ガンベルトは読んで字の如く銃のためのベルト。もう少し詳しく言えば、拳銃を収めるホルスターを吊るためのベルトである。
概要
ズボンのベルトに吊るせるホルスターもあるが、ガンベルトはズボンのベルトのようにズボンがずり落ちないようにと言った役割や、トレンチコートのベルトのように胴を絞って外気が腹を冷やさないようシャットアウトするといった役割は持たず、あくまでもホルスターを吊るすことのみを仕事としてそれに特化したものである。
このため、服のベルトにホルスターを直接つける場合と違って銃を使わないときに取り外すのが簡単で、「着替え」たり「お花を摘んだり雉を撃ったり」する時にホルスターが煩わしくならないという大きなメリットがある。
また、「銃を持ち歩くときにだけ身につけて、銃が不要なら取り外す」ため、予備の弾を収められるようになっているものも。逆にショットガンなどに使われる「弾が収められて、ホルスターが付いていないベルト」は「カートリッジベルト」と呼ばれていた。
一般的に、ホルスターが吊るされる右側のみが重くなるのでベルトが斜めに食い込んで着用者が不快にならないように丈夫で幅広に作られる。
二丁拳銃の場合は… ベルトに2丁分の重さが掛かってこれも着用者が不快になるのでやはり幅広に作られる。
殆どの場合は、衣服の一番上に締めることになるので、幅や太さの制約はあまり問題とされない。
軍隊で腰回りに装備品を吊るすためのベルトは、アメリカ軍の「M1936 Pistol belt」が世界的に有名となったためか、現在ではピストルベルトと呼ぶことが一般的となった様子である。