概要
小説家山田野理夫著のお土産本『アルプス妖怪秘録』に記述される妖怪。
伊那高遠(現:長野県伊那市高遠町)の城下町にあった寺には、京都の本山で修行していた無外という住職がいた。
しかし無外は気がふれてしまったのか、経をよむなどの勤めを果たさずに徘徊するようになり、寺は廃れてしまった。
その後、高遠藩の寺社役人が廃寺となったこの地に訪れると、経を口にくわえた奇妙な青い鳥が木魚にとまっており、ばたばたと飛び回ったという。
なお山田は『東北怪談の旅』という著書で、類似したインモラという怪鳥が登場する怪談を紹介している。