CV:田中敦子
概要
レナ人の女性で、ダナを支配する5人の領将(スルド)の紅一点。ミハグサールを治めている。フルネームはアウメドラ・カイネリス。「風の主霊力(マスターコア)」を持ち、「風の星霊力」を集めている。
歴代でも数が少ない女性領将であり、先代の父を蹴落とし、兄を押し退けてカイネリス家の当主の座に就いた女傑。実力主義のレナ人の例に漏れず、王座のためにあらゆる手段を用いる。密かに他領にも手を出しており、研究に事を欠かさず、利用できるものは何でも利用する。
アルフェンたちがミハグサールを訪れた時には、首都ニズは壊滅状態に陥っており、アウメドラ自身も抵抗勢力「漆黒の翼」に追い詰められていたが……。
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ネタバレ
リンウェルたち「魔法使い一族」の里を襲撃し、リンウェルの両親たちを死に追いやった張本人。両親の仇であるためリンウェルからはストレートに殺意を向けられているが一切悪びれず挙句の果てには一族から奪った知識を悪用し邪悪の限りを尽くす極めて下劣な本性をしている。
狡猾で目的の為ならあらゆる手段を選ばず、抵抗勢力に追い詰められたフリをして油断させ、「ヘルガイの果実」で大勢のダナ人を虚水に変えて星霊力を奪い取った。
ミハグサールの首都ニズや自分の城が「漆黒の翼」の爆撃で壊滅に追いやられたにもかかわらず反撃しなかったのも、巨大な要塞船「クレーディア」を新たな拠点としていた為である。前述のように他領にも手を出しており、メナンシアでテュオハリムに不満を持つケルザレクたちを唆し「ヘルガイの果実」を使わせるように仕向けたのもアウメドラである。
ヘルガイの果実による大虐殺の現場で怒り狂ったリンウェルはアウメドラを襲撃するが復讐の後の虚しさを痛感したロウはリンウェルにそれを体感させない為にアウメドラの邪悪さを一旦置いてリンウェルを止めに入る。その後はクレーディアで逃走、追いついたリンウェル達相手にメズメルドというズーグルに乗って交戦し敗北、リンウェルはアウメドラを殺さずに生かす選択をした直後ヴォルラーンが唐突に登場、刺し殺され海に投げ捨てられるという大分綺麗な死に方をしてその悪行の数々は止まった。かつてアルフェン達が撃破した領将が相当に惨い死に方をしたにもかかわらず悪質さなら群を抜いているアウメドラが綺麗な死に方をするという因果応報そっちのけなラストとなった。
そうした悪行の数々故にアルフェンは「ビエゾやガナベルトの比では無い」と静かに怒りを露わにしている。テュオハリムによれば他の領将たちに対して情報収集を兼ねて積極的に関わっていたようで、本来の水の領将が事故死した事で途中で領将に就任したヴォルラーンの顔も知っていた。目的の為なら手段を選ばない外道だが、レネギスにいた頃はそこまで露骨ではなかったらしく、王座に目が眩んで変わってしまったのではないかとテュオハリムは推測している。