アオブダイ
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あおぶだい
スズキ目ブダイ科アオブダイ属
青武鯛(青舞鯛)。
その名の通り真っ青なカラーをした魚。大きさは80センチくらいに達し、ブダイ科としては特に大型の仲間。
ちなみにブダイ科は温暖な海を好み、岩場やサンゴ礁でよく見られる。
ブダイ科はほとんどが「癒合してくちばし状になっている丈夫な歯」を持つが、アオブダイは額が張り出している事もあってより鳥みたいな顔つきに見える。
この歯によってサンゴや藻類をかじりとるように食し、消化できない骨格(炭酸カルシウム)は白いフンとして出す。南国ビーチの白砂にはブダイ科の魚がサンゴをかじった名残もたくさん積もっているのだ。
美味な魚だが内臓に猛毒のパリトキシンを持つことがあり(シガテラ毒という)、素人判断で調理するのは危険。実際死亡例が上がっている。
なお夜はエラから出す粘液で「寝袋」を作って岩やサンゴの隙間で休み、これは毎晩新しく作る。粘液には小さな穴が開いていて、そこから水が出入りするので酸欠になってしまうようなことはなく、また捕食者が嫌う成分が含まれているため襲われない。意外と高性能な寝袋。
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