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「人徳ですよ。あなたにあって私にないのはそれです」

「おいルヴァ、本気で言っているのか?」

「はぁ、心底から本気ですが」

「それはお前、自分を知らなさすぎるってもんだ。お前のあったかさは、またとない人間的魅力だよ」


(『CDドラマコレクションズ アンジェリーク外伝2〜緋の輪郭〜』より)


概要編集

アンジェリーク』シリーズの、神鳥の前緑の守護聖であるカティスと神鳥の地の守護聖であるルヴァのBLカップリング。

関係性編集

初代(ゲーム1作目)『アンジェリーク』の時点でカティスが守護聖を退任している為、エピソードの多くが回想として展開される。


2人の出会いは聖地。新しい世界で新しい知識を得たいと進んで守護聖となったルヴァであったが、生来の人付き合いに対する苦手意識が災いして、聖地に馴染むまでかなり苦労をしていた。そんな彼を支えたのが当時の緑の守護聖であるカティスであった。執務室と私邸に閉じこもり、本ばかりを読むルヴァに、たまには夜空を見上げることも良いものだぞということを教えた。それをきっかけにルヴァは天文学の本ばかり読むようになったが、以前にくらべよく出歩くようになった。現在聖地にてルヴァが指導役、仲介役を務めるのは明確にカティスの影響であり、カティスとの思い出はルヴァにとって生き方の指針となるものであると言える。

また、公式コミカライズでは庭園が欲しいというルヴァに2種類の庭園を送る(なお、その後噂を聞きつけたその他大勢からの庭園造りの依頼をカティスは全て断っている)、聖地に招集された直後で荒れているゼフェルの指導に思い悩むルヴァを気晴らしのため、惑星視察後に名所に連れて行くジュリアスクラヴィスの険悪な雰囲気に狼狽するルヴァにウィンクでアイコンタクトをして逃すなど、カティスがルヴァのため特別に心を砕いている様子を確認することが出来る。


本編で見られる要素編集

ここでの本編とは初代(ゲーム1作目)『アンジェリーク』以降を指す。


  • 〈コミカライズ〉

上記の通りカティスはゲーム1作目の時点で守護聖を退任しているが、その存在は所々に回想などを通し現れる。

256代女王試験時代を描く由羅カイリ著の公式コミカライズでは、収録されている「真夜中の隙間」にて、眠れぬ夜を過ごすルヴァが、幼い頃に示唆された言葉を回想しながらカティスのワインをナイトキャップに眠りにつくというシーンがある。


夜の砂漠で迷った時は空を見上げなさい

忘れてはいけないよ

おまえを導いてくれる星がある

星の見えない夜はどうすればいいかって?

そんなことを聞いたのはおまえが初めてだよ

ルヴァ

そう星のない夜でもあきらめてはいけない

その時は目をこらしなさい

閉ざされた暗い夜空にも星は必ずあるものだ


この言葉をルヴァに授けたのが誰であるのかは明確にされていないが、夜空を見上げるようにという言葉からカティスである可能性が高い。



  • 〈ゲーム〉

『アンジェリーク』の続編である『アンジェリークSpecial2』では、ルヴァからカフェテラスにて宮殿と反対方向に行くと聖地の門があり、それを最後に見たのは前緑の守護聖を見送った時である。という話を聞くことができる。しかし、カティス退任直前を舞台とした『CDドラマコレクションズ アンジェリーク〜光と闇のサクリア〜』では、カティスが聖地を去る際に立ち会ったのはジュリアスとクラヴィスの2人だけであり、Special2の情報と矛盾が生じる。また、Special2ではジュリアスとクラヴィスからも聖地の門について話を聞くことができるが、両者とも聖地の門を見たのは遠い記憶である。いう情報のみで、「緑の守護聖の退任」という話題は出てこない。

神鳥の聖地の地図では、門のそのものの描写はないが、宮殿反対方向へ真っ直ぐ長く道がのびている。聖地を去るカティスをジュリアスとクラヴィスがどこまで見送っていたのか、ルヴァはカティスをどのように見送ったのかなど、考察が分かれる部分である。


ドラマCD『緋の輪郭』編集

「若い奴らを導いてやって欲しいんだよ」

「そんな、何を言ってるんです?」

「頼んだぞ、ルヴァ」

「......カティス?」

「皆を頼む、ルヴァ」


緑の守護聖カティスに代わりマルセルがその位に就きしばらくのこと。女王の力の翳りを暗示する惑星アクアノールの騒動が守護聖たちの働きにより辛うじて収束された。(『CDドラマコレクション アンジェリーク〜無限音階〜』参照)

物語は、その表面上の穏やかな日々のなか幕を開ける。


この物語では聖地に召し上げられた悲嘆、その運命への絶望、孤独の意識体であるソリテアに立ち向かう守護聖たちの活躍が描かれる。

そして、カティスが遺したあるものがソリテアを退ける重要な役目を果たしている。


物語終盤、ソリテアの故郷である惑星シャガの山中深くに埋もれる遺跡に踏み入れたルヴァたちは、遺跡の崩壊にあう。遺跡に閉じ込められ低酸素状態になったルヴァは、カティスとの穏やかな思い出を夢に見る。それは、絶望的な状況に置かれながらも生を諦めるわけにはいかないとルヴァを奮い立たせるものであった。


その他編集

『アンジェリーク』シリーズには様々なパラレル時空が存在するが、正史軸以外でカティスとルヴァが同時にいる作品は『ふしぎの国のアンジェリーク』、『戦国アンジェリーク』のみである。


  • 『ふしぎの国のアンジェリーク』

パロディ元の不思議の国のアリスの通り夢オチ作品であるため、この世界のカティスとルヴァの面識があるかは不明である。もっとも、落とし物を届けるといったイベントがあるため、ゲーム本編軸の人間関係という可能性も高い。


服部・カティス・半蔵のセリフに「よかった...京のルヴァ様が言ったとおり堺にいらして」というものがあるため、面識があることを窺い知れる。


当タグの使用について編集

非公式CPなので、棲み分けのため、作品名・キャラクター名タグとの併用は避けるのが望ましい。


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関連タグ編集

アンジェリーク カティス(アンジェリーク) ルヴァ

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