概要
全ては第一部五話、そこに答えがある。
事の始まりはクーバースの裏部隊『特務室』とエルの旧友ベルーガ・ダミアンの駆る黒いロボ、サラマンデルの襲撃から始まった。
この襲撃で大ダメージを受けたレッドらの飛行艇アスモデウスを修理するため、とある虫の抜け殻を使う必要が出てきたのだ。一行はキノコとムシが大量にいるエリアに足を運ぶ。
虫といっても、ソラトロボ世界の虫はデカイ。しかしハンター稼業を営んでいるレッド・サハランは何の事なく進み、ショコラ・ジェラートも平常運転でナビして行く。
しかし一人だけ、エルの様子のおかしい。
何故か目をつむったままで、レッドが聞いても舌が回らないほど気が動転している。ここでレッドは『エルの受難』に気づく。気づいてしまったのだ。
「……ひょっとして、ムシがニガテなのか?」
そう、エルは虫が大の苦手だったのである。目的であった虫は『腹を巣にしてぶら下げている』というSAN値直葬な見た目をしていたものだからそれは更に加速。
しばらく唖然とした後。
「……キャアアアアアアアア!!!いや……、いや……、ムシ、いやあああああああ!!!」
「だって、だって、はやくやっつけてー!!!」
とまるで女の子のような悲鳴をあげてしまう始末。
その後も抜け殻集めは続いたのだが、帰路に付く際はもうエルが抜け殻のように茫然自失としてしまい。最初はおちょくっていたレッドも流石に気の毒になっていたのだった。
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余談
今までエルは依頼人として一歩引いた態度を取っていたのだが、襲撃を機に考えを改め、一族としての使命を一人で背負っている事を話した。メダリオンを手離したベルーガも、その使命を放棄しているだろうという事も。
その話を聞いたレッドは、契約の間アスモデウスに乗ることを、自分やショコラと一緒に行かないかと語り、エルはそれを了承したのだった。
これは、この船に乗っているのは義妹のジェラート以外いないので、暗に家族として、共に使命を背負い乗り越えようというメッセージが込められていると解釈できる。
これはその直後のエピソードである。レッドやショコラに弱みを晒せる家族になったことを示す、何気に重要な話なのだ。
ああ古き良き紳士諸君、わかっているとも。見たいものはこれじゃないと。そう、ここからが本番だ。
概要の本番
修理が終わり飛び立つアスモデウス。長い間虫と戦っていたレッドは「なんか虫クセーな」とシャワーを浴びるためバスルームに向かう。
(アスモデウス内にバスルームがあるのはここで初めて明かされ、しかも初っぱなからイベントCGで動く。)
供給の少ないケモナーにとってはレッドのシャワー発言(念のため行っておくがソラトロボは全年齢対象である)だけでも驚愕もんだが、本番はこれから。
何と、既に先にエルがシャワーを浴びており、レッドがそれを覗くというラッキースケベが発生してしまうのだ。
この時までわざわざ動くイベントCGは地続きであり、バスタオル一枚で前を隠してだんだんと赤面。悲鳴を上げるエルの姿が拝める。
そう、ここまでくれば皆さんもわかるだろう。エル・メリゼはケモショタではなくメスケモだったのだ。
それでも男だと思っていたレッドは思考が追い付かなかったのか、「(前隠したタオルは)何?それ?」と訪ねてしまい。エルにビンタをもらってしまうのだった…。
この仕様を望んだ人は実に多い…。
(その後のレッドの顔にはしっかりと紅葉の跡が刻まれている。もちろんこの時にしか見れない限定の顔グラである)
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余談の本番
余談だが、この作品では一度見たデモムービーは『絵皿』を買うことで後から何度でも見れるシアターモードがついている。
ところがこの『絵皿』が非常に曲者で、販売される絵皿は「前の章のデモムービー分」なのである。
この『エルの受難』と題されたデモムービーが挿入されるのは冒頭部分にあたるため、店頭に並ぶのは『六話』に入ってから。
多くのプレイヤーがショップに走り慟哭したため、『本作最大の罠』とまで呼ばれるに至る。