「私を誰だと思ってる?偉大なるアダム!つまり最初のチ〇コだ!全てのチ〇コの祖先だぞ!?」
概要
天使たちが地球の塵から生み出した原初の人間のひとり。
天使軍のリーダーであり、毎年地獄で行われる殲滅作戦"エクスターミネーション"の指揮をとっている。
プロフィール
性別 | 男性 |
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特技 | ギター |
好きなもの | 自分・スペアリブ・功績・悪魔の駆除・優秀な部下 |
嫌いなもの | 性病・ブサイクな連中・数学・チャーリー・ルシファー・裏切った元部下 |
CV | Alex Brightman・上田燿司(日本語吹き替え) |
人物
リリスと同じく、天使たちによって作られた最初の人間の片割れであり、セラによれば天国に来た最初の人間でもあるらしい。ルシファーとはエデンに居たころからの悪縁があり、リリスのみならず2番目の妻までルシファーに寝取られたことから関係は最悪である。
地獄の反乱分子を根絶するためという名目で上司のセラに一年おきの"駆除"『エクスターミネーション』を提案し、その軍勢『エクソシスト』たちの指揮を彼女から一任されている。かなり強力な権限を与えられているようで、駆除作戦の期間を彼の一存で一年おきから半年に縮めたことが物語の端緒となった。
「人類は自分の種から始まったのだから、全人類は自身を崇め敬うべきだ」という自惚れの強い性格ではあるが、その大口に見合うだけの実力の持ち主であり、戦闘では聖なる光の光線を無尽蔵に放ち、光で精製したアックスギターでホテルの支配人であるアラスターに苦杯を喫させるほど。
原初の人間男性であることを誇り、チャーリーに自らを「チ〇コマスター」と呼ぶよう求めたり、曲りなりにもプリンセスである彼女や上司であるセラの前でも下品なスラングを多用するなど、悪い意味で屈託のない発言が目立つ。しかし、リュートの「女性器を引き裂く」発言には素で引いており、彼なりにTPOは弁えているつもりらしい。
天使軍は任務のときは全員が仮面を装着し、それ以外のときは仮面を外しているようだが、なぜか彼は常に仮面を着けたままである。この状態でも飲食は可能。
仮面を着けていない彼は1話のOPでシルエットだけがまず登場し、8話で初めて素顔が明かされる。
チャーリーをはじめ悪魔たちを終始見下し嫌っている一方で、チャーリーの歌やアラスターの声を褒めるなど、好みの音に関することは分け隔てなく評価する傾向がある。天国でライブをやっていたり、戦闘でもギター型の斧を駆使するあたり、きっと音楽を愛する気持ちは本物なのだろう。
本編での行動
地獄の物語
アダムがリリスの支配を望んだためにリリスが逃げ出し、それが結果的に地獄が生まれる原因の一つとなったことがチャーリーの朗読を通じて描かれる。
S1E1「幕開け」
エクスターミネーションの後、本来ならルシファーと会うはずが、急遽代理として寄こされたチャーリーと天国大使館で会合する。
しかし、アダムはリリスとルシファーの娘である彼女とまともに話し合うつもりはなく、当人はホログラムでの出席であり、会議室でチャーリーをおちょくり続ける。
チャーリーから「ホテルで罪人を更生し天国に昇天させれば駆除を行わずに済む」という提案を受けるが、アダムは「罪人の運命は変えられない」「駆除は天使に与えられた娯楽」と冷酷に歌い上げる。("Hell Is Forever")
そして、ギターソロを披露しながら次回の駆除の予定は半年後に早まったことを一方的に宣告し、チャーリーを会議室から締め出す。
S1E6「天国へようこそ」
アダムは部下のリュートと一緒に天国でのオフを過ごしていたが、チャーリーとヴァギーが天国に来ていることを見て驚く。
アダムはチャーリーをその場で始末しようとするが、リュートに止められる。そして熾天使セラからルシファーがチャーリーのために天国での会合の場を設けたことを聞かされ、さらに事態の悪化を防ぐよう命令される。
聴聞会が始まり、アダムは罪人が更生できるという証拠をチャーリーに要求する。チャーリーはエンジェルダストの変化を例として提出しようとするが、エンジェルがポルノ俳優であることを知っているアダムはそれを嘲笑する。しかし、チャーリーから逆に昇天の条件を問われて言葉に詰まってしまい、苦し紛れに「献身的であること・盗まないこと・権力に反抗すること」の三つを挙げ、自分もそれで昇天できたと豪語する。
果たして、エンジェルの行動はそのすべての条件を満たすものであった。それでもなおエンジェルは昇天できていないだろうとアダムは主張するが、かえって熾天使エミリーの疑念を深めることとなり、聴聞会は紛糾する。チャーリーをやり込めようとするあまり、アダムは天使軍が秘密裡に地獄での虐殺を行っていることを口外してしまう。
出席者たちの動揺を見て、チャーリーは天使を説得できるかもしれないと希望を抱くが、アダムはヴァギーの正体を明かし、チャーリーを絶望に追いやる。セラは罪人が更生できるとの証明はできなかったと結論し、アダムは一方的に勝利を宣言するとともに、次の駆除はハズビン・ホテルから行うとチャーリーたちに告げる。
S1E8「ザ・ショー・マスト・ゴー・オン」
駆除の日にて、アダムはヴァギーを討ったものには賞金を出すと言い軍の士気を上げ、攻撃開始の号令をかける。
しかし、存外に堅いホテルの守りに天使軍は攻めあぐねてしまい、業を煮やしたアダムは自らも戦闘に参加。ホテルのシールドをパンチ一発で崩壊させると、アラスターを戦線離脱に追い込み、兵器で攻撃を仕掛けたペンシャスを一瞬で消し去り、復讐に燃えるチャーリーを返り討ちにする。
勝利を確信するが、直後に乱入してきたルシファーに形勢を逆転させられる。光線でホテルを両断するなど悪あがきを重ねるが、ルシファー親子のタッグ攻撃により敗北し、素顔を晒されてしまう。
命を見逃されてもなお原初の人間である自分を敬うべきだと言い放つが、背後から忍び寄ってきたニフティにとどめを刺される。駆け寄ってきたリュートの顔をみたアダムは、静かな微笑みを浮かべながら息絶える。
その他
- アダムはギターを構えるときは左手で本体の弦を弾き、書くときには右手でペンを握っていることから、彼は両利きだと考えられる。
- スペアリブが好物だが、『創世記』にはアダムの肋骨からイヴが創られたという記述があり、そこから着想された設定なのかもしれない。
- S1E8でルシファーがアダムを煽るために言った「Bow-chicka-wow-wow」(日本語吹き替えだと「ズッコンバッコン」)は1980年代に作られた英語のスラングであり、性的な行為・性的な出会いを意味する。1970年代のポルノ映画でチープなギター曲が頻繁に用いられたことが由来とされている出典。ギター好きのアダムに対してはかなり悪意のある挑発である。
- アダムの体型については、そのすっぽりと体を覆う服のために、視聴者の間でも意見の分かれるところである。「地獄の物語」で彼のシルエットが登場したときは標準的な体型をしていたが、地獄で対峙したアラスターからは「sloppy(だらしがない)」と形容され、ルシファーからは「you really let yourself go buddy(体を自由にしすぎ)」「エデンにいた頃よりむさ苦しい。お手入れを怠っているんだな(日本語吹き替え版)」と揶揄われている。そのため、彼らの発言をそのまま受け入れるなら、エデンに居た頃は痩せていたが、天使軍に入ってからは体重を増したということになる。いずれにせよ、アダムが作中で頻繁に飲み食いしているのは事実である。軍での激務が彼を暴食に走らせるのだろうか?