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ぼくらの血盟

ぼくらのけつめい

ぼくらの血盟とは週刊少年ジャンプ2020年41号から2021年8号まで連載されていたのかかずかず原作の漫画である。
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ストーリー編集


いま、超えて繋がろう―――


昨年の本誌読切で大好評を得た「誓約の紅」が連載に!

初連載のかかずかず先生の麗筆で描かれる兄弟の吸血鬼譚がここに開幕!

繋ぐ絆の物語、ぜひご覧ください...!


概要編集

週刊少年ジャンプ2020年41号から2021年8号まで連載されていた漫画。

作者はかかずかず。

少年誌でありながら主要な登場人物のほぼ全員が男性という異色の作品で、絵柄も相まって女性向け雑誌に掲載されてもおかしくないような雰囲気を持っている。

読者層に合わなかったこともありアンケートは振るわず、3週目にして早くも掲載順が下がり始め2020年50号でついに末尾に。

以降順位を回復することが出来ずに連載開始からわずか18話で打ち切りという結果になってしまった。

第1話掲載時の作者コメントで「自分の美学をぶれずに描こうと思います」とコメントしており、ネット上の論評では「美学」という言葉が何かと引き合いに出されることも多い。


キャラクター編集

緋月シン(ひづきしん)

シン君。

本作の主人公。さわやかな雰囲気の青年。弟のコウと共に吸血獣を退治している。

元は孤児であり、吸血鬼の夫婦に引き取られ義弟のコウと共に幸せに暮らしていたが、突如長髪の吸血鬼に義理の両親を殺されたことで、両親に代わってコウを守ると決意し、吸血鬼の世界に伝わる"無明の血盟"をコウと結び彼に血液を与えていた。

アルバムを見た子供にすらビジンと言われるほどの美形で、学校では西山泉生と並んで二大イケメンと呼ばれている。商店街の婦人層にも人気で率先して商品を譲渡されている。

ひっそりと暮らす吸血鬼のために週に1度献血で集めた血を配達している。

コウと血盟を結ぶ前から他の吸血鬼に配慮して人間としてのニオイを薄めるためにコウの父の血を毎日薄めて飲んでいた。

対吸血獣用道具を多数所持しているが本人の戦闘スタイルは徒手空拳が多い。

対吸血獣用の技として紅穿掌(ぐぜんしょう)、紅穿烈掌(ぐぜんれっしょう)という技を使う。紅穿烈掌は手套に血を吸わせて強化する技だが耐久性がないため、アリスに改良型の手套を貰うまで使用を控えていた。

紅穿掌の詠唱は「我が掌よ 血に狂いし獣を悉く穿て」

紅穿烈掌の詠唱は「我が掌よ 我が血を糧に 目の前の悉くを穿て」


緋月コウ(ひづきこう)

no title

本作のもう一人主人公にしてシンの義弟。両親がシンを引き取った2年後に生まれた。兄想いな少年で、幼い部分が少々残っている。先王の息子で古の吸血鬼の王の血を引き継ぐ吸血鬼。

母親が紅月の家系だが出生を隠していたため当事者達以外にそれを知る者は少ない。

無明の血盟によりシンの血以外は口に出来なくなり、彼から血液を貰い、それを力に変えて吸血獣と戦う。

シンの血を飲むと髪が白く変色する。

王の力として他の七王月にはない「他者の血を操る能力」を持っている。

血の武器化の詠唱は「我が血汐よ 澄んだ緋の閃きを見せよ 鎖を断つ刃となれ」


西山泉生(にしやまいずき)

シンと同じ学校に通う高校生。

学校ではシンと並んで二大イケメンと呼ばれている。

美少年であるコウからの蹴りで喜ぶ変態。

妹の瑞生を人質に取られ京華に従わされていた。

京華との一件以降吸血鬼のことを理解するために配達などに同行するようになる。


紅月藍月(こうづきらんげつ)

紅月家の長男。コウの母親の兄にあたる。

緋月兄弟の家の主人だがめったに帰らないらしい。

家の素材となった木や石に長年かけて彼の血が染み込ませてあり、彼の一存で自由に操ることができる。

人間であるシンを吸血鬼の世界で生きられるように鍛え上げた師。

先王に匹敵する実力と評されている。

作中描写としても光狼に気取られることなく現れる、敵の背後に瞬間移動するなど高い実力をうかがわせる。

妹の夫である先王のことを何故か義兄さんと呼ぶ(通例ならば義弟)。


京華(きょうか)

第4話で登場。吸血鬼。

初対面で泉生のいとこを自称したが全くの嘘であり、泉生の妹を攫った張本人。

他人の姿に化けたり複数の分身を作り出せる術を用いるが中身までは真似できずフタマタにも気付かれる程度。

泉生と連携したシンに負かされ撤退した。


朱月廻峯(あかつきかいね)

灰賀と組む吸血鬼。京華の上司でもある

七王月の1つである朱月家の末弟で血の武器化を行える。

姉の婚約者として送り込まれた抑止力によって一族を滅ぼされ人間との決別を決意した。

藍月によってお仕置き部屋に落とされるが、3日間で獣化直前にまでなりながらも自力で脱出した。

その後、自身が半獣化させた少女の姿を目の当たりにして謝罪を述べた。

血の武器化の詠唱は「我が血汐よ 烈々たる朱の閃きを見せよ 誓いを断つ刃となれ」


灰賀(はいが)

廻峯と組む吸血鬼。幼少の頃から朱月家の従者をしている。

可愛いものが好きでさぶろーに夢中。緋月兄弟の実力を計るためにコウの小学校まで来たがさぶろーを見た瞬間触ることを最優先にするほど。

七王月ではないため血の武器化には遠く及ばないが、紅牙衝(こうがしょう)という地面から血の棘を生やす技を使える。

紅牙衝の詠唱は「我が血汐よ 地と交じり起これ」


夕木紫乃(ゆうきしの)

第1話で登場。シンとは別の高校に通う人間。

家族とは血が繋がっておらず7歳の時に今の家族に引き取られた。

最初の頃は実の家族同然で大事にされていたが、近頃は空気同然に扱われていた事に悩んでいた。

実は彼の家族は吸血獣に憑依されており、16歳の誕生日を迎えて食べられそうになっていた所を緋月兄弟に助けられる。

事が終わった後は、元の優しい家族に心配されていつもの日常へ戻った。


真奈(まな)

第3話で登場。名字不詳。同じ高校に通うシンに憧れている。

商店街でシンと仲睦まじくする泉生やコウに嫉妬した心の隙を突かれ、翼獣型の吸血獣に憑依されたことでシンを襲ってしまう。


アリス(ありす)

対吸血獣用道具屋の店主。店番からは親方と呼ばれている。

外見はコウより幼い少女の姿だが実年齢は遥かに上。


アルフレート(あるふれーと)

アリスから語られた16世紀の東欧に生きた吸血鬼。吸血鬼は数百年以上を生きるため今も生存しているかもしれないとのこと。

まだ吸血鬼という言葉もなかった時代であり、親しい友人にだけ正体を明かしたところ一家皆殺しの憂き目に遭い、自身もまた村人全員を皆殺しにするという手段を取らざるを得なくなった。

吸血鬼の噂は瞬く間に広がり、それ以降全ての悪事は吸血鬼のせいだとされるようになり人間と吸血鬼の対立が始まったとされる。


長髪の吸血鬼

正体不明。

シンとコウの両親を殺害した張本人。

作中描写から一族を滅ぼされた廻峯に手を差し伸べた吸血鬼と同一人物と思われる。

無明の血盟を行ったシンに対し、コウが強く育った時に再び自身の前に現れるよう告げて去る。

アルフレートとの関係性が疑われるが連載が終了してしまったため一切の詳細は不明。


キリ(きり)

シンが週に1度血を届けている吸血鬼の家の子供。

小学校に通っていたが、血の入った水筒を忘れた日に空腹から同級生を襲いかけてしまい不登校になっている。

緋月兄弟への見せしめとして廻峯によって誘拐され半獣化させられてしまう。

最終話にて廻峯を許し血の入った水筒を差し出した。


アキ(あき)

キリと同じ小学校に通う人間。

廻峯の策謀でキリと共に幽閉され、半獣化したキリによって殺害されてしまう。


さぶろー

緋月家で飼われているフタマタの子供。

シンの不在時でもコウが寂しくない様に連れてこられた。

抜け毛に血を垂らすことで分身を作り出すことができ、それを本体の元へ帰らせることで追跡を可能とする。


用語編集

無明の血盟(むみょうのけつめい)

吸血鬼の世界に伝わる契約のような物。

これを結んだ者は対象の者に自らの血を与えて強大な力を解放する。

ただし血盟を結んだ場合、力を解放する側の吸血鬼は結んだ者の血しか口に出来なくなる。

血盟を結ぶと従者は主と同じニオイになる。

血を飲むほど強い力を得られるが反動がある模様。


七王月(しちおうげつ)

古来から続く始祖の血を引いた「月」の名を持つ七つの大家の総称。

その頂点が先王の緋月家で次点が紅月家。

朱月家はかつて人間に友好的な家であったが抑止力によって滅ぼされた。


血の武器化(ちのぶきか)

王統の貴族の吸血鬼のみが持つ力。

血を武器として具現化することができる。

武器化には詠唱が必要であり、「我が血汐よ (形容詞)(家名)の閃きを見せよ 〇〇を断つ刃となれ」という定型文となっている。「〇〇を断つ刃となれ」の部分は省略も可能

七王月以外の吸血鬼でも武器化には及ばないながら物質形成を行える者もいる。


吸血獣(きゅうけつじゅう)

シンたちが討伐対象としている怪物。

人間の血を主食としている。

角獣型、水獣型、翼獣型などがおり、タイプによって討伐方法が異なる。

討伐されることで結晶化し、その結晶を用いて様々な対吸血獣用道具が作製される。


獣化(じゅうか)

飢餓状態に陥った吸血鬼の肉体が変容してしまう現象。

生存は可能だが変容は不可逆的で治らない。

完全に獣化してしまうと理性も感情も失い血を求めて彷徨う亡霊となる。

獣化してしまった吸血鬼は結晶化して砕くことが唯一の救済手段とされる。


対吸血獣用道具屋

普段は人間向けの駄菓子屋「ぷれぜんと」に偽装されていて、店主に合言葉を告げることでアリスが呼ばれ奥に通される。

合言葉は大玉アメを所望したうえで「深緋の鉄錆味(こきあけのてつさびあじ)を三つ」。

地下には大量の吸血獣が飼われており、道具を作る際にはそれらを結晶化させたものを用いる。


抑止力(よくしりょく)

吸血鬼の繁栄を抑えるための人間の組織。


光狼(ふぇんりる)

政府公認の秘密機関。抑止力の一員。

5人組で行動しており、隊長の他に気弱な「セイ」、長身の「ヒマリ」、弓使いの少女(氏名不明)、顔をマスクとフードで覆った槍使い(氏名不明)がいる。


関連タグ編集

週刊少年ジャンプ 吸血鬼

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