「憎悪を持てば俺には勝てん」
「壊滅しろ、孤独な元首よ」
「この世の憎悪を、この世の悪意を、集められるだけ集め、滅べばいい。それでこの銀海も少しは平和になるだろう。悪くない運命だ」
「だが、お前がいてくれた」
「お前は強い。俺と同じぐらいに。お前は正しい。俺と違って。ならば、お前は誰にも負けないだろう」
「それでいいんだ。ノア、我が兄弟よ」
概要
銀水聖海において「決して触れるべきではない」とされた禁忌の存在たる不可侵領海「魔王」の1人。
「壊滅の暴君」の異名を有する、極めて強大な魔王。
人物
第一魔王。『壊滅の暴君』の異名を有する魔王。
大魔王ジニア・シーヴァヘルドの後継者最有力候補であり、「二律僭主ノア」とは兄弟と呼び合う程の仲。
深層十二界「個別世界グラウヴェノア」の出身にして不適合者。「心火の魔眼」を所有している。
先代の第一魔王ジゼルを滅ぼしたことで大魔王ジニアからの勧誘を受け、後継者候補「魔王」となった。
必要以上に世話を焼いてしまう性格の持ち主。
ノア曰く、「卿がそうするのは、いつでも他者のためだ」とのことで、思いやりのある心優しい人物。
現在は消息を絶っている様だが……?
能力
不可侵領海の代表格「魔王」の中でも別格の存在。
二律僭主ノアと並び、不可侵領海の最強格とされる。銀水聖海において頂点を争う極めて強大な実力者。
主に滅びの魔法と「心火の魔眼」を駆使して戦う。
魔眼
- 心火の魔眼
あらゆる憎悪や悪意を吸い取るという特殊な魔眼。
吸い取った憎悪の分だけ、自身を際限なく深化させて強くすることが出来る。「心火」という名の通り、吸い取った憎悪は炎として身体に纏わせて出力できる。
不適合者である母、ミネアから受け継いだ魔眼。
この魔眼の力で先代の「第一魔王ジゼル」を滅ぼし、大魔王ジニアからの勧誘で今代の第一魔王となった。
魔法
- 極獄界滅灰燼魔砲(エギル・グローネ・アングドロア)
アムルが開発した起源魔法にして深層大魔法。
七重螺旋の黒き粒子を砲塔に纏わせ、世界を滅ぼす終末の火として放つことができる。滅びの魔法。
燃えぬものを燃やし、滅びぬものを滅ぼす魔法であり
並の世界ならば魔法陣を展開するだけでその世界が滅びかける程で、まともに放てば世界の全てを滅尽させる程の威力がある。加減して放ったとしても見渡す限りの天地が全て灰になるほどの極めて強大な威力を誇る。この魔法には続きの効果が存在するらしいが…?
原作「魔王学院の不適合者」16巻以降のネタバレを含みます!
- 極獄界滅壊陣魔砲(エギルズ・グロア・アウヴスハーデ)
黒い滅びの力をもった、世界を滅ぼす終末の火。
アノスが大魔王ジニアから深淵魔法を継承しようとした瞬間、傀儡世界の「軍師レコル」──その正体たる第一魔王アムルの手によって、この魔法が放たれた。
その滅びの火は牙獣世界ドゥーダウスと魔王4名、
大魔王ジニアの肉体、そして小世界よりも遥かに硬い《淵》の一切を黒く炎上させ滅ぼした。
実際の効果は不明だが、上述の「極獄界滅灰燼魔砲」を魔法陣として、深淵に迫った魔法だと予想される。