概要
錬金術でアイテムを調合するのが特徴のRPG「アトリエシリーズ」の7作目。
『エターナルマナ』の続編であるが、時期的にはこちらが過去の物語となっている。
ストーリー
人とマナとが平和に暮らす孤高世界エデン。
錬金術を学びながら同居生活を営むフェルトとヴィーゼは、同じ孤児院で育った幼馴染み同士。
しかしヴィーゼが正錬金術士として認められたその日、エデン全土が謎の地震に襲われ、各地のマナの聖地が土地ごと消失するという天変地異が起こる。
フェルトは、意思を持つ剣「深蒼のアゾット」を携え、異変の原因を探るべく単身、異世界ベルクハイデへ、エデンに残ったヴィーゼは、フェルトと連絡を取りながら彼の冒険を補助する。
登場人物
パーティメンバー
声優は羽多野渉。主人公の錬金術士。アトリエシリーズでは珍しい男性の主人公であり、かつ初の剣を使う主人公である。勉強はあまり好まないものの錬金術師としての才能は高い。
幼い頃に両親を亡くし、ヴィーゼと共に孤児院で育てられた。年頃の男女であるにも拘らずヴィーゼと同棲している。
冒険心に溢れ、故国のエデンに危機が溢れた際に、深蒼のアゾットを手にしながら憧れの世界ベルクハイデへと旅立つ。
戦闘スタイルはバランスが良く、実体を持たない敵を攻撃することも可能。
声優は倖月美和。もう一人の主人公でフェルトの幼馴染の少女。フェルトとは同い年だが、やや年齢より幼く見える外見であることを気にしている。フェルトと同じ錬金術士で、才能はフェルトに劣るものの努力家な性格でフェルトより先に正錬金術士の資格を得た。
ベルクハイデへと旅立つフェルトに対し、ヴィーゼはエデンに佇み錬金術を駆使したアイテムなどの制作に取り組み、陰からのサポートに務める。
終盤ではフェルトの危機にかけつけて彼女もベルクハイデへと旅立つ(ただし終盤にも拘らずレベルは1のまま戦うことになる)。
戦闘には不慣れで攻撃面には乏しいが、杖術を用いた回復補助が得意。更に消費アイテムの効果を強めることも出来るので、成長すれば心強いサポート役として活躍してくれる。
声優は寺西恵。フェルトがベルクハイデにて最初に出会った仲間。反帝国組織シルムシルトに所属する少女。明朗快活で男勝りな性格。ビキニスタイルで露出度がかなり高い服装をしている。化粧は苦手な方だがその気になれば絶世の美女としての美貌を輝かせることが出来る。
反帝国組織に属してはいるが、帝国の将のガラハドの娘でもある。しかし家庭環境によるすれ違いから実の父親と敵対することになる。しかし内心ではやはり実の父親への想いがあるために最終的には和解する。
フェルトに恋心を抱いているかのような描写が見られるものの、最終的にはヴィーゼのことを気遣い自ら手を引いた。
戦闘スタイルはスピードも速く、攻撃と回復の両方を使い分けることが出来る。
声優は三宅健太。竜の頭や尻尾を持つ赤い竜人の姿をしている戦士。元々は人間であったが、ドラゴンスレイヤーの異名を持つようにベルクハイデ中のドラゴンを倒して回っていたために皇竜アルデゲヴァルドの呪いを受けて現在に至っている。
目的も持たずに放浪と旅をしていたが、偶然フェルトと居合わせた際に彼の良き協力者として仲間になってくれる。
戦闘スタイルはスピードは遅い反面ずば抜けて高い攻撃力が光る生粋の戦士タイプ。複数回攻撃できる技も習得できるほか、炎などのブレス攻撃による全体攻撃をすることも可能。
声優は柳瀬なつみ。本作のヒロインと思われる。アルテナ教会で育てられた孤児の少女で、「真紅のアゾット」を破壊する使命を受けていた。ツインテールがチャームポイントで、両手に巨大な鎌のような武器を扱う。
手違いで「深蒼のアゾット」を持つフェルトを襲ってしまったが、誤解が解けた後はフェルト達に同行する。
その正体は帝国に滅ぼされた旧スレイフ王朝の正当な後継者であり、本名はアウテリート・ゼヒツェン・スレイフという。反帝国組織シルムシルトの指導者であり、帝国に滅ぼされたスレイフの王子マックス(マクシミリアン)の生き分かれた妹でもある。
自身の正体が判明した後は反帝国組織の指導に協力し、帝国を奪い返す。本人は皇女という立場にあまり関心が無く、着替え中に下着姿のまま脱走するようなびっくり仰天な行動に出たこともある。
戦闘スタイルは素早さが高く、コンボを決められる技が多い。スレイフ王家にのみ伝わる必殺技「アインツェルカンプ」を習得する後半では一気にその戦力が化ける。ただし防御面には乏しい。
ヴィーゼに一目惚れし、アプローチを繰り返すも空回りすることが多い。ひょんなことからベルクハイデにまで来てしまい、そこでフェルト達と遭遇する。出会った当初はフェルトをライバル視するような態度に出たが、その後の行動では一切そういった傾向は見せなかった。
本命はヴィーゼであるが、お調子者な性格で女の子を見るとすぐにナンパしようとする。そのせいでツェッテル族のミーツェが彼に惚れてしまい、更にアルヒェの村にて思わぬ誤解が生じる事態が起き、本人の望まぬまま強引に結婚をさせられる羽目になる。さりげなくこの事態が2度ほど冒険の手助けになったのだが、当の本人は不本意のまま結婚をさせられたためにそれとなく憂鬱な気分に浸っているようである。
戦闘スタイルは銃を武器とし、実体の無い敵にも攻撃することが出来る。ステータスに異常をきたす技も習得する。
NPC
声優は高橋美紀。人見知りの激しい幼女。何度かヴィーゼと出会う度に彼女に心を開き、工房に同居するようになる。
マナとの契約も無しに錬金術を使える才能の持ち主であるが、その正体は全てのマナを統べる存在でもある無のマナ「リリス」の転生した姿である。
- クロイツ
声優は土田大。エデン枢機院の長でフェルト達の学問の師でもある。
- マックス
声優は河本邦弘。26歳。反帝国組織シルムシルトを立ち上げ、指導者を務める剣士。元々は帝国に滅ぼされたスレイフの王子であり、本名はマクシミリアンという。12年前、帝国の侵攻によってリーゼヴェルトが陥落した際は、グレイによって逃がされた。自分のことを多くは語りたがらず、彼が王族であることを知っているのはグレイとハゲルの2名だけだった。
- ハゲル
アトリエシリーズでおなじみ。
腕は良いが頑固な鍛冶職人として知られていたが、マックスの依頼のもとでやって来たフェルトを気に入り、厚い人望で快いサポートをしてくれる。そのため作中で言われるような頑固な性格はほとんど見られない。
フェルトに武器調合の術を教えた後は、フェルトやマックス達の協力をするためにシルムシルトに同行する。
帝国の通行証を偽造できる器用さも持ち合わせている。
- ケイオス
声優は土田大。「真紅のアゾット」の使い手であり、帝国に属する将軍。フェルトとフィーの宿敵でもある。
ベルクハイデに残された錬金術士の末裔であったが、ベルクハイデでは錬金術が隔離されたためにエリクシールを作ることが出来ず、病に倒れた妹を救えなかった過去を持つ。
- ガラハド
声優は宇垣秀成。ノインの父親であり、帝国軍第一師団所属の将軍。
腐敗する帝国の中でも良心を失わずに活動してきたため、独裁者であるテオドールからの反発を受けることも多く、最終的には対立した。
- テオドール
声優は下山吉光。帝国の執政官であり、自身の目的のためならいかなる悪行も平気で成し遂げる独裁者。配下の軍人は家族を人質に囚われて無理やり従わされている。
最終的にはシルムシルトの者達に敗れ、大灯台に幽閉されることになった。
- トレーネ
声優は寺田はるひ。アトリエシリーズおなじみのパメラの代わりに登場した人物で、容姿や性格もパメラそっくりである。
帝国の公爵令嬢で、ノインの旧友。おっとりした性格をしているが洞察力に優れ、ケイオスの真意も見抜いている描写が見られる。
関係は不明だがぷにぷに達に慕われており、しばしば護衛として動いているようである。
- ミーツェ
声優は久嶋志帆。猫耳と尻尾が特徴的なツェッテル族の女の子。猫なだけに魚が大好物の模様。
商売を天職とする種族であり、ツェッテル商業組合と呼ばれる組織の一員に属して各地で働いている。商売のためならどこでも現れるため幾度か彼女と出会うことになる。
元気良い性格だが時に強引な一面もある。どういう訳かポウに惚れてしまい、更にポウがヴィーゼへの口説き文句の練習をしていたのを自分への愛の告白をされたと勘違いし、押しかけ同然でポウと結婚をする。
- エーゼリン
声優は寺田はるひ。アルテナ教会の長を務める女性で、フィーの養母に当たる。
- ユーヴェリア
声優は久嶋志帆。アルテナ教会の奥で「ガルドの大陸儀」を管理しているメイド風アンドロイド。遥か昔の文明によって作られたらしい。
自身の幻影を遠くに作り出す能力を持ち、エデンに迫る危機をフェルト達に伝えた。
- エラスムス
「深蒼のアゾット」の製作者。最良の錬金術士と称される人物で、パラケルススの弟子。
野心に憑りつかれてしまったパラケルススの野望を阻止するために、彼と対立することになる。
「真紅のアゾット」の製作者。最高の錬金術士と称される人物であったが、野心にとり付かれてからは狂気に満ちた性格となり、ベルクハイデで錬金術が禁忌となる元凶にまでなってしまった。