エルファリア(ゲーム)
えるふぁりあ
スーパーファミコン中期に発表されたファンタジーRPG。
システム面など当時、発売されていたそれまでのRPGの定石から外れており、賛否が分かれたが、ゲームの作りは丁寧でテンポよく進む。
シナリオは天外魔境のあだちひろし氏。キャラクターデザインはファミ通で有名な松下進氏。
生命と魔力の源『ラ』と呼ばれる力により土水火風の祝福を受けた風の国エルファリア、火の国ムーラニア、土の国フォレスチナ、水の国カナーナの4つの国を舞台とした世界。
事件は15年前、平穏な日々が続く中、ムーラニアの将軍シーラルが反乱を起こす。
ムーラニアの皇帝となったシーラルはエルファリア、フォレスチナ、カナーナの三国も手中に収め今やシーラルの支配が及んでいないのは、カナーナの辺境にある小さな村、ロマのみとなった。
ロマに住むパインはある日、エルルと名乗る不思議な少女に導かれ旅立つ事を決意。
仲間たちと共にシーラルに占領された各国を解放していくことになる。
主人公チームは水、火、土、風の4つのパーティが存在する。
敵として出現する魔物も天魔、地魔、人魔(火)、人魔(雷)の4つの属性があり、相性に合わせて攻略していくことになる。
今作では敵を倒し、経験値を獲てレベルを上げる、お金を貯めて街で道具を売買するという概念がない。
戦闘はオートで進行し、使用する魔法のみリアルタイムで指示を出す。
このようにゲーム中にプレイヤーが能動的に行えることは限られているがキャラクターを強化する手段として『メルド』というシステムがある。
これは一般的なRPGの装備にあたる要素になるのだが、
武器に素材となる物質の能力を5スロットまで付与するといった内容になっており、剣や鎧を複数装着する事はもちろん、牙や爪、草に粉、鉱物、書物など作中に登場するほぼ全てのアイテムをメルドする事が可能。
さらにメルドの組み合わせで特定の相手に状態異常を付与したり、種族に特効能力を得られるなど
シンプルながら奥深いものとなっている。