ガレオン(LUNAR)
がれおん
LUNARザ・シルバースター
(シルバースターストーリー/レジェンド/ハーモニーオブシルバースター)
※イラスト右
天空に浮かぶ魔法都市ヴェーンの宰相。
かつて世界を救った四英雄の一人であり、こと魔法に関してはドラゴンマスター・ダインや現魔法ギルドの頭首レミリア・オーサを凌ぐ使い手であるといわれている。
自称エリート魔法使いであるナッシュ・ルーマックは、師匠として尊敬のまなざしを送っている。
ダインとは過去に何かあったらしく、ほとんど自身との関係などについては語らず、意味深な含みがある言動を見せる。
試練に合格し魔法ギルドに訪れたアレス・ノアに、故郷の寒村ブルグ近くの竜の洞窟に住む、知古であるという白竜ファイディの元までの案内を頼んでくるが…
PSPで発売されたリメイク作『ハーモニーオブシルバースター』では、OPイベントにおいて黒き星の五王子に魂を売った魔術師アイフェルンとの戦いが描かれ、四英雄時代に何があったのかが一部語られた。
LUNARヴェーン飛空船物語
憧れだった兄を喪い、残り少なくなった一族の者たちと旅を続ける少年期、旅の中で天空に浮かぶ魔法都市ヴェーンにたどり着き…
強大な魔法力ゆえに孤独であった青年期、後にドラゴンマスターとなるダインに出会い、彼の行動によって振り回されることに…
メガCD セガサターン プレイステーション ゲームボーイアドバンス PSP
ネタバレ注意!
ネタバレ1
『LUNARザ・シルバースター』において街の人々の噂される、辺境に現れたという魔族を従える魔法皇帝の正体。
白竜ファイディの元に訪れると本性を現し強大な魔法力で封印してしまい、ルーナ・ノアを攫ってしまう。
さらに自らの邪魔になる元四英雄のレミリアは記憶を封印されて幽閉されており、部下である辺境の魔族の長である魔女ゼノビアがすり替わっていた。
同じく自由都市メリビア提督である剛力無双の獣人メル・アルカークにも呪いをかけて石化した。
ガレオンは辺境で魔族の生き残りであるゼノビアらや、発明家バタネンと共に居城・機械城を建造し、LUNAR世界では顧みられていなかった獣人の少数民族、滅亡寸前の魔族、魔法力や剣技に恵まれずとも力を得られる蒸汽戦車に乗る兵士らを従え侵攻を開始する。
ネタバレ2
種族は伝説として語られている純血の魔族。
高い魔法力と長い寿命を持ち、魔法都市ヴェーンや各地に残る転送陣などを建造するなど高度な魔法文明を築いていたが、女神アルテナの統治に異を唱えて弓引いたため辺境に追放されたと伝わっている。
辺境は女神や四竜の加護がほとんどない荒廃した砂漠の大地で、リメイク版では魔法力が弱い魔族は繭のような巣でなければ生きていけなかった。
種族特性として魔法を本能的に無詠唱で発動させることができるが、怒りや悲しみなどの情動に身を任せると魔法力が暴走して魔物のようになってしまう。迷宮の奥で見かけるインプやレッサーデーモンなどの魔物はそうして暴走した彼らの末裔であるともいわれている。
ネタバレ3
世界を統治する神の力を得ることを目的としているが、本心では自分と同等の力を持つ友ダインがアルテナを救うために力を失ったことが、女神とこの世界の在り様に対する不信感につながったとも捉えられる。
なおガレオンの行動によって、今まで隔絶されていた辺境との間の移動ルートができ、滅亡寸前だった妖精のような種族も保護されたことで救われている。
一見すると世界征服を目指す自己中心的な人物のように見えるが、実は「世界の安定の為には絶対的指導者が必要」という思想の元に行動した結果がこの物語の顛末である。本来その役目だった女神アルテナが人間に転生し、それに次ぐダインもその力を失ってしまった。
生真面目な性格が災いし、「ならば自分がその役割を果たさなくてはならない」と思い込み、行動(暴走)した結果となる。
ガレオンの行動は許されるべきものではないかもしれない。だが、そこには私利私欲はなく純粋にこの世界のためを思っていたのである。
ネタバレ4
『シルバースター』の1000年後が舞台の『LUNARエターナルブルー』に登場したガレオンは、破壊神ゾファーによって復活した死人であり表面上は敵勢力に従っていた。
しかし、かつての自らの過ちを認めておりヒイロ達人間の力を信じて見守っていたのである。