カズヒラ・ミラーのハンバーガー
かずひらのはんばーがー
MGSシリーズ最終作である『MGSV:TPP』は大半がシリアスな内容で構成されており、特に『MGSPW』ではコメディリーフ的役割だったカズヒラ・ミラーが本編において復讐の鬼と化し、面影のないくらい豹変してしまっていた。
だが、収録テープに収録されている本項は唯一、以前の彼のやり取りを感じさせるものがあり、TPPの数少ない悪ふざけとして見られている。
時系列は声帯虫騒動が一時収まった頃。
協力者としてマザーベースに滞在していたコードトーカーは休息として食事にハンバーガーを求める。本人によると彼の祖国では若い頃よく食べていたらしくかなりのハンバーガー通だと言う。
そこで同じハンバーガー通だったカズヒラは、開発スタッフたちにいくつものハンバーガーを開発させていくがどれも本場のアメリカに遠いと中々彼を納得させられずに苦闘する。
実は新たなビジネスとして『バーガー・ミラーズ』を開いていたのだが競合他社の存在もあって収益が良くないことを明かす。
そんな時コードトーカーは彼にアドバイスを送るのだが……
第一号(名称不明)
恐らく最初に提供したであろうハンバーガー。
カズ曰く「パティはビーフ100%、バンズもショートニングを使っていない天然由来の代物」とのことだがその実態は「ハンバーグは薄っぺらい、バンズがパサパサ、レタスが萎びている」と酷評の数々だった。
第二号(黒毛和牛バーガー?)
一号の反省を経て開発したハンバーガー。
コードトーカー曰く「味は悪くないが祖国で味わったあの味にはまだほど遠い」とのこと。カズによると高級路線でパティに黒毛和牛を混ぜているのだがあまり入れると利益が出ないどころか赤字になりかねないため割合を減らしているらしい。
第三号(羊肉バーガー?)
牛肉の代わりに羊肉を使ったハンバーガー。
味は悪くないそうだがコードトーカーには「ハンバーガーとして認めたくない」と言われる。他社との差別化で何とか巻き返そうとするカズは「バンズを綿菓子に変えて羊のふわふわ感を再現しよう」など誤った方向に行きそうになった。
ケミカルバーガーを完成させたのを機に「民族解放バーガー」として目玉商品にし、世界中に展開して食糧問題の解決、ひいては食糧不足による紛争を根絶し世界平和を成そうと企んでいた。本編ではその辺に関しては一切触れられていないため、果たして『バーガー・ミラーズ』が店舗を拡大することに成功したのかどうかは不明である。