該シーンではラインハルトの顔が40×40ドット、キルヒアイスの顔が32×40ドットの領域にピッタリ収まるように描かれており、それぞれ髪に濃淡2色、肌色に1色を使い、透過で黒を表示している。それらの色情報が吹っ飛んですべて一色だけになってしまい、二人の顔の領域が塗りつぶされてしまったようだ。
「にしき表彰台」ではラインハルトの顔部分が48×48、キルヒアイスの顔部分が32×48で塗りつぶされておりそれぞれ8ドットはみ出している。おそらくファミコンのスペック上の制約により16ドット単位で画像が描かれていたためと思われる。
同じように「二人の制服とラインハルトの椅子」は水色だけ、「背景と台詞の枠」は青色だけになってしまい、それぞれの領域が16ドット単位の四角形で塗りつぶされている。
生放送中にバグっていない本来のゲーム画面の確認が行われ、当該シーンで表示されるラインハルトの台詞「アア、オワッタ・・・・・・・・!」の挨拶コメントはこのにしコン以降の動画で終わりの挨拶に使われるようになった。