「夢見崎は所詮は私のモルモット。フン……、役立たずめ」
「さよなら。人間」
「人間なんて所詮自分のために他人を切り捨てる愚かな生き物」
概要
「魔」のもじもんであり、禍禍団リーダー「ドクター」の真の正体にして闇のもじもんの一体。
2017年に登場していた闇のもじ守を送り込み、もじ魔獣を生み出していた真の黒幕でもある。また立花団長の父「立花勇」に憑依し、操っていた張本人でもある。
プロフィール
外見
白衣、フラスコにゴーグルといったマッドサイエンティストのような格好をした黒猫の姿をしたもじもん。まさに仮の名である「ドクター」にふさわしい風貌である。ちなみに自信家の表れ故大きな蝶ネクタイをつけている。
もじ魔獣化した際に一本角が生えた巨大な化け猫のような怪物に変貌した。また変貌の際に「今までのもじ魔獣よりやわではない」と宣言していたため、戦闘能力は強いと窺える。
ドクターとしての服装は、口元を露にした猫耳と思わせるゴーグルつきの覆面を被り、紫と黒を基調としたローブを羽織り、大きく禍々しい杖を持っている。
人物
後述の理由から人間を激しく憎んでおり冷酷非道かつ極めて狡猾な性格。
闇のもじ守をモルモット扱いをしており、仲間であるぐれんち・まにーごーるども例外ではなく、内心では信用せずに道具扱いしている。一方でぐれんちの料理対決に負けてガックリ肩を落とすなど純粋な面もある。一人称は「私」だがかつては「僕」を使っていた。
魔法を扱う能力を持ち、人を石に変えたり、ひまわりを出現させることができる。もじ魔獣を生み出せたのもこの能力の恩恵と言える。またネコなので走るときは四足歩行で走ったり、時々「ニャー」というときがある。
余談だがたい焼きが好物で餡子はこし餡派。またあんパンも食べるシーンもあるので、餡子が好きと見てとれる。特に「魔界堂」のたい焼きがお気に入り。反面もじげん空間で深海生物を怖がっていたことから、魚は苦手な模様。
経歴
「こんな思いをするくらいなら…、人を信じる心を捨てる…!!もう誰の事も信じない……。信じるのは自分だけ……!!」
「これからは己のためだけに魔法を使う…。それこそが真の魔法使い!!!」
かつては「法」のもじもん「ほうほうほうし」と共に、ある村で村人たちに(村人達の服装から考えて数百年前かと思われる)魔法を披露しては楽しませ、幸せにしていた。
ある日ほうほうほうしが村を留守にしていた頃、までぃえすは村の子供たちに「大きな温泉をつくってほしい」とお願いされ、願いを叶えたものの村を水没させてしまうという大惨事に発展してしまう。この事から村人たちから責められ、さらに大元になった子供たちから責任を押し付けられた挙げ句に「悪魔!!」と罵られ、村を追い出されてしまった。その後までぃえすは自身の良心ともいえる「心石」を捨て、人間不信に陥ってしまう。この事から人間を激しく憎むようになり現在に至る。
またほうほうほうし自身この惨状を知った際までぃえすが魔力の使い方を間違えたと思い込み、結果的にまでぃえすを見捨ててしまい、その事を深く後悔していた。
どういう経緯かは不明だが(少なくとも22年前には)立花団長の父「立花勇」に憑依し暗躍していた。
まだ存在が明るみに出ていない頃自制心を失った人たちに闇の袋とじを送り付け、間接的に唆す形で闇のもじ守に仕立て上げ世界滅亡を企んだ。しかし守守団の活躍で闇のもじ守達が全て倒され、しびれを切らし「ドクター」として表舞台に立つ。
それからまでぃえす(ドクター)は人間の負の感情を利用し、人間によって傷つけられた闇のもじもんと融合することで新たなもじ魔獣を誕生させるシステムを完成させ人類に牙を向いた。その後相次いでぐれんち、まにーごーるどが改心し離脱したことで、勇として正体を現した。その後「真」のもじもん「まねしんぼう」と「鏡」のもじもん「ぎらみー」と協力した守守団から「真実の鏡」によって真の姿を明らかにさせられ、もじ魔獣に変貌する。そして約一週間でサナギフォームと化し勇から分離した。
しかし勇の精神力が強かった(あるいはまでぃえす自身が離れるのを拒否した)のか、分離した後でも勇は乗っ取られたままだった。サナギフォームとなった後魔女に変身し、自身が持つ杖の小型版といえる「魔法の杖」を町中に配布する。しかしそれは魔法を使う度に身近な人間を消失させる危険極まりない代物で、てれび戦士のギュナイ滝美もその餌食となり、決戦の際には団長不在なおかつてれび戦士6人で戦う事態となった。
もじ魔獣決戦の際守守団は苦戦を強いられたが、「ほうほうほうし」「まねしんぼう」「ぎらみー」の合体技で一時ダウンし、心の中を探索された後、立花団長含む消えた守守団メンバーを救うと同時にまでぃえすの哀しき真実が知られることとなる。復活し、攻撃を仕掛けようとするも、目覚めの言葉である「悪魔なんかじゃない」を浴びたことで過去の事がフラッシュバックし、混乱。
「違う…、違う…!ボクは…、ボクは…」
「悪魔なんかじゃないっ……!!」
力玉を作った後、最後のあがきとして勇の体を使い、浄化技を防ごうとするが・・・
「やめろ!!私はもう、あんな思いはしたくないんだーっ!!」
その後浄化技でまでぃえすは元に戻り、憑依されていた勇も無事解放された。当のまでぃえすは計画が潰されたことで怒っており、ほうほうほうしの謝罪やまねしんぼうの説得にも応じず、「私は人間と馴れ合わない!!!!」と言い残しそのまま姿をくらました。
そして一か月半後に復帰し、どみねすとろんぐにもじ魔獣に変えてもらうようにお願いされる。
その他
サナギフォームとなり分離した後でも意識を保っていたため、決戦の際はダメージを受けたりすると憑依されている勇もシンクロしていた。
また決戦の舞台は秋川キララホールとなった。なぜまでぃえすがこの場所に選んだかは不明(おそらく世界滅亡を目論む、までぃえす本人が主役と例えたと思われる)。
ネタバレ注意!!
「ギャハハハハ!バカめ!もじ魔獣にしてしまえば、貴様は私の思いのままだ!」
どみねすとろんぐをもじ魔獣化させたあとまでぃえすは底意地の悪い笑みで主君であるはずのどみねすとろんぐを嘲笑した。実はどみねすとろんぐのことは忠誠を誓っておらず、最初から利用するつもりでいた。なおどみねすとろんぐからは「親友」として信頼されていた模様(真偽は不明だが)。
更なるネタバレ!
までぃえす「これで世界は私のものだー!!」
どみねすとろんぐ「オマエ....、モウ....、イラナイ.....!」
までぃえす「何!?」「うわーっっっ!!」
実はどみねすとろんぐ本人も内心ではまでぃえすのことを利用していたにすぎず、竜巻で吹っ飛ばされてしまい、壁に激突。その際「友情という言葉に騙されたのは、私の方だったのか.....」と吐露して気絶した。
その後倒れ込んだところをまでぃえすを探しに来ていたギュナイ、玉城に発見される。そしてどみねすとろんぐの哀しき過去を語り、どみねすとろんぐを引き込んで人間に復讐するために禍禍団を結成したことが判明した。
「人間という奴は...役に立つか立たないか、それだけで他人を仲間にするかどうか判断する姑息な生き物だからな!!」
守守団のことを「どうせオマエたちも私の力目当てで助けたのだろう?フン!!」「守守団もかつての人間たちと同じだ!!信用できるか!!」と言い、逃げ出した。
しかし、無理をしていたために力尽きそうになるまで疲れはててしまう。それでもまだ人間の助けを拒む。
「だ~れが人間の力など..!!」
そこでギュナイはまでぃえすに「一緒に食べよう」と言ってたい焼きを差し出した。最初は嫌々だったもののそこはやはり大好物。食べないわけにもいかなかったのだ。
「あーはー♥おいしいにゃあ~♥」
そしてギュナイがまでぃえすのことを同情した上で悪いもじもんではないと諭し、「もう一度人間を信じて、私たちに力を貸して。」と励まされる。
「そこまで言うなら...考えてやらないことはない...」
までぃえすは何を思ったのか、自身の魔力をパワーアップさせることができる巨大な魔方陣を作ってくれたら協力すると約束した。
しかしそれは嘘で、本当はもじ魔獣を操るための魔力を得るためであった。助けたギュナイのことをいい人間だが、すべて人間を信じることはできないと言う。
「魔法陣よ!我に力を!」
「うおおおおお....!凄まじい魔力!力がみなぎる!!」
「もじ魔獣よ!今度こそ私に従え!!そして世界を滅ぼすのだ!!!」
しかし、当のどみねすとろんぐはもうまでぃえすのことを用済みと見なしていたので、送られてきた魔力を竜巻で止め、それを跳ね返す荒業を見せた。
どみねすとろんぐ「マディエス....オロカモノメ...!」
までぃえす「へ?うわっ!うわっわっわっわっ、うぎゃあああああーっっっ!!」
どみねすとろんぐ「マディエス....アワレナヤツダ......」
その後竜巻で吹っ飛ばされ、疲れはてた様子で自力でモジゲン空間に入り込んだ。それを見ていたギュナイはまでぃえすを助け、守守団だけは味方だと教えようと立花団長に進言し、それを了承する形でまでぃえすを追いかけることに。そしてモジゲン空間で傷ついた所を守守団に救われた。
その後何処かの橋でかつての仲間であるぐれんちとまにーごーるどから一緒に戦おうと説得されるも、今更人間に力を貸すことはできないと言い、去ってしまった。その後の詳細は省かれたものの、ぐれんちとまにーごーるどに強引につれていかれた後自分の傷を治してくれたこともあってか、渋々守守団に協力することに(までぃえす本人はどみねすとろんぐに一泡ふかせたいと意地を張っているが)。
「よーく聞け。今宵は禍禍団の解散式だ!」
どみねすとろんぐの最終決戦の際持ち前の魔法能力でダウンしてしまったぐれんちやまにーごーるどを復活させたりするなどの活躍を見せた。その際かつて自分が憑依した勇から「までぃえす!みんなを喜ばせる魔法まだ使えるじゃないか!」と称賛の声が上がった(まあまでぃえす本人は「そんなことより攻撃だ!」と照れながら言っていたが)。また最初はぐれんちやまにーごーるどのことを突っぱねていたが合体攻撃の際自分から頼るようになるまで精神的に成長していた。さらに憑依していた勇を危険な封印の儀を使わせないと言っていたことから不器用ながらも優しい心根が窺えた。
どみねすとろんぐ撃破後「人間を頼るのも意外に悪くない」の口にしていた。
余談
守守団との交流を経て、ひねくれた面は変わっていないものの深海の主がヤバい存在であることを忠告したり、自分を助けてくれたことに感謝したり、合言葉のポーズをやるときに素直にやったりするなどツンデレな面が増えている。
また2018年度OPにどみねすとろんぐの次にシルエットが写されていたので正体についての伏線となった。