以前同じ記事が一度制作されたものの全角英数入り記事となってしまい削除されました。本記事は同じ筆者が投稿しました。
本記事にはアニメのネタバレを一部含んでいます。アニメをご覧になってからの閲覧を強く推奨いたします。
本記事は作者様と確認を取りつつ作成しました。第11話以降は一話更新される事にアップデートしています。
これは自代理のもう一つの物語ー。
概要
カキツバタは、Scratchで川獺ないとにより制作されるアニメである。
作者は「自代理創作」にあたりマンガかアニメのどちらを制作するかファンにアンケートを取り、結果アニメ制作を求める声が最も多かったため制作が決定となった。
一見平和なタッチで物語も7割方平和な展開だが、実写映画ならPG-12くらいの若干のホラー要素や自殺を思わせる描写、鬱展開もわずかに含まれているため毎回冒頭に注意書きがある。
登場人物の原案は「中1のときの落書き」だそう。
あらすじ
カフェバーの店員・河坂ないとは友人・犬束マキの父・ジンからの伝言を受け、研究者の清澄千尋のもとを訪れる。そこで「森」での噂を聞き、それは学校などでのいじめにも繋がっているという。ないとは友人・皆葉ハルとともに、調査に出かける…
登場人物
※は第12話公開時点で本名不明
主要人物
河坂ないと
本作の主人公。物語開始時点で19歳。半獣。
モデルは作者自信で、モチーフはカワウソ。身長は155cmほど。
作者「川獺ないと」の設定に比べてもかなり痩せ型。
16歳の頃事故に会い記憶をなくし、その後は2年間孤児院で暮らした。
「河坂」は孤児院でつけられた苗字であり本名は不明である。
「ないと」は本人が持っていた紙に書かれていたようであり、本名の可能性が高い。
現在はカフェバー「crocus」で働き一人暮らしをしている。
太陽、空気で時刻を判断したり、肉食動物の「ジュジュ」をナイフで即座に仕留めたり、山の中で嗅覚を手がかりに川を探し当てたりと野性的な優れた能力も持ち合わせている。
頻繁に悪夢をみたり体調を崩したりしており友人のハルやマキから心配されることも多いが、本人は迷惑をかけたくないと言い、無理をしがちで、マキの父・ジンが働く精神科医院に(ハルによって半ば強制的に)通院している。
一方でどこか掴みどころがなく、「人のためにつく嘘は悪いことじゃない」と意味深に発言したり「世渡り上手になるコツ」をハルに説いたりという面もある。
千尋の依頼を受け森での調査に出かけた。
皆葉ハル
ないとの親友。物語開始時点で19歳。人間。
モデルは作者の友人。身長は170cmほど。声は男性、女性どちらともとれる中音域。
カジノで働き、休日は自宅でゲームに打ちこんでいる。
ないとのことは、連絡を受け次第血相を変えて飛んでいくほど心配している。
女性であり、ないととはお互い親友と思っているもののマキからは「ないとの彼氏」呼ばわりされる。
自身の肉体に関する何らかの過去をマーシーに打ち明けている。
当初乗り気ではなかったものの、ないとと共に森での調査に向かう。
犬束マキ
ないとの親友。物語開始時点で16歳。半獣。
モチーフは雑種犬。
学校をサボってないとの店に遊びに来た。
ないとのことはハルと同様に心配している。
自身が母を犠牲にして生まれたと思い込み、引きずっている。
清澄千尋
デウーレ研究協会に所属する科学者。物語開始時点で24歳。人間。
名前は「ちづる」と読む。
右腕、右足はおそらく自作と思われる金属製の義肢。
薬の開発に携わっており、医師であるジンと仲が良い。
普段から軽い爆発が起こる程度の実験をしているらしい。
ないととマキを研究所に呼び、ある噂を教え、森に行かせた。
マキの関係者
犬束ジン
マキの父。物語開始時点で48歳(初期設定より上げられている)。獣人。
モチーフは雑種犬。
ないとの通う精神科医院の医師。
ないとのつくるカクテルが好物。
千尋からの伝言をないとたちに伝える。
マキの母※
物語開始時点で故人。年齢は不明。人間。
マキを出産した直後に亡くなっている。(人間と獣人との間での妊娠はリスクが高いらしい。)
実はマキと同様白羽の教え子。
白羽は「勇敢で優しい人だった」と評価している。
マキの友人※
正確な年齢は不明だが、マキの同級生と思われる。ハイエナと人間との間に設けられた半獣。
現在は転校している。
その出自を差別されクラスでいじめにあっていたもののそれに加担しなかったマキには感謝しており、そのことをマキと白羽に宛てた手紙に書いている。
白羽
マキの高校の担任。物語開始時点で59歳。獣人。
モチーフはノルウェージャンフォレストキャット。
かつてはマキの母の担任でもあった。
肥満体型で、働き方改革でできた休みを利用してジョギングを行っている。(回想では痩せていた。)
その最中、偶然マキと出会い彼女の友人からの手紙を渡す。
デウーレ研究協会
千尋が所属する研究協会。定期的に会議を行っている。
七海
研究協会の会長。
ホレス
研究者。物語開始時点で30歳。半獣。
「チャラ馬」。毒舌で、差別的な発言も多い。
リョウ
研究者。物語開始時点で29歳。人間。
「金髪頭」。ホレスと同様口が悪い。
デウーレ孤児院
3年前ないとが入っていた孤児院。
少年※
物語開始時点で9歳ほど。人間。
本編には第9話で回想の形で初登場したが、それ以前に投稿されたイラストで存在が示唆されている。
院長※
事故で倒れていたないとを見つけ、「河坂」の苗字をつける。
森の半獣たち
アテイド
「食欲本能」の持ち主。
モチーフはタイリクオオカミ。
ないととハルを自分の「寝床」で一晩停める。
二人にはグリードに警戒するよう言っている。
グリード
「強欲本能」の持ち主。
モチーフはスマトラトラ。
素早い動きができ、また気配を消すことでないとたちに気づかれずに背後に現れた。
何かの見返りに他人の持ち物を奪おうとする。
ハルの羅針盤に興味を示し、結果的に貰った。
ラータ
「色欲本能」の持ち主。
モチーフはシバヤギ。
子供のような姿だが本人曰く一人前の女性。
匂いで性別を判別する能力があるが、ハルとマーシーは初対面で間違えている。
(ハルからは何度訂正されても男として呼び続ける。)
川辺で寝ていたないととハルを見つけ、カップルだと勘違いして自分の住処に連れてきた。(本人曰く「拾ってきた」)
ないとを水浴びに誘い、その後はじめ人間ギャートルズの母ちゃん風の服を着せる。
さすがにこのシーンでは肩から下は描かれていない。
マーシー
「慈愛本能」の持ち主。現時点で登場する「本能」の中では唯一「欲」ではない。
モチーフはホーランド・ロップ。
ラータと共に暮らし、薬草を扱っている。
ハルと似た者同士として気が合う。
実は宦官。
ロクラス
「怠惰本能」の持ち主。
モチーフはエリマキトカゲ。
ゆっくりとした単調な話し方をし、普段は木の上にいる。一人称は「小生」。
ないとたちに出会い「残虐」の居場所への案内をし、「赤い目」に気をつけるよう警告した。
以下、更なるネタバレ注意!
???
「噂」で恐れられている、「残虐本能」の持ち主。
この噂が原因で、デウーレの学校などでは肉食動物の獣人、半獣たちがいじめにあっている。
その正体はないとのもう一つの姿。
学名クルート、実験体No.27。
ないとは廃研究所で気分が悪くなり、その後倒れると髪の青い部分と瞳が赤くなり、彩によりそれが「残虐本能」であることが明かされた。残虐本能を作り出す過程にもほぼ間違いなく関わったであろう彩にも制御はできないらしく、逃げる他なかった。
森の廃研究所
上牧彩
物語開始時点で38歳。人間。
森の研究所の所長にして現在では唯一の研究員。
「ないと」の名付け親でもある。(ないと自身は忘れている)
研究所で人間、獣人、半獣を対象とする生体実験を行い、残虐本能のないとを含む多くの「本能」を作り出した張本人。
かつて明晰すぎる知能ゆえに周囲に馴染めなかった当時5歳の千尋の面倒を見ていた。(彩はその時点で19歳で、千尋が手足を失い自力で義肢を制作したのもその頃。)
森の研究所は個人、またはその環境に問題がある人々の置かれる場であるらしく、恐らく彩もかなり優秀な知能を持ちながら人間関係などに何かしらの問題があったと思われる。
ハルからは「終わってる」呼ばわりされるが、彼にどこまで良心があるかについては考察ポイントである。
マーシーによると、森の半獣たちは過去の記憶がほとんどない。
ないと同様、彩による実験の過程で記憶を消されたと思われる。
彼らの「本能」は七つの大罪を参考に考案された設定だという。
現時点で登場するうち、アテイドの食欲本能はグラトニー(暴食の罪)、グリードの強欲本能はグリード(強欲の罪)、ラータの色欲本能はラスト(色欲の罪)、ロクラスの怠惰本能はスロウス(怠惰の罪)に相当する。
用語
獣人・・・全身毛皮に覆われたケモノ。基本は人間と同様の生活スタイル。
半獣・・・人間と獣人、または半獣と半獣の間に生まれる。いわゆる獣耳。
デウーレ・・・ないと達が暮らす地域。西に大きな森があり、「本能」を持つ獣人たちが暮らす。
ジュジュ・・・作中の世界に生息する肉食動物。鋭い歯を持つ。肉は美味しい。
考察
視聴者ごとに考察をしていただきたいのでここで詳しく記載はしない。
ただ、考察材料になるものとしては
①作中の細かい描写やセリフ
②本編の「メモとクレジット」欄(YouTubeでいう概要欄に相当する)に記載されている作者のヒント
③コメント欄等での作者のつぶやき
④作者が本編と別に投稿している関連イラスト
などがある。
また、作中の世界は現実世界の比喩と言われており、多くの人物は作者やその関係者がモデルとなっていると明かされている。
Scratchではカキツバタ考察スタジオにて、視聴者による考察合戦が行われている。