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キャッスルオブドラゴン

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きゃっするおぶどらごん

アーケード及びファミコンのアクションゲーム。メイン画像のキャラクターはアーケード版に登場する敵キャラ。

概要

『キャッスルオブドラゴン (CASTLE OF DRAGON)』および『ドラゴンユニット (DRAGON UNIT)』は、セタおよびアテナによって開発・発売されたアクションゲームアーケードゲームとして1989年に稼働し、ファミコンにも移植されている。

タイトルが複数存在するが、単純に海外版と日本版の違いだけで別タイトルではない珍しいケース。

アーケード版は「CASTLE OF DRAGON」のタイトルで販売され、ゲーム中タイトルおよびインストカードも同タイトルに準じているが、ゲーム中タイトルのみが「DRAGON UNIT」になっているバージョンも存在する。

ファミコン/NES版においては、海外版タイトルは「CASTLE OF DRAGON」でメーカー表記はセタ、日本版タイトルは「DRAGON UNIT」でメーカー表記はアテナになっている。

アーケード版におけるゲーム内のCGイラストは江崎稔が描いている。

ストーリー

舞台は剣と魔法の世界。平和なWenlary王国に獰猛なドラゴンが現れ街を破壊し、姫をさらって自らの城の最上部に幽閉してしまう。姫を救い出すため、2人の若い王がドラゴンの城へ向かう。

ゲーム内容

ゲームシステム

片道スクロールのアクションゲーム。ライフゲージ+プレイヤーストック(残機)制。操作は1レバー+3ボタン。レバーで移動、ボタンで攻撃・ジャンプ・屈み動作を行う。3ボタン同時押しでフラッシュ型のボムを発動できる。2人同時プレイ可能。

主人公は剣と盾と全身鎧で武装しており、盾は敵弾をノーダメージで受けることができるため、屈みボタンは敵弾と盾の高度を合わせるために使う。ダメージを受けるとライフゲージの減少と共に鎧が段々と外れていく演出がある。ライフもしくは残りタイムが無くなってしまうとプレイヤーストックを失う。

ゲーム中には様々なアイテムが出現する。武器アイテムは剣を強化したり、剣をモーニングスターや投斧に変更できる。補助系アイテムではアーマー(実質ライフ)や残りタイムの回復、移動スピードアップ、一定時間無敵といった効果がある。

ボス戦中にいわゆる「ラスト1機」の状況になると、妖精が飛んできてアイテムを置いて行くという救済システムも備えている。

特色

アーケード版においてはキャラクターが比較的大きく描かれており、敵のやられモーションが流血や爆発や炎上であったりと、激しい闘いを思わせる派手な演出が目を引く。

ステージ構成も多彩で、奥行きが存在し手前と奥を行き来できるステージや、横スクロールに限らず下方向もしくは上方向にスクロールするステージもある。

移植版

国内では「ドラゴンユニット」にタイトルを変えてファミコンに移植されるも、性能や容量の制限により忠実な移植は叶わず、その内容は大幅に簡略化されてしまった。

同時プレイは廃され1人プレイ専用。グラフィックは全体的にサイズダウンし、一部の敵キャラはカットされた。敵のやられモーションも煙のような小爆発のみとなり、派手な演出は影を潜めてしまった。ステージの奥行きや上下スクロールも廃され、シンプルな横スクロールのみとなった。それに伴い全体のステージ構成も変更され、アーケード版にあったステージがカットされたり、オリジナルステージへの差し替えが行われている。

システム自体の変更としては、プレイヤーストックが廃されライフゲージの他に経験値ゲージがある。経験値ゲージが最大になるとライフゲージの最大値が増える。残りタイムによる時間制限もなくなった。

アーケード版ではライフの減少と共にその鎧が段々と外れていくが、ファミコン版では軽装でスタートし、鎧アイテムを取る事で全身鎧の姿になる。

妖精の役割も変更され、道中に出現してライフを回復してくれるようになった。

結果、ゲームの世界観は留めているものの、プレイ感覚としては全く別物のゲームとなってしまっている。しかしアーケード版では敵の配置数が多くタイム制限も厳しいため忙しい印象なのに対し、ファミコン版では敵と1対1でじっくり戦うシーンが多いため、移植度とは別にプレイヤーの好みによって評価が分かれる部分もある。

登場キャラクター

Wenlary王国

Duke / デューク

1プレイヤー側主人公。王国の若き王の一人。青い全身鎧を身にまとっている。ファミコン版のパッケージではカタカナ表記。

Narda

2プレイヤー側主人公。王国の若き王の一人。赤い全身鎧を身にまとっている。1人プレイ専用となってしまったファミコン版では登場しない。

レイラ姫

ドラゴンにさらわれた姫。アーケード版では名前が出なかったが、ファミコン版のパッケージではこの名が付いていた。

敵キャラクター

※正式なキャラクター名が不明なものは仮称

Zuriv

王国を襲い、姫をさらったドラゴン。このゲームのラスボス。アーケード版では画面の半分を覆うほどの巨体を持ち、炎を吐いたり、長い首で頭を振り回して襲いかかってくる。

女剣士(仮称)

アーケード版ステージ2に出現する女ザコ

剣と盾を構えた、赤茶色の長髪の女性。青緑色で統一したレオタード・肩当て・グローブ・金属製ブーツを身につけている。

基本行動パターンは左右への往復移動。自分のいる足場の上を端から端まで歩いて往復し、段差を越えてくることはない。時折ジャンプしたり剣を振る。剣を振った際には、剣の形をした飛び道具が回転しながらゆっくり飛んでくる。

このステージにしか登場しないが、このステージで出現する敵は彼女たちのみである。ファミコン版では当該ステージがカットされてしまったため登場しない。

メドゥーサ(仮称)

ステージ3のボス。

主人公の倍ほどの背丈がある巨大な蛇女。下半身と頭髪が蛇になっており、目は青く、口から光弾を飛ばして攻撃してくる。その表情は不気味さと恐ろしさが漂うが、それ以上にネックレスとブレスレットの装飾品以外は一糸纏わずという大胆過ぎる容姿のほうが印象に残ったプレイヤーもいるとかいないとか。ちなみに一部海外向けのバージョンでは緑色のブラを付けている場合がある。

一定時間が経過すると画面の反対側からもう一体が出現する。2体に挟まれ両側から光弾を撃たれると非常に厳しい状況となる。1体しかいないうちに倒せれば2体目と戦わずにクリアできるが、ダメージも覚悟の上で速攻を仕掛けていかなければ難しい。

ファミコン版でも登場するが、主人公と同じサイズにまで縮小されグラフィックも簡略化されたため、色気はほぼ皆無。出現数も1体のみに留まっている。

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