概要
英語版声優:エデン・エスピノーザ
ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』のテレビシリーズ、『ラプンツェル ザ・シリーズ』のオリジナルキャラクター。
コロナ王国のプリンセスとなったラプンツェルの侍女であり護衛役。ラプンツェルとは主従関係を超えた親友で、お互いに初めての女友達同士でもある。
つり目がちのクールビューティーで、ニヒルだが真面目で正義感が強い性格。皮肉たっぷりなジョークも得意。偵察役のフクロウを連れている。
父親が警護隊長という関係で衛兵に囲まれて育ち、運動神経抜群でおてんばなラプンツェルについていける唯一の人物で、ラプンツェルを守ることを使命と考えている。
将来の夢は父親の跡を継いで衛兵の隊長になることだが、当の父親にはお城の侍女をさせられている。しかし、与えられた仕事はテキパキとこなしている。
ラプンツェルの恋人である元盗賊のユージーンを信用していない。ただしユージーンとはいがみ合いながらもある種の信頼を寄せるようになり、最終的に喧嘩友達に落ち着いた。目的を明かさないアディラや、意地悪なカライオピにも嫌悪感をむき出しにしている。
過去のことは殆ど語らず、秘密を抱えている。
序章にあたる『あたらしい冒険』で、城の中に閉じ込められてストレスを感じていたラプンツェルに息抜きをさせようと城から連れ出したところ、森の奥で不思議な黒い岩に触れたラプンツェルは、なんと金色の長い髪が戻ってしまった。
魔術師のヴァリアンを訪ねて魔法の髪を解析してもらうが、発明品が爆発したゴタゴタでうやむやになってしまう。この時にヴァリアンの命を救ってから好意を寄せられるようになり、「カサンドリウム」と名付けられた新元素のペンダントをプレゼントされた。
国王の命令を無視してラプンツェルを城から連れ出したことが知られると修道院に入れられてしまいラプンツェルに二度と会えなくなる、と考えて口止めしていたが、ラプンツェルが隠し切れずにユージーンだけは真相を知らされている。
Dch公式CMによるとユージーンとの共通点は「ラプンツェルにぞっこんなこと」で、初期ではユージーンとラプンツェルの仲を積極的に邪魔していた。
「カサンドラはラプンツェルに恋をしていたのではないか」と考えるファンも多く、実際にスタッフがそういう意図で作品作りをしていたとも噂されている。
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塔の上のラプンツェル ラプンツェル ザ・シリーズ アニメオリジナルキャラ 侍女 親友
以下、ネタバレ注意
「昨日の明日の家」で不思議なドアを見つけたカサンドラは、自分の出生の驚くべき秘密を知る。
シーズン3第1話にて、カサンドラの正体がマザー・ゴーテルの本当の娘だったという事実が明らかになった。
ゴーテルは実の娘であるカサンドラに対しても家から出させずにしょっちゅう1人で留守番させて家事をさせる(カサンドラは当時4歳)など冷たくしていた。
そして、“金色の花”こと「太陽の滴」の力を髪に宿したラプンツェルを城から誘拐し警護隊に追われたその日、親子の住む家に警護隊が入ると、ゴーテルはその家に繋がる橋を切り「ママ」と呼びかけるカサンドラを置き去りにしてラプンツェルを抱いて逃走したのだった。
その後、幼いカサンドラは衛兵隊長に引き取られることとなる。
ゴーテルは自らの若さのために、実の娘を捨てていたのだ。
かねてより特別な力を持つラプンツェルに羨望を抱えていたカサンドラは、自分がゴーテルの娘だと知って「母親は私よりもあなたを選んだ」「今までラプンツェルの陰に隠れて生きてきた」とラプンツェルに嫉妬し、ラプンツェルが手に入れるはずだった「闇の王国」に眠る「月の石」のオパールを奪う。
ここで髪の毛と目は水色に変化し、胸に「月の石」を飾った黒い岩の鎧に覆われた姿に変貌する。
カサンドラの新しい友達を名乗る精霊・「魔法の少女」は彼女に「月の石」の力を使わせるため、彼女のラプンツェルへの嫉妬を利用して二人の絆を引き裂いていく。
そしてラプンツェルと敵対する道を選んだカサンドラは、かつて同じようにラプンツェルと敵対した過去を持つヴァリアンの説得を拒否。ヴァリアンが解読した巻物を通して「太陽の滴」の新しい力に目覚めたラプンツェルとの対決に敗れる。
魔法の少女の正体は「太陽の滴」と「月の石」の力を狙う悪の魔法使いザン・ティリであり、カサンドラはコロナ王国の破壊を目的とするザン・ティリに利用されていたのだった。真実を知ってラプンツェルとの関係を修復しようとするカサンドラだが、ザン・ティリに邪魔される。
「オブシディアン計画」(かつてヴァリアンの父・クウィリンが閉じ込められた琥珀の中にカサンドラを閉じ込めるというもので、ヴァリアンが用意したものをザン・ティリが故意に起動させた)で攻撃されたカサンドラは追い詰められ、ラプンツェルや衛兵隊長となったユージーンと敵対する。
しかし日食を利用して「太陽の滴」と「月の石」を吸収したザン・ティリを前に、カサンドラはついにラプンツェルと和解を果たし、二人で協力してザン・ティリを倒す。
そしてザン・ティリとの戦いが終わった後、カサンドラはラプンツェル達に別れを告げ、自分の運命を探す旅に出るのだった。
ちなみに「太陽の滴」と「月の石」を一つにすると大爆発が起きるため、ラプンツェルが「月の石」を手に入れる(=「太陽の滴」を「月の石」と一つにする)とラプンツェルは死ぬという事実をラプンツェル自身が言及しており、結果的にカサンドラはラプンツェルの命を救ったことになる。