概要
中米・コスタリカで確認された小型のヒキガエル。
標高約1600mという高地にある雲霧森(多湿でよく霧が立ち込める熱帯特有の環境)に生息しており、繁殖期以外は姿を見せなかった事から、普段は落ち葉や地面の中に隠れて暮らしていたと考えられている。
特徴
ヒキガエルの仲間だが、あのイボイボは目立たず、サイズも4~5センチくらいの小柄なカエル。
そして名前通りオレンジ色の派手な色合いをしており、その姿はヒキガエルよりヤドクガエルの仲間を彷彿とさせる。
見てる分にはカラフルでナイスなヤドクガエルも、派手な色合いは「毒を持ってるから食ってもおいしくないぞ」とアピールするための警告色なので、コイツも同じだったのだろうか(これでもヒキガエルの仲間なので有毒だったとされている)。
ちなみに体格に反して結構大きめの卵を生む。オタマジャクシは1.5センチくらいだったらしい。
絶滅?
1987年頃には千匹以上も確認されたのに翌年には11匹まで激減し、以来発見されていない事から絶滅種と認定されてしまった。生息地は自然公園として保護されており、それ故に開発も特に行われていなかった事から、当時発生していた干魃や、両生類にとって死病となるカエルツボカビ症の影響ではないかと推測されている。
ちなみにコイツ自身の再発見はなされていないが、同じく絶滅種とされていたカエルや両生類がいくつか再発見されており、どこかで生き残っていると期待する向きも。