概要
アニメ『ストライクウィッチーズ』では、主にこの二人で物語が進むことが多い。
同じ扶桑皇国で同じ原隊所属で、宮藤芳佳を見つけて501JFWへスカウトしたのが坂本美緒であるため二人の絆は強く、カップリングより師弟関係という見方が強い(劇場版以降は、美緒は芳佳を「弟子」と称している)。また、美緒は宮藤博士に世話になった事があり、その一人娘である芳佳の育成に責任を感じている模様。
劇場版ノベライズでは、美緒は芳佳の家に訪れては芳佳を軍に復帰するように説得するついでに夕飯や風呂をいただくなど、芳佳の一家にかなり顔馴染みになっている。
『ROAD to BERLIN』では、美緒はヘルウェティアの医学校にいる芳佳の元に訪れ、芳佳に大規模な反攻作戦のことと自身が魔力が無くなったことで501JFWを正式に抜けることを伝えた。それを受けて芳佳はもう美緒と一緒に戦えないことに落ちこんだ。
関連イラスト
史実では…
坂本美緒と宮藤芳佳のそれぞれのモデル坂井三郎氏と武藤金義氏はともに1916年8月生まれの同い年であり昇進のペースもだいたい同じで、ストライクウィッチーズのような師弟関係ではなく同僚や友人といった仲だった。ちなみに海軍入隊は坂井氏の方が武藤氏よりも2年ほど早いのに対し、戦闘機パイロットとしては武藤氏の方が1年半ほど先輩である。(坂井氏が戦闘機の訓練生を卒業した2週間後には最前線で武藤氏が初撃墜を挙げている)
ストライクウィッチーズのように両氏が同じ部隊で活躍したのは太平洋戦争後期の横須賀海軍航空隊である。両氏を含む航空部隊は当時最前線の硫黄島に進出するも激戦を潜り抜け、生き残った部隊隊員のうち航空機搭乗員のみ本土へ帰還を命じられ米軍上陸前に両氏も戻ってくることが出来た。
戦争末期には第343海軍航空隊に配属されていた坂井氏が過去の負傷が原因で横須賀海軍航空隊の武藤氏と交換する形で異動を命じられた。その直後、武藤氏は第343海軍航空隊で戦死し、坂井氏は彼が自分の身代わりになって死んだと生涯気に病んでいたという。