公式のポエム
我らは 姿無きが故に
それを畏れ (1巻/巻頭ポエム)
人が希望を持ちえるのは
死が目に見えぬものであるからだ (2巻/巻頭ポエム)
僕はついてゆけるだろうか
君のいない世界のスピードに (49巻/巻頭ポエム)
変わらぬものは 心だと
言えるのならば それが強さ (54巻/巻頭ポエム)
我等は 姿無くとも
歩みは止めず (74巻/巻頭ポエム)
今度は俺の力をお前にわけてやる (FTBアニメコミックス/巻頭ポエム)
運命が 歯車だというのなら
俺達は その間で 轢き砕かれる砂 (BLEACH.0 side-A the sand)
運命が 歯車だと言うのなら
我々は それを廻す理 (BLEACH.0 side-B the rotator)
𝙩𝙝𝙚 𝙧𝙖𝙞𝙣 𝙙𝙧𝙖𝙜𝙨 𝙗𝙡𝙖𝙘𝙠 𝙨𝙪𝙣 𝙙𝙤𝙬𝙣 (BLEACH OFFICIAL CHARACTER BOOK SOULs/表紙)
𝙗𝙪𝙩 𝙩𝙝𝙚 𝙧𝙖𝙞𝙣 𝙙𝙧𝙞𝙚𝙙 𝙗𝙮 𝙬𝙝𝙞𝙩𝙚 𝙢𝙤𝙤𝙣 (BLEACH OFFICIAL ANIMATION BOOK VIBEs/表紙)
天を鎖す太陽 (BLEACH OFFICIAL CHARACTER BOOK SOULs/巻頭ポエム)
夜を削る月 (BLEACH OFFICIAL ANIMATION BOOK VIBEs/巻頭ポエム)
ひとりの少年
ひとりの死神
偶然なる出会い、運命の物語が始まる (BLEACH OFFICIAL CHARACTER BOOK SOULs/見開きカラー)
那由他の刃も越えていく!! (第85章/見開きカラー)
時間は前にしか流れない、けれど
もう一度、手にしたい「あの日」! (第133章/カラー扉)
絶対に助けると誓った…
強い想い…今、爆発させ
一護、起つ!! (第151章/見開きカラー)
電波が結ぶ、僕と君
心を結ぶ、君と僕 (第298章/見開きカラー)
刹那の邂逅… だが絆は深く…
蒼然たる闇を切り裂く宿命 (WSJ#1811/表紙)
𝙩𝙝𝙞𝙣𝙜𝙨 𝙩𝙖𝙠𝙚 𝙮𝙤𝙪 𝙩𝙤 𝙝𝙞𝙜𝙝 𝙞𝙨 𝙣𝙤𝙩 𝙤𝙣𝙡𝙮 𝙬𝙞𝙣𝙜𝙨 (ポスター)
刻は経てどもー
絆は断てぬ (第460章/カラー扉)
運命を分けたふたりが
さよならを越えて出逢う時
刻を止めた時計が
軽やかに動き始まるー (総集編6巻収録の宣伝ページ)
冬の匂いに思い出す
あの日、あの時、あの瞳 (第474章/カラー扉)
概要
BLEACHの主人公である黒崎一護と準主人公とメインヒロインである朽木ルキアのカップリング。
一ルキと表す場合もある。
読み切り版及び、連載された同作品は、死神・朽木ルキアが人間・黒崎一護に死神の力を譲渡することで始まる。
一護は死神となり、死神代行として悪い霊・虚(ホロウ)から家族や仲間、人間を護る為に戦っていく。
二人の関係は、護り護られる関係ではなく、共に戦おうとする場面が多いが、一護とルキアが共闘した事は原作漫画では一度もない。
ルキアも一護に「護られるために来たのではない」と言っている。
同じように大切な人を自らのせいで失くしたという自責の念。雨の記憶。悲しい過去を乗り越え、成長していく様子が原作で描かれている。
死神代行篇
ルキアのサポートを受けつつ死神としての心構えを少しずつ身に付けていく。
その中で、整霊(いい霊・プラス)や一護と同じく霊の見える者(ドン観音寺、石田雨竜)、尸魂界に関わる者(コン、浦原喜助)と出会い死神として皆を護るために戦うと決意を固めていく。
一護の部屋の押入れでルキアは居候することになる(家族にも友達にも内緒である)。
また一護の過去、母親の死に深く関わる虚・グランドフィッシャー戦で一護とルキアの間には出会った当初から比べ、相手に対する信頼や絆が生まれている。
この時にルキアから言われた言葉を破面篇の終盤で、一護は自分の父親・黒崎一心に『うけうり』『言われて随分楽になった』と、語っている。
滅却師(クインシー)・石田雨竜が一護の前に現れ、誇りを懸けた勝負を挑んでくる。
石田の使った虚用の撒き餌に釣られ、膨大な数の虚が現れる。
一護は石田に怒りを感じつつ、虚との戦いに奔走する。
現世に大虚(メノスグランデ)が現れ、王族特務の管轄であるメノスを一護は斬り、追い帰した。
ルキアは尸魂界にこのことが伝わり、一護の身が危険に及ぶのを避けるため、黒崎家を出て行く。そこに尸魂界から刺客がやってくる。ルキアの幼なじみ・阿散井恋次と、ルキアの義理の兄・朽木白哉だ。彼らは、ルキアを捕らえ、能力を奪った人間を殺しに来たと告げる。
石田の助太刀があったが、恋次に倒されてしまう。
ルキアが出て行ったことに気がついた一護は、恋次達に立ち向かうが、白哉に倒されてしまう。トドメを刺そうとした白哉と、引き下がらない一護の間にルキアは割って入り、尸魂界に連行されてしまう。
「また、護られた」と雨が降りしきる中、一護は悔しさで叫ぶ。
浦原との修行で、再び死神の力を取り戻した一護は、チャド、石田、織姫、夜一(猫)と共に尸魂界にルキアを救出に向かう。
尸魂界篇
尸魂界に乗り込んだ一護たちは、様々な人(空鶴、岩鷲、流魂街の住民、兕丹坊)の協力もあり瀞霊廷に進入。
一護たちは旅禍と呼ばれ、死神たちとの激しい戦いになる。
その戦いの裏で、ルキアの処刑しようと企てる藍染たちが行動し始める。
作中で度々描かれる、ルキアの過去に関わる人物・志波海燕と、ルキアの贖罪の記憶が掘り下げられる。そして一護に対する「運命を捻じ曲げてしまった」という悔いる想いが、花太郎の口から一護に伝わる。
力が発展途中の一護は、班目一角、阿散井恋次、更木剣八という強敵たちと死闘を繰り広げる。が、剣八と相討ちになる。そこで一護は、夜一に助けられる。
ルキアの元に、花太郎、岩鷲が到着。助けようとしたところに白哉が現れ、岩鷲は重傷を負う。花太郎に刃を向けようとする白哉をルキアは止めようとする。
そこに夜一の道具を借りた一護が、空から登場。一度目の再会である。
この時の橋の上でのやり取りは、実に二人らしいものである。
今の一護では白哉に勝てないと考える夜一は、一護を強制的に眠らせ卍解を習得してから戦うと宣言。
ルキアではなく自分を連れ帰った夜一に一護は怒るが、夜一は卍解を習得しなければ白哉に勝つことは出来ないと諭す。
ルキアの処刑の日程が早まり、焦る夜一だが、一護は諦めていなかった。一護に敗れた恋次も、ルキア救出のために一護と共に卍解の修行に入る。
ルキアの処刑が始まり。ルキアの様々な想いが描かれた。
現世組、死神たち、そして一護への感謝の想いを抱き、覚悟に目を閉じるルキア。
その眼前に、一護が現われルキアを無事救出する。二回目の再会である。
この時の二人の会話は、相手への強い感謝、そして一護の成長が窺える。
ルキアを恋次に託し、一護は白哉との最終決戦に臨む。
掟を重んじ、自分の妹を救おうとしない白哉に一護は真っ向から対立。
ルキアを救うために、白哉倒すために手に入れた力・卍解を披露する(この一護対白哉の回は、19ページフルカラーで作品が掲載され、19巻にフルカラーで収録されている。のちに行なわれたベストバウト(人気対決投票)では一位になっている)。
互いの強い信念をぶつけ合い戦う。そして白哉は一護に敗れ、掟を重んじる自らの胸のうちを一護に語った。
尸魂界篇の終盤では、藍染の陰謀が明らかになる。
ルキアの魂魄には浦原によって「崩玉」というものが隠されていた。
ルキアの死刑を廻る戦いは全て、藍染の企てで崩玉を手に入れるためのものであった。
ルキアの魂魄から崩玉を抜き取り、尸魂界に宣戦布告した藍染は、市丸ギン、東仙要を連れ虚圏へと消える。
平和が戻った尸魂界で、ルキアは自分の過去と向き合い、志波家へ謝罪に行く。
当然現世に帰るものだろうと思っていた一護は、そこでルキアから「尸魂界へ残る」と聞かされる。
破面篇
尸魂界に残ったルキアと別れ、一護たちは現世へと帰還する。
程なくして、平子たち仮面の軍勢(ヴァイザード)たちが一護たちに接触してくる。
一護は白哉との戦い以降、急激に内なる虚が進行。精神の主導権が奪われる危機に瀕していた。そこに破面が現世を襲撃する。内なる虚に戦いの邪魔をされ、仲間達を護れずに落ち込む一護の下へ尸魂界から死神たちが派遣される。
ルキアとの再会を果たした一護は、ルキアの叱咤激励という名の飛び蹴り、往復ビンタを受け、虚退治に連れて行かれる。ルキアの喝を受け一護は立ち上がる。
強くなって、必ず仲間を護ると宣言する。
また、ルキアは一護との再会後、一護の家族を上手いこと言いくるめることで黒崎家公認の居候となり、再び一護の部屋の押入れに身を寄せるようになる。
死神代行消失篇
霊力を失った一護はルキアの存在も感じ取れなくなる。
その17ヵ月の間、一護はチャドも見ていられなかったと称するほどやさぐれていた。
銀城の誘いに乗り、死神の力を取り戻すため一護は修業を開始し、完現術を身につける。
しかし銀城の目的は一護の完現術を奪うことであり、仲間も月島により洗脳され一護は万事休すとなる。
絶体絶命のその時、一護の体を貫く刃があった。振り返ると、そこには17ヵ月ぶりに見るルキアの姿が。
小説版によるとルキアは一護に死神の力を取り戻させるため浦原にかけあい、たくさんの死神の
霊力を刀にこめることに成功していた。また一護が敵の誘いに乗るはずがない!と恋次に猛抗議していた。
ルキアの助太刀により死神の力を取り戻した一護。和やかな雰囲気に包まれるかと思いきやしょっぱなからとび蹴りをくらい、いつもの喧嘩が始まる。
一護を助けにきたのはルキアだけではなかった。恋次、白哉をはじめ剣八や一角、日番谷も現世に赴いており一護の決断をみとどけにきた。
FadetoBlack 君の名を呼ぶ
2008年冬に公開された劇場版第3弾「Fade to Black 君の名を呼ぶ」はある事件をきっかけに記憶を無くしたルキアを救うため、一護が瀞霊廷を奔走するというBLEACHの原点回帰ともいえる一護とルキアの絆をクローズアップした映画である。
内容の素晴らしさは元より
「あいつは俺の世界を変えた奴だ」「ルキアと俺は繋がってるんだ!」など
数々の一護の恥ずかしい台詞を聞くことができる。
この2人が好きな人は、是非一度観ることをお勧めする。
終盤のハグは必見。
なお、「君の名を呼ぶ」の題名の通り、劇中一護がルキアの名前を何度も呼んでいるのだが
94分の映画本編の中で、53回もルキアの名前を呼んでいる。
「Fade to Black 君の名を呼ぶ」時の公式発言/引用
一護のルキアへの熱い想いが世界を変える!【「サキよみジャンBANG!」のBLEACH特集(2010/08/20放送回)/FTBの煽り文】
一護「…ルキア……、俺がお前を……ッ……、忘れるわけねえだろ!!!」【FTBの10種類CM第三弾『追憶』】
一護「俺は…俺の魂に誓ったんだ!!必ずお前を…助け出す!!」【FTBの10種類CM第十弾『誓』】
「オレ達の絆は誰にも消せない!!」【FTBアニメコミックス/煽り文】
久保先生「今回のストーリーで一護とルキアの関係が特別なことなんだ、と再認識させられたのも驚きでした。」【FTB映画ガイド】
久保先生「友情とも違うし、恋愛感情でもないんですよね、2人の関係は。これだけ近い位置にいながら恋愛に発展しないというのは、ほかの作品ではなかなかないんじゃないかな、とも思いますし(笑)。ただ今回、一護が「ルキアは大切な仲間だ」と言うシーンがあるんですけど、その言葉が2人の関係性を良く表していると思います。」【FTB映画ガイド】
少年ジャンプ「一護とルキアをカップルにする予定はありますか?」久保先生「肯定も否定もしません。(笑)」【米国版Shonen Jumpのインタビュー(Tite Kubo's Big Comic-Con Adventure!)】
久保先生「後に、「ルキア」という言葉が「光」を意味することを知りました。ルキアは一護にとって一筋の光のような存在なので、この名前は本当に彼女にふさわしいです。」【米国版Shonen Jumpのインタビュー(Tite Kubo's Big Comic-Con Adventure!)】
「どんなところに着目して欲しいか?」久保先生「一護とルキアの関係性。(二人の)心のうつり変わり。」【JUMP Festival 2008/FTBの話】
久保先生「今回のストーリーで一護がルキアの名前を呼ぶのは、誰もが記憶をなくしてしまった中、お前のことをオレは憶えているんだという強い意思表示であり、重要な意味を持っていることに気づいたんですね。そんなこともあって、『君の名を呼ぶ』という言葉をつけさせてもらいました。」【FTB映画ガイド】
高橋さん(脚本)「今回の脚本は一護を主人公に、ヒロインであるルキアを正面に据えて、二人を軸に仲間との絆が再生していく話にしてはどうでしょうと、監督、プロデューサー、原作の久保先生にプロットを提出したところからスタートしています。そうしたら皆さん賛同してくださって、プロデューサーの萩野さんは「テレビシリーズの一護とルキアが初めて対峙して名乗りをあげるシーンを思い起こせる話にしよう」と仰って、テーマはかなり早く決まりましたよね。」【FTBの映画パンフレット】
久保先生「今回は「原点回帰」をテーマに「BLEACH」の根本的な部分が描かれています。これまでの劇場版の中でもっとも原作に近いストーリーだと思います… 原作コミックが好きなファンの方が見たら、必ず好きになると思いますし、劇場版で初めて「BLEACH」に触れた人でも、原作コミックを読んでみたくなる、そんなエピソードになっています。」【FTB映画ガイド】
すべてが敵!お前は誰だ!消えたルキア/瀞霊廷壊滅/失われる記憶/とどかぬ叫び/敵はルキア/それでもお前を護る!【FTBの映画チラシ/煽り文】
森田さん「今回の劇場版のおかげで、大事な何かが確実に自分たちの中にあると感じたし、僕も一護も、ルキアの存在の大きさを改めて思い知りました。一護の中にあるいろいろな想いを再確認できたという気持ちです。」【小説版FTB/後書き】
森田さん「ルキアが護りたかったものが、この物語の中でしっかりと表現されていると思うんです。それを一護は理解できたと思うし、だからこそラストの一護の言葉にも繋がっていくんです。」【小説版FTB/後書き】
折笠さん「私も、一護はルキアのことをずっと気に掛けてくれているというのは分かっていたんですが、その想いがここまで深いものだったということに驚きました。出会ってから今までの、年月の積み重ねが、絆を強めていって今の二人になった。そう思わせてくれるお話だったと思います」【小説版FTB/後書き】
「(元の一護の声に)戻そうと思っても…、戻せなかったんですよ!!」【FTBの舞台挨拶(08年12月24日/109シネマズ名古屋)/森田さんが稽古中、ルキアがいなくなった事による一護の激しい動揺が自然と演技に出て普段の一護の声より高くなったという既出エピソードを話した時の発言】
「─演技といえば一護がリニューアルしているとの噂ですが…」森田さん「実はこれは奇をてらったわけではなく、自宅で稽古をしている時に、一護が自然とこの声で話しはじめたんです。何でだろうと思ったら、それだけルキアという存在に、心を動かされていることに気づいたんです。」【FTB映画ガイド】
森田さん「こんなに『ルキア』って言葉を叫んだのは初めてだったな(笑)。」
折笠さん「いつもは私が『一護!』っていっぱい言ってるんですけどね(笑)。」
森田さん「せつなく『ルキア』って叫ぶところは、自分でも新たな演技の発見になりました。」【FTB映画ガイド】
「──ルキアと一護の対決も注目ポイントですが。」森田さん「僕はやりづらかった。一護は斬れないんですよ、ルキアを。非常に戦いにくかったですね。変貌したルキアの姿を見るのは、一護にとっては辛いだろうな、と。」【FTB映画ガイド】
何も思い出せない。しかし何かが引っ掛かり胸の奥に刺さった棘のように疼く。思い出せない… 知らないはずの名だ。なのに、心がざわつく。そんな想いを振り払うように首を振って眠りについた。瞳を閉じると、脳裏に少女の姿が浮かび上がってくる。黒い着物に身を包んだ、小柄な黒髪の少女。高圧的な態度と、生意気そうな瞳。共に過ごした何気ない日常の記憶。互いの背に生命を預け合い、刃を振るった日々。忘れるはずがない。俺はあの少女を知っている。魂の奥底に深く刻み込まれた記憶が呼び起こされる。「…ルキア!!」【FTB完全生産限定版/映画ブックレット】
勿忘草 (わすれなぐさ):ムラサキ科ワスレナグサ属の草花の総称。花言葉は「私を忘れないで」と「真実の愛」。英語名は「Forget me not」である。【ルキアの着物に描かれている柄について/FTB完全生産限定版/映画ブックレット