エンゼルギア 天使大戦TRPGは井上純弌とF.E.A.R.が製作したミリタリー・ファンタジーテーブルトークRPG。
2003年にエンターブレインから書籍版で発売された。2009年にはルール第二版が発売されている。
概要
“天使”によって世界征服を成し遂げた“合衆国”とそれに抵抗する“ヤシマ”および“統一帝国亡命政府”の、最新鋭兵器“シュネルギア”に乗り込むパイロット=ギアドライバーとその周囲の人間ドラマを主に扱う、戦場ロマン作品。
ゲームシステム的には『天羅万象』のロールプレイ評価ルールの流れを汲む、ロールプレイ特化型RPG。
世界設定
現代の地球そっくりのパラレルワールドが舞台。ただし、この世界では科学技術と共に魔術や呪術が現実のものとして人々に知られている世界である。国家は彼らを保護し国益のために利用している。特に近代以降は魔術や呪術の軍事利用が積極的に研究されており、実用化されている。(国名などは全く違うが明らかにモデルとなる国が分かるように作られている。)
設定部分には『新世紀エヴァンゲリオン』のオマージュがかなり多い。なお、世界観が『コードギアス』と似ている部分もあるが、エンゼルギアの方が3年以上先んじておりここについてはオマージュというわけではない。
世界大戦が40年もの間続いたすえに、軍事的宗教国家"合衆国"が世界を席捲した世界で唯一、合衆国の傘下に入ることを拒んでいる国が極東の島国"ヤシマ"であり、合衆国の目下の課題はヤシマを屈服させることになっている。
PCたちはこのヤシマの軍人・軍属となり、合衆国の「天使兵」を撃退し、国土を守ることがゲームの目的である(なお、PCゲーム版とあわせて1999年の夏がTRPG版の基本的な時代設定になっている)。