概要
坂本眞一が2013年より週刊ヤングジャンプで連載した歴史漫画。
題名の由来はフランス語で「純潔」や「無実」を意味するもの。(英語でいう「イノセント」)
無印の単行本は全9巻。
2015年に完結したが、同年に掲載誌をグランドジャンプに移籍する形で続編『イノサンRouge』の連載がスタート。2020年をもって完結した。
物語
原作は安達正勝の人物評伝『死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男』だが、坂本眞一がオリジナルキャラクターや設定を多大に加え、独自の解釈で漫画化している。
主人公のシャルル=アンリ・サンソンはパリの革命期に実在した人物で、4代目ムッシュー・ド・パリ(死刑執行人)として裏舞台を担った人物である。
彼は死刑執行人でありながら死刑廃止論者だった。そんな皮肉な運命を背負った彼の生涯が描かれている。
中盤からは男装の麗人として死刑執行人となった異母妹のマリー(マリー=ジョセフ・サンソン)も作品の中核を担うようになり、実質的なもう1人の主人公として描かれる。
登場人物
※CVはVOMIC版のもの。
- シャルル=アンリ・サンソン(CV:栗原類)
死刑執行人の一族の長男に生まれ、苦悩する青年。
- マリー=ジョセフ・サンソン(CV:吉田聖子)
シャルルの幼い妹。幼いころから、解剖の才能を発揮する。
- シャルル-ジャン-バチスト・サンソン(CV:磯部勉)
シャルルの父。
三代目死刑執行人『ムッシュー・ド・パリ』
- ジャンヌ-ガブリエル・サンソン(CV:神田みか)
バチストの妻で、シャルルの継母。
シャルルに甘い?
- アンヌ-マルト・サンソン(CV:大西多摩恵)
シャルルの祖母。
シャルルに跡継ぎとして自覚せよと説く。