概要
大昔には同属別種がいたが、現生種は一属一種。
北アメリカを中心に分布するカトストムス科の中で、唯一アジアに分布する現生種。
分布は長江とその支流などの一部水系に限られ、IUCNのレッドリストで絶滅危惧(ENDANGERED)、中国では国家二級保護動物として扱われる希少な生物である。
全長はおよそ60㎝。
幼魚のころは色彩が違い、白~褐色の体に三本の黒い横縞が入る。成長するにつれ模様があいまいになり、赤みを帯びた褐色へと変化し、背びれも低くなる。
食性は雑食で、砂の中や川を漂う細かい有機物をこしとって食べる。
美味な魚なので現地では食用魚として知られており、養殖によって保護と流通の両立が試みられている。
日本ではペットとして知られ、養殖されたものが流通する。大型になるため、飼いきれるかしっかり考える必要がある。