概要
芳文社の漫画雑誌「まんがタイム」にて、2006年7月号から2012年12月号まで連載された。なお、連載当初は「みそララ 今日も明日もタノシゴト」というタイトルだった。
事務として4年間勤めた会社が倒産してしまった麦田美苑。
次なる職場を探して求人誌をめくる彼女の目に留まったのは、経理スタッフを募集中のデザイン会社「マース企画」。デザインの仕事に興味がありながらも就職活動の厳しさに膝を折った過去――甘い仕事ではないと思いつつ、面接に向かった美苑だったが、アバウトな社長にあっさり採用されてしまう。
コーヒー淹れから始まるお仕事漫画。
(有)MARS & PLEASANT FRIENDS
麦田 美苑
主人公の経理兼ライター。一生懸命でアップダウンの激しい性格。
梨絵が抱えるチラシの仕事にキャッチコピーを提案したのが最初の作品となる。
好奇心旺盛で読者視点の共感力を持ち、取材時に機転も利くなど潜在力はある。
商社時代は社内の派閥戦争をかいくぐっており、適応力も高い。
ライター業を手掛けるようになったことで、食事処の取材にも出るが、完食主義のせいで体型に危機感あり。
文章を書き過ぎるたちで、みっちり取材して大量に書き出してから推敲を重ねるスタイル。
お酒が大好きで、酔うと全方位に鬱陶しく絡む。
米原 梨絵
デザイナー。「憧れ」で入社した美苑にキツい態度をとるが、彼女の直向さを見て次第に軟化する。
クールに見えて、仕事大好きな熱血系のツンデレ。ホメられると弱い。
以前に勤めていたデザイン事務所で半人前扱いされ続け、マース企画でもどこか萎縮していた。
下戸で自虐傾向の泣き上戸。アルコールとは距離を置きたいのになんだかんだで飲んで泣く。
ダイエットとは無縁のスレンダー体型で、胸もない。
美苑の前に経理担当を経験したようだが、度重なる金銭管理の問題で社長を上司と思っていない。
粟屋 真琴
営業の新入りでマース企画の最年少。年功序列を重んじる体育会系。
言動はいろいろ直球で基本的に悪気がなく、その素直さゆえ何でも顔に出る。
主に梶浦について回っているが、単独で仕事を任されるようにもなってきた。
場数を踏んで逞しくしたたかになりつつある。
色気がないのを気にしているものの、胸はけっこうあるらしい。
学生時代にパシられる機会が多かったようで、妙に多才。
梶浦 修平
営業チームの中堅。社内では毒舌を振るい、営業先では自分で「メッキ」と称する営業スマイルを振りまいている。
真琴の教育係のような立ち位置。言い草はひどいが指導や助言はさり気なくも的確。
文章オンチで箇条書きや図表を好み、ライター組から理不尽なお子様扱いを受ける面も。
甘党ではないがチョコレートはやたらと食べる。
上記三名をまとめて「チーム穀物」呼ばわりする。
棚橋 裕也
デザイン部の飄々とした青年。茶化しもまぜ返しもお手の物。
自称「デザインもやるイラストレーター」。
「やる気も情熱もない」と言いつつ、仕事はきっちりこなす。大人の気遣いがちょっと苦手。
二人いる妹を溺愛しており、上の妹(新婚)の旦那をいびっている。
大島 真理子
ライター経験もあるバリバリの営業。
慣れてきた美苑に編集プロダクションからの仕事を振り、彼女のライター名を勝手に「麦みそ」で通した張本人。
褒め上手で、後輩たちに含蓄あるアドバイスをくれる。
いくつかの条件が揃うと悪酔いモードに入り、(女子社員に対して)セクハラに走り優越感に浸りたがる厄介な一面が。
松山 宏
デザイン部のチーフで既婚者。仕事が速く、梨絵にとっては尊敬する上司。
ダメ出しはきっちりしつつ、やんわりおだててやる気を引き出すアメとムチの配分が絶妙。
増田社長いわく、ときどき意地悪になるらしく、寸鉄のような言葉が刺さる。
温泉フリーク。デザインの仕事が好きで、人が育つのを見るのも好き。
増田 孝作
マース企画の代表。ネーミングセンスのほどは社名を見れば明らか。
常に人のいい笑みを浮かべ、大らかで怒らない人。ちょいちょい空気を読めず、間も悪い。
人を見る目は確かだが、社員からの評価は総じて「無能」。